ジョン久作

たまに雑記や短編小説を書きつつ、主にババア・パルプ小説を連載中。『ジュディ婆さんの事件簿』は完結。現在は『ダンジョンバァバ』連載中。小説はマガジンにまとめています。

ジョン久作

たまに雑記や短編小説を書きつつ、主にババア・パルプ小説を連載中。『ジュディ婆さんの事件簿』は完結。現在は『ダンジョンバァバ』連載中。小説はマガジンにまとめています。

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    • 逆噴射小説大賞2021:投稿作品

      2021年10月に開催された『逆噴射小説大賞2021』の投稿作品

    • 逆噴射小説大賞2020:投稿作品

    • 読み切り小説

      1記事~2記事で完結する短いやつです。

    • 連載小説/【デビルハンター】ジュディ婆さんの事件簿(完結)

      この世に悪魔は存在する。そしてそれらを屠るハンターも。 現代のアメリカを舞台に悪魔を狩り続ける老練のデビルハンター ”ジュディ” とその仲間を描く、ハードボイルド・パルプ小説。

    • 連載小説/ダンジョンバァバ(連載中)

      半ば歴史から忘れ去られていた不毛の地で発見されたダンジョン。それを囲むように遺棄されていた小さな集落。ある者はそこで商いを起こし、ある者はハンターとしてダンジョンに消えてゆく。

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    【目次】ダンジョンバァバ

    ファンタジー × 老婆 × 長編小説 = ダンジョンバァバ ●登場人物【名簿】 ………▽ 目次 ▽……… ◇第1話『バァバの武具屋』 【前編】・【後編】 ◇第2話『セラドの独唱』 【前編】・【後編】 ◇第3話『正体不明の存在』 【前編】・【後編】 ◇第4話『テンガチ探検隊』 【前編】・【後編】 ◇第5話『ホビット × ホビット』 【前編】・【後編】 ◇第6話『フロン王と戦士たち』 【前編】・【後編】 ◇第7話『大戦と厄災』/『ヤコラの手記』 【前編】・【後編

      • 数字メモ)逆噴射小説大賞2022

        個人的に気になったので、以下ざっくり。 ・エントリー作品数:260作品 ※昨年:ひとり3作品まで(398作品)  ※今年:ひとり2作品まで ・エントリー作者数:163人 ・・・1作品:66人  ・・・2作品:97人   ・日別エントリー数※曜日の傾向はあまり見られず ※最終日は、初日の突風の2倍で56作品。ラスト3時間で30作品がエントリー・・・! 例年、1次&2次選考(まとめておこなう)の通過率は23%程度。 それにならえば、今年は60作品程度まで絞られる・・・?

        • 逆噴射小説大賞2022ピックアップ(後編)

          前回までのワシ 10/26までに投稿された作品のうち、21作を誠に勝手ながらピックアップした。 →前回は【こちら】 今回のワシ その後もじわじわ投稿は増え、最終日にめちゃくちゃモリモリ増えて、読めば読むほどワシは自信をなくした。結果260作品くらいになったので、残り5日ぶんのなかからもピックアップし、ぜんぶは書けないから絞って前編・後編の合計が40ピックアップになるようにしてみた。 ※と思って投稿したらカウントしくじって41作になっていたので41です ※注) 前回ピックア

          • 逆噴射小説大賞2022。ワシも投稿デキタヨ&ピックアップ(10/26時点)

            今年の8月9月あたりはアレコレありすぎてタイム&パワーがピコンピコン赤点滅して……皆勤賞の逆噴射小説大賞に参加できないかも……みんながドンパチやってる荒野の決闘場……そのヨコを通り過ぎるときにワシは……マブシイ彼/彼女たちを見て小さく溜息をつき……などと覚悟していましたが、なんやかんや2作品、投稿できました。 ●1作目:魔道 ●2作目:ジオラマの境界線 なんでこの内容にした、とか、こういうこと意識した、苦労した、みたいなハナシは横っちょに置いといて……他の人の作品で、いい

