記事一覧
ニュー・エコノミー下で米国成長株は永遠に
米国市場を見ていると、“ニュー・エコノミー”なる論がITバブル崩壊と共に消えていった過去を思い出す。オールド・エコノミーと対比するニュー・エコノミー、その顛末は次の通り。
1990年代後半、IT技術の発展でサプライチェーンのような「生産~在庫~販売」の最適管理が可能となった。その結果、見込生産~過剰在庫などのロスが生み出す景気循環(キチン・サイクル)が消滅すると考えられた。しかし直後に起きた
アセット・アロケーション無効化の現在と復活の今後
バラ撒かれたマネーが過剰流動性を生み出し、実体経済から金融経済が切り離される。この流れは数十年も続いており、リーマン・ショック時の各国中央銀行が顕著で、金融の力で経済を支配することに憂いを感じなくなってしまったようだ。
経済の死を阻止するなど功を奏した点もあるが、景気浮揚という主目的とは別に金融市場が暴走し、株式や不動産といった資産の全面高を形成するに至った。それが新型コロナウイルスの世界的
ダイナミックプライシングから考える
先月、タクシーにダイナミックプライシングが導入されるとの報道を見た。「ああ、やっとか」と思うと同時に、ふと海外のお土産屋が脳裏を過った。
定価制の是非
かつて日本は世界に先駆けて定価制を取り入れたと学んだことがある。三井高利の越後屋(現・三越)は呉服市場への参入が後発だったこともあり、知恵を絞って後発の不利を補った。それが定価制で、庶民が安心して店内で買い物ができるようにとの配慮だったは