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#ブランディング

ブランドアイデンティティを考える 3[SUNTORY]

ブランドアイデンティティを考える 3[SUNTORY]

今日は「ブランドアイデンティティ」というものの理解をより深めていただくために、会社事例をご紹介するシリーズ第3段です。
先日の記事でビールの広告の話を出しましたので、その流れで飲料企業のサントリーのブランドアイデンティティを見ていきます。

[事例3]

サントリー

私がこの会社に抱く印象はこれです。

「お茶、アルコール飲料の老舗メーカー」

ちなみに私に限らずのことだと思うのですが、普段みな

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ロゴデザインを作るとき、私が知りたいこと。

ロゴデザインを作るとき、私が知りたいこと。

私は日頃、デザイン分野のプロデューサーとして活動をしております。情報収拾をしていると、ブランディングやデザイン関連の素敵な記事をたくさん見かけます。これらの記事はいわゆる有益な記事なので、ここでいくつかご紹介します。

例えば、こちらの記事では、デザインとビジネスの関連性が紹介されています。「ブランディングやデザインにお金を使う意味って、なに?」と疑問に思っている方は、こちらを読むと疑問が解消され

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デザインで経営をサポートしたい

デザインで経営をサポートしたい

「デザインで、経営をサポートしたい」

こんなことをここ数年考えてきました。
私は17年間、クリエイティブ業界 にたずさわってきています。
その中でデザインのことを中心にして、撮影のこと、企画のこと、そしてその上流の企業経営をサポートすることを、デザインの枠組みを超えてクライアントの悩み、相談に取り組んできました。

よくデザイナーだというと「絵が描けるんですか?」と聞かれることが多いのですが、デ

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人種差別を真っ向から描いたナイキのCMは、なぜ作られたか

人種差別を真っ向から描いたナイキのCMは、なぜ作られたか

ナイキが制作し公開したCM は、予想されたとおりに一定の反発と、称賛と、様々な議論を読んでいます。

私はもちろんこのCMについて肯定的な立場に立つものですが、中には不買運動などを主張したり、Twitterで怒りの感情を吐露するユーザーも居るようです。

このような怒りが適切なものであるかどうかは別にして、そもそもなぜこのような「社会的な」CMが作られたのかを解説しましょう。

話は2年前にさかの

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【デザイナーの危機?】今、デザイン業界で、非デザイナーの出世が急増加中

【デザイナーの危機?】今、デザイン業界で、非デザイナーの出世が急増加中

世界のクリエイティブ業界(主にコミュニケーション、プロモーション)において、大きな動きが近年起こりました。これは世界のデザイナー達に大きなショックを与えました。それは、、

①世界最高賞と言われるカンヌライオンズの権威や均整が崩れる
②世界最古の広告代理店JWTへの衝撃的扱い
です。

これが、どうデザイナーの危機に関係するのでしょうか?
順にお話をしています。
よく言えば、デザイン業界が広い世界

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【決定版】ブランドガイドラインとは?役割は?作成は?運用は?※参考画像付き

【決定版】ブランドガイドラインとは?役割は?作成は?運用は?※参考画像付き

ブランドガイドラインとは、企業、事業、プロダクトごとに設定されるロゴ、名称、色、文字、使い方のルール、禁止事項などを設定するものです。

役割として、多面的に事業の効率化に貢献し、ブランドを形成する礎の一つでもあります。

これまでに著者は、主にアジア各地で数百のブランドガイドラインを見ましたが、現在、国内において十分なブランドガイドラインを作成できている企業は1割未満ではないかと思います。

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WHYの深堀りをするクライアントインタビューはWHYの前後が重要

WHYの深堀りをするクライアントインタビューはWHYの前後が重要

プロジェクト序盤でクライアント担当者、また上長や組織の長にインタビューを行うことがあります。その際どのようなことを聞けばプロジェクトのことを深く理解できビジョンを共有できるのでしょうか。よく言われるように大事なのはWHYを深堀りしクライアントの考え方や価値観に触れることでしょう。しかしインタビューにおける本質的な課題はWHYの深堀りの前後にあるように思います。つまりどのようにしてWHYの深堀りまで

