三宅佑樹 / Yuki Miyake

Design Manager at any / ex Uzabase / デザイン事務…

三宅佑樹 / Yuki Miyake

Design Manager at any / ex Uzabase / デザイン事務所10年運営→ユーザベース SaaS Design DivisionでFORCAS事業を中心にBX & UIを担当→2023年1月ナレッジプラットフォーム Qast を運営するanyにJoin

マガジン

最近の記事

デザイン資産を積み上げる 〜ナレッジプラットフォーム「Qast」リブランディングの舞台裏〜

こんにちは。any株式会社でデザイナーをしている三宅佑樹( @Yuki_Miyake )と申します。 弊社any株式会社は、本日10月17日付のプレスリリースにて、企業のナレッジマネジメントを支援するクラウドサービス「Qast」のリブランディングを発表しました。 今年の1月に一人目デザイナーとして入社して以来、担当デザイナー兼PMとしてずっと走らせてきたプロジェクトがようやく日の目を見ることとなり、心の底からほっとし、感慨もひとしお、ようやく少し落ち着けたのでじっくりとこ

    • SaaS企業でブランドをデザインしながら考えたこと

      こんにちは。ユーザベースでデザイナーをしている三宅佑樹( @Yuki_Miyake )と申します。 私は2019年5月にユーザベースに入社して以来ずっと、同社のSaaSプロダクトの1つである、B2B事業向け顧客戦略プラットフォーム「FORCAS」のBX(Brand Experience)デザインを担当してきました。2017年5月のリリースから約2年が経ったタイミングでJoin。BXデザイナーとして、ARRが6億円から19億円(2022年6月末)に成長していく過程に関わってき

      • デザインのクオリティとデザイナーの自己決定感をどう両立させるか

        こんにちは。ユーザベースでデザイナーをしている三宅佑樹( @Yuki_Miyake )と申します。 デザイン組織のマネージャーやリードデザイナー的な立場の方は、デザインの品質・トンマナの管理とデザイナーのモチベーションマネジメントの狭間で悩んだことが一度はあるのではないでしょうか。 今回はBXデザイン/コミュニケーションデザインの領域にフォーカスして、「デザインのクオリティとデザイナーの自己決定感をどう両立させるか」についてお話してみたいと思います。 私自身、以前からず

        • プロダクトが主役のSaaS企業で、BXデザイナーに何ができるのか?

          こんにちは!ユーザベースでデザイナーをしている三宅佑樹( @Yuki_Miyake )と申します。 私は入社以来、B2B事業向け顧客戦略プラットフォームの「FORCAS」というSaaS事業のBX(Brand Experience)デザインを中心に担当してきました(最近はUIデザインにも少し携わっています)。 SaaS企業のデザインというと、UIやUXを思い浮かべる方が多いと思いますが、弊社のようにBXデザインやコミュニケーションデザインを専門に担当するデザイナーを置く企業

        デザイン資産を積み上げる 〜ナレッジプラットフォーム「Qast」リブランディングの舞台裏〜

        マガジン

        • デザインの世界への招待状
          5本

        記事

          デザイン原則をデザインする

          こんにちは!ユーザベースでデザイナーをしている三宅佑樹( @Yuki_Miyake )と申します。 ユーザベースのB2B SaaS事業のデザイン組織「DESIGN BASE」が毎週月曜日にお届けしている「DESIGN BASE MAGAZINE」。今回は「デザイン原則」をテーマにお送りします。 私が入社以来ずっと携わっている『FORCAS』という顧客戦略プラットフォームのプロダクトでは、現在デザインシステムの設計を進めており、その出発点として今年の5月に「デザイン原則」を

          デザイン原則をデザインする

          10年間のデザイン事務所運営を経て事業会社にJoinしたデザイナーが今、思うこと

          こんにちは!ユーザベースでマーケティング/ブランディングまわりのデザインをしているデザイナーの三宅佑樹( @Yuki_Miyake )と申します。 久しぶりのnoteで感慨深いです・・。2-3年前によく書いていたのですが、中には沢山の方にスキをしていただいた記事もあって、今でも時々Twitterでシェアしていただくことがあって本当に有難い限りです。今回、所属するユーザベースのデザイン組織が始めた情報発信の取り組みの一環で、再び筆をとることになりました。 デザイナーのよくあ

          10年間のデザイン事務所運営を経て事業会社にJoinしたデザイナーが今、思うこと

          "Vision is King"の時代?

          こんにちは、三宅佑樹(@yuki_miyake)です。 "Content is King" インターネットが秘める可能性について多くの人がまだ理解しきれていなかった1996年のこと。Microsoft共同創業者のビル・ゲイツ氏が、世界中の言語で綴られたコンテンツが一定量を超えれば、インターネットは世界を変え、ネット上に巨大な市場が生まれるだろうと予想し、"Content is King"と題したエッセイを発表しました。 それから20年と少しが経ち、ゲイツ氏が予想した通り

          "Vision is King"の時代?

