CMO株式会社もおかげさまで9期。来年は10期目です。こんなに長く続く会社になるとはとても思ってなかったです。 結局我々が何しているのかよくわからん、という人もいると思うので、総括代わりに説明したいと思います。(正直我々は黒子であることがほとんどなので、具体的に何をしているというのがあまり言えません……) 今何をやっているかというと 企業向けのマーケティング・DXコンサルティング 企業向けのマーケティング研修 自社サービス開発 書籍の執筆 などです。逆に、 広
Twitterの買収により大量のレイオフが発生しており、波紋を広げています。 文字が好きな自分にとっては、愛着もある大好きなSNSですし、GoogleとTwitterは人材交流が盛んでもあり、他人事ではないというのが正直なところです。 コンテンツモデレーションやスパムに関しては(元Google→Twitterの)長山さんがプロ中のプロなので、こちらのブログが非常に参考になったのですが、 僕の方は広告の観点から、なぜTwitterが赤字で、ここからTwitterがどこに向
友達が死んだ。 1、2回会って、LINEとTwitterで時々やり取りしていたくらいの関係なので、友達というより、知り合いといったほうが正確かもしれない。 でも、彼女は友達が少ないことを嘆いていたので、勝手に友達の末席に加えてもらっても怒らないと思う。 3日ほど前にTwitterに気になる投稿があり、LINEしても帰ってこなくなり、今日死んでいたようだとわかった。 (縁者を名乗る人に連絡をもらっただけなので、本当のところはわからない。全部ウソで、どこかにふっと消えてし
夕日を眺めながら、Twitterのフォローを外している。 10年以上Twitterをやっていると、時々、ふっと消えてしまう人がいる。「あの人はどうしているかな」と思った時に、すでにその人は亡くなっている。 死んだ以上、そのアカウントをフォローしておく意味はない。もう更新されないからだ。 フォローを外す前に、生前のつぶやきを一通り見る。そこには日常がある。生活の営みがある。ちょっとした悩みや些細ないらだち、愛や嫉妬や欲望がある。陽の光が当たる、普通の日々がある。 でも、
オンラインで大学院の授業を受け、いくつかのオンラインのミーティングをこなし、連載の原稿をオンラインで送信したのち、唐突に夜の空港を歩こうと思った。 元々空港は好きだ。時々行きたくなる。旅行に行く前の空港で待つ時間は特別好きだ。 でも、いくら空港が好きだからって、飛行機に乗る理由もないのに、わざわざ夜の8時に羽田空港に行く理由なんて、何もなかった。 空港について、ぼんやりと歩く。もちろん予定なんてない。人はまばらだ。緊急事態宣言が開けたとはいえ、往時の活況はない。 時折
以下に書くのは、「自分のための文章」を書く方法だ。自分のための文章とは、このエントリのように自分が書きたいものを書いた、特に意味のない文章のことを指す。 わかりやすくロジカルな文章を書く実践的な方法はない。 自分のための文章を書くというのは、要は「言葉にまだなっていない言葉」を捕まえるということだ。 こういう思い出がある。 20代の頃、よく残業の後、タクシーに乗っていた。今考えてみれば特に意味はなかった気がする。家に帰ってやっても良かったのだから。 遅くまでオフィス
こんなエントリを読みました(バズってた)。 いろいろモヤッとしたところはあるのですが(ビジネスサイドでもMTVで活躍している日本のGooglerなんて一杯いるとか)、それはこのエントリでは置いておいて「田舎初段」について、ちょっと思うところを書こうと思います。 田舎初段とは この方は、筋よく指す有段者から見ると弱いけど、素人には勝てる、というような将棋指しのことを差して使っているようです。 元エントリでは悪しざまに言われていますが、初段って結構強いんですよ。そもそも、素
震災で、今でも忘れられないことがあります。 あの日、神谷町で地震が起こり、携帯電話もつながらず、帰宅難民となりました。 徒歩で帰宅途中に、どこからか「千葉でガスタンクの爆発が起こってこれから汚染された雨が降ってくる」という噂を話している人がいて、人生の終わりを覚悟しました。 食べるものもなく、水も消えて、外に出ると被曝するという噂も流れ、コロナすら比じゃないほどの「死の町」がそこにありました。 次の日もテレビを見ると頭がおかしくなりそうで、それでも消すことも出来ずただ
