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縛る糸・繋ぐ糸

君は僕に似ている。好きなものも、苦手なものも。一日の最後に僕の家に来た君には糸が巻き付いていた。きっといろんなものをその小さな体に抱えているんだろう。いいよ、そのままで。糸を切っても僕は飛べなかった。君は僕に似ているから、きっと君も飛べないだろう。でも君には家に帰れば暖かいご飯が待っている。そこは似てないね。僕は添加物にまみれた身体だから。君の血も肉も僕より美しいだろう。君なら飛べるのかな。



君が好きなんだと思う。あの子は、僕との間の糸を簡単に切った。僕が散々守ろうとしたものを、あっさりと。もう誰も助けてくれない。そんなとき君が僕の糸を握った。気づけばそれは僕の心臓に巻き付いている。ダメだと分かっている。僕も、たぶん君も。それでも君がひっぱってくれるから、離れようとするとこんなにも心臓に深く食い込む。痛いよ。好きだよ。ごめんよ。君とのデートを楽しみに待ってる僕はなんて悪い奴なんだろう。君が好きなんだと思う。



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