TOMOKI

1964年10月14日大分県日田市生まれ。現在、熊本県菊池市在住。 2014年10月に…

TOMOKI

1964年10月14日大分県日田市生まれ。現在、熊本県菊池市在住。 2014年10月に脳出血(左視床下部に37㍉)で倒れ、右片麻痺の二級身体障害者、不如意の身体になる。 一生リハビリ中。リハビリ以外にも、読んで、観て、感じて、考えたことを何でも。

マガジン

  • 本日の夢…日記

    脳出血で倒れてから、やたらと夢を見るようになりました。しかもハッキリとした夢を。せっかくだから小説のように記録しておこうと思います。

  • 日々のアレコレ

    右片麻痺オヤジ。とにかくなるべく書きます。

  • 脳出血・片麻痺のリハビリ日記

    白本 朋求(シラモト トモキ) Tomoki Shiramoto 1964年10月14日大分県日田市生まれ。 2015年10月、左視床下部に37㍉の脳出血で倒れる。 右片麻痺の2級身体障害者となる。 一生リハビリで奮闘中。

  • 親の介護はジゴクだ!と思う。

    脳出血で右片麻痺となった不良中年の俺が、 まさか親の介護をすることになるとは…。 老人介護には未来も希望もない。 誰かフォローして下さい。

最近の記事

【邦画】「戦争と人間」

1970(昭和45)年から1973(昭和48)年にかけて公開された日活製作の大作「戦争と人間」3部作を、ついにAmazonプライムで鑑賞。 3部合わせて、9時間23分もあって、数日をかけて少しづつ観た。 監督は山本薩夫。原作は、五味川純平の大河戦争歴史小説で、この長さは大作「人間の條件」(9時間31分、まだ観てない)と同じだ。 第1部「運命の序曲」、第2部「愛と悲しみの山河」、第3部「完結篇」。ブルジョワ財閥・伍代家の人物を中心にした人間群像ドラマだ。 大戦前の日本は

    • 「日本文学全集 竹取物語・伊勢物語・堤中納言物語・土左日記・更級物語」

      「竹取物語」は言わずもがな。アニメも観たし。 「伊勢物語」は、「昔、男ありけり…」(女もあるけど。男は在原業平)で始まる、遠く離れた男女の想い慕う様子を中心に和歌で詠んだもの。 「堤中納言物語」は、日本最古の短編集。そんなに哀しいことばかりじゃなくて、皮肉の効いたユーモアのある作品も多い。 虫の収集が趣味の姫が毛虫だらけとなる「虫好きのお姫様」なんか、サイコーに面白かった。 「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」で始まる、男である紀貫之が書いた「土左(

      • 受容性

        家に帰ったら両親が死んでいたという夢を見たが、きっと人間は、歳を取って、たくさんの経験を積めば、自然と受容性が育ち、例え身近な人の死でさえ、深く悲しまなくなって来るのではないかと思う。 気分が落ち込むくらいに、ずっと天気が悪いけど、もうすでに梅雨入りだったりして。

        • 「高峰秀子 夫婦の流儀」

          また、養女である斎藤明美編のデコちゃん夫婦の本。 デコちゃんは、晩婚となる30歳で脚本家の松山善三と結婚したが、その際に交わした“約束”は…「女優なんて所詮浮草稼業。やがて私が単なるお婆さんになった時は、あなたが働いて私を養ってください」(デコちゃん)、「はい、わかりました。一つだけお願いがあります。一生、たくわんだけは食べないでください」(善三)…。以降、55年間、コレを守り通した。 結婚当時は、デコちゃんは大スターで月に三桁万円稼ぐのに対し、善三は映画会社のサラリーマ