森発言を聞いた時、私は「これは問題になるだろうな」と思った。怒った訳でも不快になったわけでもない。あえて正直にいうなら、面白い、とすら思った。 なぜなら、森喜朗という人は、平成生まれの人間にとっては「失言」の象徴的なアイコンであり、そのアイコンがまさに期待された通り「失言」をしたからだ。 森喜朗氏というのは、政治家の中でも飛び抜けて失言が多く、理解し難い精神構造をしている人間であり、いわばそれは、ドナルド・トランプ元大統領の発言に「また言ってるよ」と感じるようなレベルで、
ナイキが制作し公開したCM は、予想されたとおりに一定の反発と、称賛と、様々な議論を読んでいます。 私はもちろんこのCMについて肯定的な立場に立つものですが、中には不買運動などを主張したり、Twitterで怒りの感情を吐露するユーザーも居るようです。 このような怒りが適切なものであるかどうかは別にして、そもそもなぜこのような「社会的な」CMが作られたのかを解説しましょう。 話は2年前にさかのぼります。ナイキが「Just do it」キャンペーンの30周年の記念キャンペー
昨日たまたまCMO(弊社ではなく、職位としての。しかしややこしい社名だ)についてつぶやいたんですが、CMOに何を求めるべきかという話。 (スタートアップにおいて)CMOという職種は何をやるかマーケティング専任担当を置く場合、100人くらいまでのベンチャーでようやく1〰3人、300人くらいに行って10人いたら多い、くらいの感じだと思います(事業形態にもよりますが)。 つまり、CMOという職種は「マネジメントチームの長」ではなく、「マーケティングっぽいことは全部やってね」とい
こんな記事がバズっていました。 素敵な文章だし、大変に将棋が好きな方なんだろうな、と思います。その上で、この文章だけだと、誤解を招く部分が多分にある、とも思いました。 私は15年来の将棋ファンであり、アマチュアの将棋指しであり、同時に一定程度将棋界に関係性がある(あった)人間でもあります。 下記の文章は、上記の記事の補足であり、内容を否定するものではありません。 AIはいつ棋士を超えたのか将棋界にとって、2010年代最大のコンテンツの一つは電王戦でした。ある意味でそれ
政策提言プラットフォーム「#VOTEforSHIFT」を立ち上げました。このプラットフォームは、 政策に賛同する有権者と、その政策に賛同する議員・候補者 を結びつけることで、政策ベースで投票を動かすことを目的にしたプラットフォームです。 一般有権者の方は簡単にメールアドレスと郵便番号で登録でき、候補者・政治家の方は別途ご連絡いただき確認が取れればマッチングするという形になります。 ご登録いただいた郵便番号に合わせ、選挙のタイミングなどに合わせて、賛同した政策に合わせた
#StopHateForProfit(#StopHate4Profit)というタグをご存知でしょうか。直訳すればこれは「金儲けのためのヘイトを止めろ」という意味になります。 極めて単純化して言えばこれは、「Facebookに広告を出すな」というキャンペーンです。日本人でこの流れを知っている人は少ないかもしれませんが、このキャンペーンに賛同した企業は少なくありません。 ・ユニリーバ ・コカコーラ ・Microsoft ・PUMA ・ソニー ・North Face ・Ben
George Floyd の死から始まったデモ、そして怒りの声は、全米でさらに広まり、とどまっていません。 暴動ばかりがクローズアップされますが、多くの方々は様々な形で連帯を示しています。警察官、軍人、市長、知事など、立場を変えた多くの人が、デモに賛意を示し、何ら有効なメッセージを発しないドナルド・トランプ大統領を批判しています。 マイケル・ジョーダン、マティス前国防長官など、これまで頑なに政治的話題に沈黙してきた人たちすら、です。 語ろうと思えば、いくらでもこの件に関
検察庁法改正案に関して、今までの政治的テーマで類を見ないほどの大きな反発が起きています。 もちろん、「コロナ下で何をやっているんだ」という声や、政府のコロナ対応に対する反発も、一定程度あるでしょう。しかし、ここではその「コロナ下で成立させるべき法案なのか?」という点は一旦脇において、今回の改正案に関する問題を、国会の審議を踏まえながらまとめたいと思います。 0. 検察庁法改正案とはなにか、なぜ問題視されているのか 0-1.なぜ今回改正されようとしているのか? 0-2.