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          • 逆噴射小説大賞2021:投稿作品
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          • 逆噴射小説大賞2020:投稿作品
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          • 連載小説/【デビルハンター】ジュディ婆さんの事件簿(完結)
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          • ニンジャスレイヤー感想あれこれ
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            ジオラマの境界線

             工務店の狭い事務所に響いた「ジオラマ」という四音を、私は聞き逃さなかった。デスクで夕刊紙をめくりながら、従業員たちのお喋りに耳を向ける。 「廊下を通ったときに襖が半開きで、婆さんが閉める前に見えたんすよ。山とか道とか、小さい建物とか」 「あたしご近所だけど、壇原さんって不愛想で付き合いがないのよね。出戻りした娘さんと二人暮らしだから、娘さんの趣味かも?」  どうやら今日、柴本くんをボイラー修理に行かせたときの話らしい。人口が五千を切ったと騒ぐこの田舎に、同じ趣味の人がいるの

            魔道

            1984年 日本 長野県 「山で天狗が死んどる」  森林組合の男性による110番は、駐在所の巡査が到着するまで悪戯だと思われていた。  応援要請を受けて正午に臨場した矢島は、白樺林のヒグラシが静まる時間になっても検視を続けていた。早急に報告を上げるべきだが、好奇心が「まて」と言う。  もう一度、オオワシの死骸に触れる。精根尽きたのか仰向けに倒れ、翼を広げたまま絶命している猛禽類の後肢、この大腿部から先を人間の――子供の脚とすげ替えた犯人は、異種移植を成功させたというのか。

            『赤、青、白』 #パルプアドベントカレンダー2021

             ――2021年12月24日 四谷三丁目  二ヶ月ぶりに来てみれば、四谷の夜に活気が戻っていた。新宿通りから一本入ったこの通りにも、クリスマス効果でずいぶんと人が流れてくる。真っ赤なショートダウンにサンタ帽姿の私に、道ゆく人たちの目が向いて、それて。向いて、それて。向いて、それて。  私は小さく咳払いして、もう一度―― 「クリスマスケーキ、いかがですか……」  バイト収入を失う大学生が多いなか、不定期でも仕事をくれるこの店はありがたい。ただ、いくら人手が足りないからっ

            『僕の親友』 #架空ヶ崎高校卒業文集

            1996年 3年E組 是田 紅丸  架空ヶ崎高校で過ごした僕の四年間を振り返ると、牧くんのことばかり頭に浮かびます。  一年生のときに同じクラスになった牧くんは、サイババみたいな髪型で、骨川筋衛門みたいにガリガリで、昼飯は必ず煎餅か食パンで、根暗な感じで、休み時間は寝るという変わり者だったので、はじめの何ヶ月かは挨拶すら交わしませんでした。  そんな牧くんと仲良くなったのは、一年目の虚像祭でした。不良を気取っていた須田、道半、僕の三人が後夜祭をサボって河原に行くと、牧く

            逆噴射小説大賞2021:ピックアップ

            パルプ小説の「冒頭800字」の面白さ(&800字の先への期待感)で競うお祭り、イコール、逆噴射小説大賞。 今年で第4回。 ●ハッシュタグ:#逆噴射小説大賞2021 ●エントリー作品収集マガジン:こちら 10月8日から受付がはじまり、日々note上に増えていくエントリー作品(現時点で270くらい)。 ※募集期間は10月31日まで。アナタもまだ間に合うよ・・・! ワシも参加者であり、すでに3作品のエントリーを終えたわけですが、一方で読者でもあるわけで、8日から毎日、ヨダレを

            不死者たちのネクロロジー

             パパが女を連れ込んだのは、家族の思い出が詰まった別荘だった。  枯れ枝が刺々しい森の中、細い林道の終わりにポツンと建つ木造のそれは、幼い頃の記憶よりもずいぶん小さく思えた。  パパのジープの後ろに車を停める。  深呼吸。  助手席のジョーが、咎めるような目で私を見た。 「なによ」 「充分だろ。叔父さんも男なんだ、わかってやれよ」 「ぜんぜん理解できない」  ママが死んでまだ一年。もう女を作って、それが大学生の私と同い年くらいで、ここを使うなんて。 「行ってくる」 「GPSト

