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ブランドアイデンティティを考える 3[SUNTORY]

今日は「ブランドアイデンティティ」というものの理解をより深めていただくために、会社事例をご紹介するシリーズ第3段です。
先日の記事でビールの広告の話を出しましたので、その流れで飲料企業のサントリーのブランドアイデンティティを見ていきます。


[事例3]

サントリー



私がこの会社に抱く印象はこれです。

お茶、アルコール飲料の老舗メーカー

ちなみに私に限らずのことだと思うのですが、普段みなさんが使われている日用品の商品名は目に触れるので覚えていると思いますが、メーカー名まで把握されていない物もあるのではないでしょうか?
私は常備する水は最近は「天然水 南アルプス」です。そして今これがサントリーの商品だと気づきました。意外と見ていない。。
あとメジャーどころですと、もっくん登場の「伊右衛門」のペットボトルでしょうか。最近ですと昨年から?レサワが大ヒット中って感じですね。あとはトミーリージョーンズのBOSSですかね。

次に、企業の社会や顧客に対するお約束宣言はこちら。

ブランドプロミス
水と生きる

これは有名ですので、聞いたことがある方、覚えている方もいると思います。よくCMで登場していたブランドステートメントです。

サントリーは「水」というものをステートメントに入れて来るくらいなので、その水を連想させる「ブルー」を貴重に、ロゴ、ウェブサイト、キービジュアルの写真などのヴィジュアルアイデンティティを固めてきている印象を受けます。

理念はこちらを見てみてください。

MISSION
人と自然と響きあう

自然を言うくらいなので、環境活動にも力を入れているようです。以前あるバーで世界的に人気になってしまったウイスキー「山崎」の水をきれいに保つための企業努力がすごいと聞いたことがあります。ジャパニーズウイスキーをここまで世界レベルのブランドにした飲料業界全体への貢献度は、間違いなくあると思います。

飲料メーカーは何をおいても「水」が全てですから、きれいな水を提供するのも環境保護からってことですね。そして自然に優しいだけでなく人に優しい。ってことなんだと思います。サントリーは各飲料の成分開示をしっかりサイトで行っていることが、印象がいいですね。今じゃどこもやってるのかな。。

ちなみに飲料企業の代表格と比較してみたら何か見えてくるかもしれません。

コカ・コーラ

MISSION
世界中をうるおし、さわやかを提供すること。
前向きな変化をもたらすこと。
アサヒ

MISSION
期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造
伊藤園

企業理念
お客様第一主義
ヤクルト

企業理念
私たちは、生命科学の追求を基盤として、
世界の人々の健康で楽しい生活づくりに貢献します。

面白くないですか?
理念だけ見ても企業の社会的姿勢だけでなく体質とかも垣間見れる。

企業理念って、別に対外的に発信しているだけでなく、企業の決起的なインナーブランディングにも貢献できるステートメントだと思うんです。だから、極力そこには

文章としての
「読みやすさ」「覚えやすさ」もっと言えば
「見た目のうつくしさ」があった方が絶対にいい。


例えば、ヤクルトの中堅どころの社員を数人捕まえます。

「自社の理念を言ってみてください」

って言われて、何割の人が答えられるんだろう。朝礼で毎朝言わされる場合でもない限り覚えないですよね。きっと私がヤクルト社員でも覚えないんだと思います。でも、意識してなくてもサントリーのステートメントはなぜか覚えている。伊藤園はどうだろう。。笑
つまり以上の大切さってこれだと思うんです。

「意識の共有」

「ブランドとしての姿勢を読み解く」視点で見たとき、やはりサントリーに軍配が上がると思います。
ちなみに2019-20年の清涼飲料業界 売上高ランキングでも、サントリーがブッチリぎりトップでした。





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