          著名経営者とデザイン/デザイナーの関係からCDOの可能性について考える

          こんにちは、三宅佑樹(@yuki_miyake)です。 デザイン界隈でCDO/CXOに関する議論が活発になったり、経産省・特許庁から「デザイン経営宣言」が発表されたりと、特に今年に入ってから、経営を司る企業の上層がデザインを理解する必要性や、デザインの知見を持った人材を経営陣に加える必要性について唱える声が大きくなってきたように感じます。 こうした議論が盛んになってきたのは最近のことかもしれませんが(もちろん、後で出てくる亀倉雄策氏をはじめ、数十年前から訴えている人もいま

          著名経営者とデザイン/デザイナーの関係からCDOの可能性について考える

          デザインとクリエイティブの経済効果を示したケース&データ集

          こんにちは、三宅佑樹(@yuki_miyake)です。 デザインやクリエイティブの経済効果について、デザイナーやクリエイターは非常にもどかしい思いを抱えていることが多いのではないでしょうか。 消費者がさまざまな商品やサービスに接する場面を考えると、デザインやクリエイティブは、間違いなく購買選択に大きな影響を与える要素の1つである、と言えるはずなのに(この後に出てくる事例で示すように)、「数値で示せ」とか「作る前に効果があることを証明しろ」と言われると、それは極めて困難なの

          デザインとクリエイティブの経済効果を示したケース&データ集

          ロゴの「マーク」はあったほうがいいの?なくてもいいの?

          こんにちは、三宅佑樹(@yuki_miyake)です。 普段はビジュアルデザインやクリエイティブコンサルティングを通じて企業のブランドづくりやサービスづくりをお手伝いしています。 デザインの仕事を始めて9年ちょっと。これまで、100まではいかないかもしれませんが、数十個のロゴをデザインしてきました。 ロゴは、幾何学的な形や有機物を図形化したマーク(シンボル)と、組織などの名前を記述した文字(ロゴタイプ)とで構成されます。 場合によってはマーク(シンボル)が無く、文字(ロ

          ロゴの「マーク」はあったほうがいいの?なくてもいいの?

          創造性とビジネス #1 創造性とは何か

          こんにちは、三宅佑樹(@yuki_miyake)です。 普段はビジュアルデザインやクリエイティブコンサルティングを通じて企業のブランドづくりやサービスづくりをお手伝いしています。 連載「デザインの世界への招待状」が先日、無事完結しました。 読んでくださった方、どうもありがとうございました。 この連載を執筆している途中から、次に連載記事を書くなら「創造性」をテーマにしたいなと思っていました。 なぜなら、デザインの力を有効に活用できるかどうかということには、デザインという概

          創造性とビジネス #1 創造性とは何か

          デザインの世界への招待状 #5(最終回) デザイナー像の刷新によるデザイン新時代へ

          こんにちは。アートディレクターの三宅佑樹(@yuki_miyake)と申します。ビジュアルデザインやブランドコンサルティングなどを行うICVGというデザイン会社の代表をしています。 デザインの社会的活用を推進するためにはデザインをもっと身近な存在にする必要がある。その方法の1つとして、他分野からデザインの世界に入ってみようかなと考えている人をメインの対象として、広い意味での「デザイン」の世界を案内する「デザインの世界への招待状」という連載をお送りしています。 前回の記事は

          デザインの世界への招待状 #5(最終回) デザイナー像の刷新によるデザイン新時代へ

          デザインの世界への招待状 #4 デザイン界が置かれた現状

          こんにちは。アートディレクターの三宅佑樹(@yuki_miyake)と申します。ビジュアルデザインやブランドコンサルティングなどを行うICVGというデザイン会社の代表をしています。 デザインの社会的活用を推進するためにはデザインをもっと身近な存在にする必要がある。その方法の1つとして、他分野からデザインの世界に入ってみようかなと考えている人をメインの対象として、広い意味での「デザイン」の世界を案内する「デザインの世界への招待状」という連載をお送りしています。 前回の記事は

          デザインの世界への招待状 #4 デザイン界が置かれた現状

          デザインの世界への招待状 #3 拡張するデザイン領域

          こんにちは。アートディレクターの三宅佑樹(@yuki_miyake)と申します。ビジュアルデザインやブランドコンサルティングなどを行うICVGというデザイン会社の代表をしています。 デザインの社会的活用を推進するためにはデザインをもっと身近な存在にする必要がある。その方法の1つとして、他分野からデザインの世界に入ってみようかなと考えている人をメインの対象として、広い意味での「デザイン」の世界を案内する「デザインの世界への招待状」という連載をお送りしています。 これまでの記

          デザインの世界への招待状 #3 拡張するデザイン領域

          デザインの世界への招待状 #2 デザインの学び方

          こんにちは。アートディレクターの三宅佑樹(@yuki_miyake)と申します。ビジュアルデザインやブランドコンサルティングなどを行うICVGというデザイン会社の代表をしています。 デザインの社会的活用を推進するためにはデザインをもっと身近な存在にする必要がある。その方法の1つとして、他分野からデザインの世界に入ってみようかなと考えている人をメインの対象として、広い意味での「デザイン」の世界を案内する「デザインの世界への招待状」という連載をお送りしています。 前回記事はこ

          デザインの世界への招待状 #2 デザインの学び方

          デザインの世界への招待状 #1 デザインの世界へ

          はじめまして。アートディレクターの三宅佑樹(@yuki_miyake)と申します。 ビジュアルデザインやブランドコンサルティングなどを行うICVGというデザイン会社の代表をしています。 noteでは最近、各分野のデザイナーによる専門的で興味深い記事がたくさん投稿されています。それを見ながら、自分だったら何を書きたいか、書くべきかを考えたときに、デザイン界全体の未来につながることを書きたいなと思いました。 そこで、デザインの世界に足を踏み入れてみたいと考えている社会人の方や

          デザインの世界への招待状 #1 デザインの世界へ