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#恋愛

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僕の恋愛系のnoteをまとめています。 大恋愛の末フラれた男の殴り書きです。
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【薄い本】バレンタインイベント

【薄い本】バレンタインイベント

ふたりでぺろりとスパゲッティを平らげる。
冷蔵庫に残っていた辛子明太子を使った、たらこクリームスパゲッティ。こいつ、ひょっとしてあたしより料理のスキル高いんじゃないか。ちょっぴり悔しさを覚えながら食器をキッチンへ運んだ。

料理を作ってもらった分、洗い物はあたしの仕事。ササっと済ませ、冷蔵庫からチョコレートを取り出す。彼はというと、こたつに入って携帯のゲームをしている。彼の目の前に、どんっとチョコ

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不自愛

不自愛

首筋にそっと唇を当てる。
甘い声が、もう一つの唇の隙間から漏れる。

そのまま舌を鎖骨に這わせ、下へ、下へと降りてゆく。

肝心の言葉は口から出ない。

・・・

僕は自分が好きではない。好きではなくなったというべきか。
去年までは、自分が好きか嫌いかなどという事は考えたことも無かった。

自分には何も無い。

その事に気づいてからは、自分をむしろ嫌悪している節さえある。

彼女の中心に到達する。

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中秋の名月

中秋の名月

この名前を知ったのは今日。綺麗な月だと思っていたが、まさかそんな名前が付いていたなんて、自分の無知さが露わになり、思わず苦笑いをする。
1年で1番美しい月とされ、世間ではお月見をするらしい。
けれど、僕はもっと綺麗な月を知っている。

・・・

『今日の月は綺麗だねぇ』

自分のすぐ隣から、楽しげな声が泳いでくる。その声に釣られて、思わず僕も上を見る。
星がちらちら光る空で、一際光を放つ丸い月。

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ベッド

ベッド

あの子が、いる。僕の横に。

窓ガラスにふと映ったもの。僕はうつ伏せで携帯をいじり、あの子は僕の隣で横向きになってほっぺたを膨らませている。なんの変哲も無い幸せ。ずっと僕にもたれかかってくれると思っていた温もり。
今窓に映っているのは、うつ伏せで携帯をいじる、ひとりぼっちの僕。また、記憶に微かに残る温もりに逃げ込もうとしている。

妙に広く感じる。あの子が来た日はいつもとっても狭くて、暑くて、寝苦

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瞼の裏

瞼の裏

あなたは別れた恋人を

大切な思い出にしますか?

人生から抹消しますか?

一度は愛した人

どういう風にケジメをつけるか

願わくば風化してほしいけれど

瞼の裏にはいつもの笑顔

自分以外に見せないでほしいと思う

思い出にもならず、消えもしない

ただひたすらに黒い感情となり、僕の真ん中に残り続ける。
#ピロリ日記 #日記 #エッセイ #コラム #雑記 #毎日更新 #毎日投稿 #毎日no

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【薄い本】Eine kleine Nachtmusik

【薄い本】Eine kleine Nachtmusik

Eine kleine Nachtmusik (アイネ・クライネ・ナハトムジーク)
『小さな夜の歌』

・・・

『セミってさ、昼しか鳴かないらしいよ。夜はどこかで寝てるのかなぁ。』

彼女が急にそんなことを言い出した。既に夜の帳は下りている。夜風で揺れるカーテンの間から、気だるげなネオンが見え隠れする。彼女の服を脱がせ、ブラジャーのホックに指を掛けたところだった。

『なんで急にセミが出てくんだ

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夏デート

夏デート

女性の方が準備が大変だというけれど、男だって準備は大変だよ。
朝は早起き。シャワーを浴びて、服をじっくり選ぶ。かっこ悪い服はダメだ。野暮ったくなく、かつさりげないオシャレを。
ヘアアイロンとワックスで髪型をバシッと決めて、お気に入りの香水をつける。
君の隣で少しでもかっこいい男でいられるように、出発直前まで大忙し。
そして、約束よりかなり早めに集合場所にスタンバイするんだ。

