この国から「懸命」という精神が希薄になったと感じられる。 『懸命に生きる』 それは戦後日本が荒廃から立ち直った原動力でもある。 額に汗してこそ得られるものの尊さ。 昨今の凶悪犯罪の根本には、『「楽」をして利益を得よう』とする卑しき心根がある。 下卑た者の繁栄は国を滅ぼす。
一倉大悟の件、死刑求刑でないのは意外だった。 伯母殺害は、融資を得て利益を得ることが目的。伯父殺害は、借金返済期限を短くされた不満と、絵画窃盗の被害届を取り下げなかったことから。 不合理な弁解を行い、反省は微妙。 検察は、利益が確実ではなかった事を理由に、死刑求刑をしなかった。