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映画ビギナーの映画感想珍道中記④ 「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」(2016)

 いやー、なんやかんやで続いてますね。このレビュー。正直今は、小説のレビューよりもずっと多いですからね。

 頻繁に書いてますが、私は映画に詳しくないので、記事に対するハードルは本当に下げてくださいね。もしまかり間違って映画通による鋭い批評みたいなものを求めて訪れてしまった方は、ぜひ別の信頼置ける方を探してください(笑)

 小さくても、きっと世界は変えられる。ディズニーとスピルバーグが贈る、珠玉のファンタジー・アドベンチャー!
 ロンドンの児童養護施設で暮らす10歳の女の子ソフィーは、ある夜中に巨大な何者かにベッドから毛布ごと持ち上げられて、またたく間に遠い見知らぬところに連れ去られてしまう。
 着いたところは人間に知られていない<巨人の国>。彼女を連れてきたのは、心やさしい巨人BFG(=ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)だった。
 彼の仕事は、夜ごと世界中の囁きに耳をすませて人間の子供たちに様々な“夢"を送り届けること。互いにひとりぼっちだった二人は、次第に心を通わせていく。
 しかし、他の凶暴な巨人たちは、自分たちの大好物“ニンゲンマメ(=人間)"をBFGがかくまっているのではと、ひそかに疑い始めていた……。(Amazon商品説明より

 本作は人間を食してしまう巨人のいる世界を舞台に、〈夢〉を捕まえる心根の優しい小さな巨人と養護施設で暮らす孤独な少女の友情を描いた物語です。心やさしい巨人BFG(=ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)以外の凶暴な巨人たちにとって、主人公の少女ソフィーは食べ物でしかなく、巨人の中では小さく、〈チビ〉と馬鹿にされるBFGは他の巨人たちからすると取るに足りない相手でしかありません。そういった現在の己の力ではどうしようもない相手と対峙することになったふたりが、自分なりの方法で活路を見出す、というのは王道的な物語の流れと言ってもいいのではないでしょうか。

 その大きな手に誘われたその先に広がる見たこともないような世界。現実と地続きに存在する幻想的な世界で、孤独なふたりが心を通わせていく姿がとても印象的な作品です。

 物語の締め方にもやもやとした感覚を抱く人もすくなからずいるような気はしますし、もうちょっとふたりが心を通わせていくシーンを見たかったな、とかはありますが、個人的にはとても楽しめる内容でしたし、結末でした。

 家族で楽しむ、多くの人と楽しむ……そんな楽しみ方だけではなく、すこしだけ寂しさを抱えた夜に観ても心地の良い余韻が残るのではないでしょうか。