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Fanicon ブランドリニューアルに寄せて

Fanicon ブランドリニューアルに寄せて

こんにちは。Fanicon(ファニコン)のプロダクト・マネージャーを務めているハヤト (@hayato1986) です。いつもFaniconを気にかけてくださりありがとうございます。あるいは初めまして!かもしれません。

この記事では、リブランディングをするに至ったきっかけと、新しいデザインが生まれた経緯についてお話しさせていただければと思います。

どうぞ、お付き合いいただけますと幸いです。

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カルチャーデザイン01 会社の人格

カルチャーデザイン01 会社の人格

「アベンジャーズ」のように、優秀な個人が集まった少数精鋭の組織。一人ひとりに裁量が任される分、個人の成果はダイレクトに顧客の信頼につながります。社名や肩書きではなく、「〇〇さんだから」と仕事を依頼されることも多いでしょう。

これからの時代、強い「個」が集まる組織は、大きな成果を発揮するはずです。でも、それだけではなかなか長続きしません。会社としての認知は? 信頼は? 社員の離職率は? チームワー

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ロゴの「マーク」はあったほうがいいの?なくてもいいの?

ロゴの「マーク」はあったほうがいいの?なくてもいいの?

こんにちは、三宅佑樹(@yuki_miyake)です。
普段はビジュアルデザインやクリエイティブコンサルティングを通じて企業のブランドづくりやサービスづくりをお手伝いしています。

デザインの仕事を始めて9年ちょっと。これまで、100まではいかないかもしれませんが、数十個のロゴをデザインしてきました。

ロゴは、幾何学的な形や有機物を図形化したマーク(シンボル)と、組織などの名前を記述した文字(ロ

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窮屈そうと批判されたZARAの新ロゴが、ソーシャルディスタンスでいい感じになった

窮屈そうと批判されたZARAの新ロゴが、ソーシャルディスタンスでいい感じになった

少し前になりますが、ZARAがソーシャルディスタンスを啓蒙するキャンペーンを発表しました。ロゴの文字間隔を空けることで、ソーシャルディスタンスを表現しています。

ファッション業界ではZARAの他にも、FABRIC TOKYOやbeautful people、airClosetなどのブランドが、従来の文字やモチーフの間隔を開けたロゴを発表しています。

このニュースを見て、昨年ZARAのロゴがリニ

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シンプルでかっこいいデザインとは何か?を定義するワークショップ「コンセプトマップ」

シンプルでかっこいいデザインとは何か?を定義するワークショップ「コンセプトマップ」

「シンプルでかっこよくしたい」デザインの仕事をお引き受けする際に1番よく聞く言葉です。そこからヒアリングをかさねて「どのようなシンプルさであり、どのようなかっこよさであるか」を考えていきますが、その際にどのようにヒアリングしていくと、きちんと良いかたちでクライアントの意向を引き出せるのか。良いヒアリング方法はないものかと試行錯誤していく中で「コンセプトマップ」を一緒に作るという方法を見つけました。

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事業承継に伴うリブランドの全プロセス 〜 メルチャリがチャリチャリになるまで 〜

事業承継に伴うリブランドの全プロセス 〜 メルチャリがチャリチャリになるまで 〜

2020年4月。「チャリチャリ」は「メルチャリ」からサービスブランド名を変更しました。

これはその裏側、事業承継からリブランディングまでの全プロセスです。
プロダクトオーナー・ブランドマネージャーとして携わったyuiyktよりお届けします。

リアル×テックなプロダクトのブランディングに興味のあるデザイナー、事業承継・事業譲渡のプロセスを経験するリーダー、シェアモビリティの事業に興味のあるビジネ

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ローソンのPBデザインリニューアルをどう見るか?コンビニの売上を上げる思考法

ローソンのPBデザインリニューアルをどう見るか?コンビニの売上を上げる思考法

ローソンのPBデザインがリニューアルされましたね。(もうだいぶ時間が過ぎましたが...)

マーケター、デザイナー、ブランディング関係者からいろいろな意見が出ており、とにかくぶっ飛んだリニューアルになったと思います。

公式サイトより画像は引用させていただきます。

見ての通り、ベージュ色のデザインにほぼすべての商品が統一されています。良く言うと世界観が統一されていてインスタ映えする、ローソンブラ

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