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宮﨑駿 次回作について

宮﨑監督が次回作を考えていることは、すでに知られていることです。
けれど、それがどういった作品かは当然わかっていません。
そこでの考察です。
※出典などは明記しません。あくまで、自分の考えを整理するためにやってます。もっとも、文章は誰かに語るように書きますが…

まず一つ目。短編。
ジブリ美術館、ジブリパークのための短編。
正直悲しいことだけど、可能性として一番に考えられるのは、コレ。
鈴木敏夫さんのラジオでは、実は2022年からそういった話が出ていた。その頃には「君たちは」の作業は、だいぶ終わっていたらしい(ドキュメンタリーを観ると、実際そうだった)。そこで暇をしている宮﨑監督に「短編やったら」と話したようで、その日話していたことでは、「久々にチャンバラをやってみようか」ということになったらしい。(それは、江戸東京たてもの園に行ったことが影響して)

二つ目。トトロ2。
まず宮﨑監督は83歳である。もし長編をやるとしても、体力的に90分映画にする以外の選択肢はない。というとも、実は「君たちは」ももっと短い作品のつもりだったようで、しかし鈴木さんの方から「もっとやろう」と言って、2時間の映画となった。しかし、いよいよそれは難しいように思う。
…「君たちは」の企画書にはこんなことが書いてある。「トトロ2は可能か?」と。当初90分映画にするなら、宮﨑監督はトトロの続編を考えていたようだ。けれど結果は「君たちはどう生きるか」を作った。
しかし企画書には、きな臭い時代にあって、だからこそ、「トトロのようなもの」をもう一度作るべきでは、というようなことも書いている。ウクライナのことを想起すると、これはむしろ現代に合ってしまっているのでは?
…と、列挙していくと、次回作は「トトロ2」の可能性も考えられる。

三つ目。原作小説をさがす。
宮﨑監督は、実はオリジナルではなく、下敷きにできる児童文学を探し、それを映画化する、ということが多い。
「君たちは」も「失われたものたちの本」というイギリスの児童文学が影響しているのは、だいぶ有名になっている。
90分で、できそうな児童文学を探してきて、それを新作とする可能性も、かなりある。
ただこれは、宮﨑監督は「時代」を踏まえて作品を作りたい人間なので、原作探しが現在は難しいのでは?とも思う。

四つ目。もののけ姫。
絵本版「もののけ姫」の映画化。
これはちょっと前に、ネットでも話題になっていた。「君たちは」のイメージボードに「もののけ」が描かれていたのだ。
絵本版「もののけ姫」は「美女と野獣」を下敷きにした作品で、話の筋がしっかりとしている。
ただ、話に問題はないが、絵のイメージは後に「千と千尋」で使用されていたりするため(「鬼の間」という場面がそう)、背景美術の面で困ることが多くなるか?あまり気にしないか?それはわからない。
ただこれも、現実的な案だとは思う。

〜個人的な願い、妄想〜
個人的にはやっぱり、トトロをやってほしい。いままで続編を作ることを忌避してきたスタジオジブリだが、トトロは実は、当時の技術では難しいところがあって、断念している場面があったりする。
また、トトロははじめ、80年代から物語をスタートさせることが構想されていた。
つまり、続編を作るだけの材料と価値はあるように思う。
舞台を80年代にし、「今もトトロはいるか?」ということをテーマに、当時の子供がトトロを探しにいく話でもいい。タイトルも「トトロ2」では安直だから、「とおくのトトロ」とかにすればいい…など思う。


……考察は以上です。
この前のBSでのドキュメンタリーにて、宮﨑監督は、「宮﨑は映画を作り続ける」と紙に書いて、口に出して、宣言していたので、どうか次回作の絵コンテだけでも完成させてくれたら(もちろん映画を完成させてほしいが)、非常に嬉しく思います。

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