        【邦画】「戦争と人間」

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        記事

          【古典邦画】「歌行燈」

          成瀬巳喜男監督の、1943(昭和18)年の作品「歌行燈(ウタアンドン)」。YouTubeにて。 泉鏡花の小説が原作。戦時中であるが、日本の伝統芸能ものであるから、製作が許されたのだろう。 主演は、能の名人、喜多八を演じた花柳章太郎だが、山田五十鈴が、喜多八のために死んだ謠(ウタイ)の師・宗山の娘、お袖を演じている。 喜多八は、能の流派の師匠の甥であったが、謠の師・宗山と腕比べをして、宗山を自殺に追い込んでしまう。 そのために、能の師匠は激怒、喜多八を勘当する。 宗山に

          【古典邦画】「歌行燈」

          「戦争とデザイン」

          前に、この著者の「独裁者のデザイン」を読んだことがある。 第一次大戦から始まり、最大のナチス、そして、現代のプーチン(コ野郎)の戦争まで、国旗他様々な色、制服、シンボル、戦争を煽る言葉など、使われたデザインとの関係を探る良書。 国を挙げてデザインを重視したのは、もちろんナチスであるが、最大のデザイン的功績は、鉤十字を45度傾けて、赤の中の白い円に黒で収めたこと。傾けることで動き、回転が生じて躍動感が生まれるのだ。 そして、熱狂の末の“めまい”が生じる。ナチスに、考えさせ

          「戦争とデザイン」

          【邦画】「福田村事件」

          TSUTAYAでレンタルが始まった、森達也監督の「福田村事件」(2023年)。昨年、プチ・ヒットしたと思うが、やっと観れた。 大災害による不安や恐怖が起こす集団心理、人間が持つ負の側面の恐ろしさを描き、理不尽なことばかりが起こって、徹底的に暗い作品だ。 森監督らしく、ジャーナリズム(千葉日日新聞)の役割にも焦点が当てられるけど、期待したほどではなかった。 俺には、やっぱり原作の書籍の方が良かったね。森監督のイデオロギーみたいなものも感じてしまったし。森達也さんはこれまで

          【邦画】「福田村事件」

          【ドキュメンタリー映画】「津軽のカマリ」

          2018年の、大西功一監督のドキュメンタリー映画「津軽のカマリ」。Amazonプライムにて。 青森の津軽三味線の名人、高橋竹山(1998年、87歳で死去)を中心に、内弟子だった二代目の他、関係者等の言葉を拾いつつ、竹山の三味線人生に焦点を当てた。 明治の生まれである高橋竹山は、幼少期に患った麻疹をこじらせて視力を失う。 盲となったために、仕事もできず、極貧生活を強いられて、生きるために師匠に付いて三味線を習う。 厳しい修行の末、家や商店の門口に立ち、三味線を弾くことで金品

          【ドキュメンタリー映画】「津軽のカマリ」

          【ソ連映画】「炎628」

          伝説の、メンタル崩壊級・戦争映画「炎628(come and see )」(ソ連・1985年、エレム・クリモフ監督)をYouTubeで見つけた。しかも日本語字幕入り。 …コリャ、凄まじいフィルムだ。 絶えず不協和音のインダストリアル・ノイズが流されて、頭がキリキリと痛んでしまう中、カメラが人物に肉薄して、疲労、諦め、絶望、困惑、不安、そして、狂気の表情を映し出す。 主人公は、赤軍パルチザンに参加しようとする、ナチス・ドイツ占領下のベラルーシの少年。 この少年が、まさに

          【ソ連映画】「炎628」

          親族

          鹿児島・いちき串木野市に、白本家他血族・親族一同全員が集合、飲んで食べて、和気藹々と語り合い、交流を深める、という見事な夢を見て、淡い感動に息を弾ませて、静かに起きたのだ。シミジミ。 子供の頃、祖父・祖母の法事で似たようなことがあったことを思い出した。 実は、俺は、そういう血筋の繋がりに“自己同一性”を求めてしまう傾向にあるのかもしれない。父方の親族の不可解さと後の雲散霧消に驚いたこともあったし。父親も、自分の血族をことの他重要視したから、遺伝子レベルで俺もそうなのかも