汗をたくさんかいた。

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未練

未練

あの子が視界にちらつく。赤いN-ONEを見かけるといまだにナンバーを確認してしまう。叶うはずのない夢を抱いて走り出してしまいそうだ、ゆれている、面影に。まったく別の命に代わってしまいたい、でも記憶は、そのままでいて。友達になったはずだったのに。連絡なんてできるわけない、友達として。二人の時間は、溶けてなくなって、新しい花の養分になる。あの子が誰かと咲かせる花の。

二人で使おうと決めた入浴剤が泣い

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横顔・夏

横顔・夏

家の近くに大きな川がある。水の上では光が跳ね、風が草花を優しくなでる。芝の上に寝転ぶと、優しい空気が二人を包む。わたしの手をあなたの手に優しく重ね、横顔にやわらかくキスをする。そんな二人の世界を上から太陽が覗き見て、顔を赤らめている。

夜には川へと向かう人の川ができる。うちわ片手に、カランコロンと下駄が笑う。流れの中ではぐれないように、ぎゅっと君の手を握る。まもなく打ち上がる花火は君に嫉妬するだ

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紅い忘れ物

紅い忘れ物

部屋を掃除している時、棚の上から何かがコロコロと転がった。見覚えがある。君がよく使ってた赤い口紅。僕の家に忘れていったもの。次来た時に返そうと思ってここに置いていたんだ。結局返せなかったなあ。そもそもなんでこんなところに置いたんだっけ。覚えてないな。あれ、これ、いつ忘れていったんだっけ。覚えてないな。あれ、最後に会ったの何月何日だっけ。別れてもうどれだけ経つんだっけ。僕らどんな話で盛り上がってたっ

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縛る糸・繋ぐ糸

縛る糸・繋ぐ糸

君は僕に似ている。好きなものも、苦手なものも。一日の最後に僕の家に来た君には糸が巻き付いていた。きっといろんなものをその小さな体に抱えているんだろう。いいよ、そのままで。糸を切っても僕は飛べなかった。君は僕に似ているから、きっと君も飛べないだろう。でも君には家に帰れば暖かいご飯が待っている。そこは似てないね。僕は添加物にまみれた身体だから。君の血も肉も僕より美しいだろう。君なら飛べるのかな。

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繊細な僕は鈍感なフリをして逃げてしまった。

繊細な僕は鈍感なフリをして逃げてしまった。

『ピロリってほんとに鈍いよね』

友達からたまに言われる。意外と僕は違う自分を演じるのが上手いらしい。
申し訳ないが僕は本当は鈍くない。むしろ繊細な方で、会話している相手の心が動いた時は大体感じとれる。人の心に寄り添うのが上手いと心理学部の友達も言ってたから間違いないだろうたぶん。
かなり仲のいい友達にもなるとさすがに気づくが、そこそこ友達ってぐらいの人は僕を鈍感だと思っている。

僕はいつもとぼ

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純粋な恋愛は美しく、切なく、大人になればなるほど手に入らなくなる。

純粋な恋愛は美しく、切なく、大人になればなるほど手に入らなくなる。

とある曲のミュージックビデオを見ていた。
高校生たちのさまざまな姿を映していて、まさにザ・青春ソングという雰囲気。
出てくる子たちも美男美女だけではなく、お世辞にも顔がいいとは言えない子もたくさん出ているあたり、妙にリアリティを感じる。

・・・

僕は中学・高校と男子校に通っていた。
女子がいなかったから、恋愛ごととはほとんど無縁な時代を送った。一度だけ同じ塾の女の子を気になったことがあったが

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恋人同士で服なんかシェアできたら最高だよねって話。

恋人同士で服なんかシェアできたら最高だよねって話。

『おつかれさまです!』

後ろから聞こえてくる元気な声
振り向くと、後輩カップルがいた。

このカップルとは普段から仲良くさせてもらっていて、僕を含めた3人で遊んだりすることもある。
実はこのカップル、僕が理想とするカップル像でひそかに羨ましく思っている。
とにかくなんでもシェアしているのだ。
ほぼ同棲していて、食事も趣味も服もシェアしている。
見ていてとてもハートフルなヤツらだ。

特に彼女の方

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