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うまく生きるための6つの話

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僕なりの生きる知恵を記事にして毎月連載します
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渡る世間に鬼はなし

渡る世間に鬼はなし

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先日、公園のベンチに座っていた時のことだった。
近くのベンチに若いカップルが腰掛けていた。
しばらくの間二人に会話はなかったが、男のほうがいきなり「頼むから俺の話も聞いてくれよ」と女に懇願するように言った。
僕はその一言で二人は今、別れるか別れないかの「修羅場」なのだと察した。
女はそっぽを向いているように見えたが、男がさらに「落ち着いて話を聞けばわかるから」となだめるように言った。
しかし、

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類は友を呼ぶ

類は友を呼ぶ

どんな状況でも自分を見失わずに自己肯定感を高く持って生きていくにはどうすればいいか。
その効果的な方法は自分を知ることだと思う。
人生相談で「人は性質は変えられないけど性格は変えられる」というアドバイスを聞いたことがある。
「人生山あり谷あり」だから人間の性格はその時々で変わるかもしれないが、根本の性質は変わらないと思う。
僕が過去に実践した方法を紹介しよう。
まず、ノートに自分が生まれた年から今

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ロバの話

ロバの話

今から2年前、「ロバの話」というのがネット上で話題になった。
トヨタ自動車の社長が株主総会でマスコミを批判する際、この話を引用したのがきっかけだった。

要するに何をしても批判されるということをこの話になぞらえて表現したのだ。
僕はこれを考えた時、物事の本質にも通じるものがあると思い、話題として取り上げようと思った。

この話は作り話で老夫妻がどういう状況におかれているかは詳しく書かれていないが、

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サイゼで喜ぶ彼女

サイゼで喜ぶ彼女

今年Twitterである投稿が話題になった。
男性のイラストレーターが「サイゼで喜ぶ彼女」と題するツイートで、自分の架空の恋人がサイゼリアのテーブルの向かいに座って嬉しそうに食事している様を描いたイラストを投稿した。
「炎上」したのは描く技術についての批評ではなく、主に二つの論争があった。
まず、描かれている女性の胸が大きいということだ。
イラストの女性の胸の膨らみは平均的な女性よりちょっと大きい

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理想と現実のジレンマ

理想と現実のジレンマ

人間は生きていると難しい問題に直面する。
その一つが矛盾する二つの立場の間で板挟みになり、どちらを選んでも損をしかねないという問題だ。
一言で言うとジレンマだが、これは人間が生きているうちにたびたび直面することで、そのたびに決断を迫られる。
そして、それが人生に大きく影響してしまうこともある。
だから、僕は決して他人にこうするべきだと自信を持って言えるわけではない。
ただ、今まで生きてきた経験から

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心のゆとり

心のゆとり

僕はもうすぐ五十路になる男だが、あくまでこの記事は50年近く生きてきた経験をもとに書いている。
だから、若い人と大分考え方や価値観は違うかもしれない。
残念ながら僕は今までの人生でこれといって大きな事を成し遂げた経験がないのだ。
だから、順風満帆な人生を歩んでいる人、これといって不満のない人、何か大きなことを成し遂げた人にアドバイスできる事はないかもしれない。
ただ、こんな僕でも何とか半世紀近く生

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