          【アニメ映画】「紫式部 源氏物語」

          本を読んで、劇映画も2本を観て、コミックも読んでれば、そうだ、アニメもあったのだ。…ということで、1987年のアニメ映画「紫式部 源氏物語」(杉井ギサブロー監督)。YouTubeにて。音楽は細野晴臣氏。 赤いピアスをした、クールで涙を流すことの少ない光源氏。 藤壷が言うには、「その御心のうちに激しいものがおありの時は、強引で、無理も、ワガママもおっしゃるのに、御心の火が消えると、お優しいだけになるのですね」、光源氏は「季節にも様々あるのです。いろいろな時があっても」と返

          【アニメ映画】「紫式部 源氏物語」

          地震

          昨日の揺れで、また怪我した脛が時折ジンジン痛むことに。 震度3と大したことはないが、ビビりジジイは、直後、横になりながら、「おさまってください、おさまってください」って祈ったね。 やはり、熊本地震の体験から、ちょっとの揺れでも、ゾゾっと総毛立ち、血圧が上がって(多分)、ドキドキする。 自分でコントロールできない、どうすることもできない、全ての基盤である地球の大地が予測もなしに揺れるのは、恐怖でしかない。 阿蘇に行くと、素晴らしく雄大な景色に感動を覚えるけど、人間は大き

          「カフカ全集 VI 日記」

          500頁、やっと読了。カフカの日記。 小説のように読者を意識して書いたのではなくて、いわゆる内輪の小さなことを、断片的にでも、書き殴った(という表現がピッタリ)ものが多くて、無意味やイミフと思われる文章も多々あって、読み進めることが苦痛であった。 旅日記でも体験よりも思索の方が多くて日記ぢゃねえよ。 同じく個人的なことでも、まだ手紙の方が良いな。 しかし、それだからこそ、カフカの内省的なこと、苦悩や不安が、飾ることなく溢れていると思う。 この日記は、不眠症だったカフ

          「カフカ全集 VI 日記」

          「あさきゆめみし 第7巻」

          第7巻まで来た。 「私は人にまさる恵まれた人生を送ってきたかもしれないが、また人一倍悲しいめも見てきたとも思うのだ」という「光の君」。 「紫の上」に続いて、幼い「女三の宮」を妻としたが、彼女に一目惚れした「柏木」が、「光の君」の目を盗んで、「女三の宮」と無理矢理ヤっちゃったため、不義の子「薫」が出来てしまった。 それを知って、裏切られたぁ!と怒りまくる「光の君」。 前に、帝の妻である「藤壺の宮」と同様のことをしたお前が言うなっ、ってなもんだけど、そのことを悔やんで、「

          「あさきゆめみし 第7巻」

          片麻痺のカラダ

          これまで、寒い季節となると、必ず何処かを痛めてきたなぁ。 喉、肩、膝、腰、脛…。 やはり半身麻痺を引きずっているから、何処かしら無理がかかっているのかもしれん。 なんとも不如意の身体であることよ。凹。 右片麻痺の身体となって、もうすぐ10年になる。 効果は置いといても、ノートに記録しつつ、リハビリ・トレーニングを続けて来られたのは良いけど、生きている間、ずっとこの身体と付き合って行かなければならないと思うと、自分を卑下して、惨めで、希望が絶えて、刹那的に物事を考えてし

          片麻痺のカラダ

          【邦画】「千利休 本覺坊遺文」

          1989(昭和64)年の、熊井啓監督の作品「千利休 本覺坊遺文」。YouTubeにて。 井上靖の小説が原作。製作は西友。 主演の千利休の弟子が奥田瑛二、千利休が三船敏郎、千利休に茶道を学んだ織田長益が萬屋錦之介(最後の映画出演)、他にも、加藤剛、東野英治郎、芦田伸介、上條恒彦、内藤武敏と、女人が一切出てこない重鎮の昭和の男優ばかりの作品だ。 有名な安土桃山時代の茶人・千利休の、謎の晩年を、一番弟子の本覺坊が、関連人物の話を聞きつつ解き明かしていくというスゲ〜地味な展開。

          【邦画】「千利休 本覺坊遺文」