あかさたな

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君たちはどう生きるか という不思議な作品

「君たちはどう生きるか」は一言で言えば、宮﨑駿監督による「私小説的、児童文学」と言える。 宮﨑監督の「児童文学」に対する拘泥はなかなかのもので、曰く、「この世は生きるに値する」という作品こそが、「児童文学」だと自分に定義しているらしい。 そしてそれを、常に念頭において映画をつくってきた…、けれど同時に、彼の中には「ほんとうか?」という疑念が絶えなかったらしい。 むしろ彼は、彼の幼少期は、「生まれてこなければよかった」という反出生主義にも近い考えで満ちていたらしい(これは、ポニ

    • 宮﨑駿 最新ドキュメンタリーをみて

      先日のBSでのドキュメンタリーにて、「あっ」と思うことがあった。 それはドキュメンタリーの最後の方で、宮﨑監督が「今回のドキュメンタリーできたら、最後に俺が出てきて、『真似しない方がいいですよ』って…」というようなことを語っていたところだった。 「我を学ぶものは死す」 まさに。そう思った。 ただ、この言葉は、あの映画において解釈するのならば、インコマンのことではないかとも思っている。 インコマンはあきらかに「アホ」として描かれている。結果、アニメばかり観ている現代人、ある

      • 宮﨑駿 次回作について

        宮﨑監督が次回作を考えていることは、すでに知られていることです。 けれど、それがどういった作品かは当然わかっていません。 そこでの考察です。 ※出典などは明記しません。あくまで、自分の考えを整理するためにやってます。もっとも、文章は誰かに語るように書きますが… まず一つ目。短編。 ジブリ美術館、ジブリパークのための短編。 正直悲しいことだけど、可能性として一番に考えられるのは、コレ。 鈴木敏夫さんのラジオでは、実は2022年からそういった話が出ていた。その頃には「君たちは」

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