漱石

獄門島と草枕

機会があり再読した。

床屋のシーンは、漱石の草枕へのオマージュではなかろうか。

"痛うがすかじゃないよ。もう少しせっけんをはずんでおくれよ。"

横溝 正史. 金田一耕助ファイル3 獄門島: 3 (角川文庫) (Japanese Edition) (Kindle の位置No.548-549). 角川書店(角川グループパブリッシング). Kindle 版. 

え? 今頃気づいたのかって??

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vol.63「時代の空気を映す文学」(『漱石文明論集』三好行雄・編/岩波文庫/1986年刊)

vol.63「時代の空気を映す文学」

みなさんこんにちは。
今週は漱石です。

漱石の雑文には独特の魅力がありまして。

この連載の初期のころは、漱石っぽく崩した文章をこころがけていました。

あこがれゆえに。

…不毛な試みでしたが。

夏目漱石、『漱石文明論集』。
では、どうぞ…。

本書は、漱石が生きていた時代に刊行されたわけではなく。

後世、漱石の講演とかの、文字おこしを。
雑誌等から

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楽しんでいただけたら幸いです!
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漱石の初期三部作

四月に夏目漱石の初期三部作(「三四郎」「それから」「門」)を読んでみようと思いたち、順番に読み進めています。

「三四郎」は熊本の高校を卒業した主人公の三四郎が東京へ出てきて大学生として生活を始める話。ボーイ・ミーツ・ガール要素もあり、明治末期のどこかのほほんとした要素が感じられる作品。

「それから」は大学時代の友人とその妻の援助をするうちに友人の妻の方に惹かれていき…。という話で、人間関係

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何者でもないがゆえに何者にでもなれる、一般的で経験的な自己。 『不十分な世界の私―哲学断章―』〔17〕

一般的な意識において見出される自己は、その本質としては「何者でもない」けれども、ゆえに「何者にでもなりうる」ような、「一般的な自己」として見出される。一般的な視点に立って見出される『私』とは、そのような自己である。
 たとえば世が世なら私は、あるいは「古代ローマの支配者」であったかもしれないし、あるいは「明治の文豪」であったかもしれない。その立場に立つのはシーザーでも夏目漱石でもなく、「この私」で

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漱石の根源的なコンプレックス

ふた世代み世代前の杣人や漁師や百姓よりも僕らは、いろんな事を知っている。覚えている英単語も多ければ、微分も積分も操れるし、ヘーゲルの問題点もスルツキー方程式もなんとなくは知っている。

しかし、あの山にこういう雲がかかったら2時間で嵐になるとか、湿った風が南から吹き始めたらやがて海は荒れるとか、毒草の見分けとかキノコの見分けとか毒ヘビの見分けとか釣った魚の名前と美味しい食べ方とかそれぞれの木材の特

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漱石先生 生誕祭!!

今日、2月9日は夏目漱石先生のご生誕の日です(新暦)。
 今年は152年になります。
 私が敬愛している漱石先生の生誕日なのです!!

 ということで、漱石先生への敬愛を込めた(込めきれるかしら)記事を書こうと思い立ちました(もう日付変わっちゃっいそうですが)。

 漱石先生のことは名前を知らない人はいないのではと思うほど有名で、作品や作家像についてたくさんの研究がされています。ですから未熟者の私

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スキありがとうございます✨嬉しいです!
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マーク・トウェインの悪魔と戦争と羊

「いや、やっぱり羊なんだよ。しかも、仔羊なんだ」とサタンは言った。「たとえば戦争のときなどを見ろ。まったく羊そっくりじゃないか、バカバカしい!」

マーク・トウェインの『不思議な少年』という中篇を読んだ。

トウェイン最晩年の作品。

16世紀の一見平和な村の少年たちの前に美少年の姿をしたサタンがあらわれ、数々の不思議を行い、少年たちに遠い世界を見せて魅了しつつ、人間社会についての言語道断な見解を

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ありがとう!\\(´;ω;`)// 嬉しいです!
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vol.29「猫の潜む生活」(『吾輩は猫である』夏目漱石/1905)

vol.29「猫の潜む生活」

みなさんこんにちは。

大阪に万博が来るようですね。

水道は手放すわりに、五輪やら万博やら、余計なものは呼んでくる。

政治とはお祭りの幹事役をすることですと、教科書にでも明記してくだされば、不毛な誤解も生まず、天下も治まることでしょう。

他人事のようですが、じっさい他人事なので仕様がありません。

だって猫だもの。

今週は夏目漱石、
『吾輩は猫である』です。

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楽しんでいただけたら幸いです!
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夏目漱石

人間はただ眼前の習慣に迷わされて、
根本の原理を忘れるものだから気をつけないと駄目だ。
夏目漱石(1867 - 1916)

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バタンキューの時は特に励まされます! 有難うございます
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