            銀の網

             利三は警察に通報しないまま、残りの弁当を配り終えた。  営業所に戻る途中、河川敷で原付を停める。 『高齢者専門宅配弁当 サブちゃん』のロゴが貼られた後部ボックスを開けて、相田久子に届けるはずだった鰤の照り煮弁当を取り出す。  梅雨入りも近い平日の昼。一直線の遊歩道に人影はない。  ベンチに腰掛け、手を合わせる。 「いただきます」  利三も70手前の高齢者だが、ムース食を口にするのは初めてだった。胡麻豆腐みたいな見た目の鰤を口に含むと、プリンの食感がした。味は鰤。  さ

            蜘蛛の巣のドグマ

             降りはじめた大粒の雨が、アキトの墓石をつたう。  泣いてるの?  ママの涙は涸れちゃった。ごめんね。  膝を突いたまま雨に濡れていると、足音が近づいてきた。細い参道に目を向ければ、背広の男がひとり。左手の禍々しい腕輪を隠そうともしていない。  ブラック・ジェネシスの怪人。  腕輪のモチーフは……蜂。  怖くない。死ねばアキトの所に行ける。  立ち上がって、男と向かい合う。  男がアキトの墓に視線を移す。 「残念だった」  残念?  冷えきっていた血がカッと燃えて、思

            メルヒェンの獣

            <0>  ルドルフは血まみれの妻を胸に抱えながら、ベルリンの冬夜を風の如く駆け抜ける。敵はひとりとは限らない。アパートが並ぶ薄暗い路地から屋根へ跳躍し、屋根から屋根へ飛び移り、高架に敷かれた鉄道レールを突っ走る。人間の姿で出せる力などたかが知れているが、四つ足の獣では妻を運べない。背後を確かめながら高架を降り、一足飛びで川を越えると、大学病院はもう目の前だった。深夜に急いで処置してくれそうな近場の施設。ルドルフには選択肢が無かった。 「助けてくれ! 妻が撃たれた!」  しん

            救いのクリスマ……

            「メリークリスマス、ダーンくん」  サンタはガスマスク越しにささやき、枕元にギフトボックス置いた。男児の腐敗はそれほど進んでおらず、表情は安らかに見えた。冬場にもかかわらず窓が少し開いているのは、両親によるせめてもの配慮だったのだろう。サンタは痛む腰をのばし、薄暗い子供部屋を見回す。家具の配置は昨年と変わりないが、どうやらこの一年でフットボールに興味がわいたようだった。 「ボールのほうがよかったかな」  この家からも、今年は手紙が届かなかった。 「そろそろ、行くよ」  サンタ

            『赤ら顔のタフガイ』 #パルプアドベントカレンダー2020

            「さあベッドに入って。……よし、今日はどの絵本にしようか」 「ねぇダディ、どうして、ペッカお爺ちゃんのお顔はいつも真っ赤なの? どうして、ほかのお爺ちゃんと違うの?」 「え?」 唐突な質問に、トゥオマスは言葉を詰まらせた。ことし7歳になった娘のまなざしは、真剣そのものだ。なんと答えてあげればよいのか。トゥオマスはベッドサイドの椅子に腰かけ、娘の頭を撫でながら考えた。 「……リヤ、どうしたんだい? 突然そんなことを聞くなんて。これまで気にしていなかったよね」 「お友達

            逆噴射的な振り返り

            今年で第3回。 過去2回参戦したワシだけども、その後いろいろアリアリアーリだったもんで「2020の参加どうするかなぁ」からはじまった。それが「1発だけ撃ってあとは観戦かなぁ」に変わり、気づけば祭りの盛り上がりっぷりにコーフンして計3発でフィニッシュ。逆噴射熱、おそるべし……。 そして締め切り後、みなさん、各作品のライナーノーツ? 的なものをドシドシ投稿しており、それを読むのが楽しい。で、読んでばかりじゃアレだと思いワシも書く。 『最初の1発』と、その後の『2発目、3発目