マガジンのカバー画像

産業保健師

16
運営しているクリエイター

記事一覧

気持ちを吐き出すことはなぜ大切か?吐き出さないと起こりやすいこと。

気持ちを吐き出すことはなぜ大切か?吐き出さないと起こりやすいこと。

私たちは、子どもの頃から「自分の気持ちを吐き出すこと」が大事だと言われてきたと思います。

親や友達、学校の先生、上司やカウンセラーさん・・・様々な人から「辛くなったら話してね」と声をかけられてきたと思います。
反対に、誰か辛そうな方・悩んでいそうな方が周囲にいたら「なんでも話してね」と声をかけることもあったと思います。自分の気持ちを語らない人・語れない人は、心身症(以下に詳細あり)になりやすく、

もっとみる
花粉症は初期対応が大事。点鼻薬の使い方にについて

花粉症は初期対応が大事。点鼻薬の使い方にについて

2021年は花粉の飛散数は例年より多くなると言われています。花粉シーズンは2月上旬からスタートし、3月にピークを迎える地域が多いようです。

花粉症の治療は、花粉の飛散開始日もしくは症状が出た時点で治療を開始する初期治療が推奨されています。
今から治療について検討しておくと辛さを和らげることができるかもしれません。

花粉症の対処療法として、点鼻薬・点眼薬・抗アレルギー薬がありますが、今回は点鼻薬

もっとみる
新型コロナに振り回されないために。コロナには3つの顔があるらしい。

新型コロナに振り回されないために。コロナには3つの顔があるらしい。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続き、不安が強くなっている方もいらっしゃると思います。
通勤中、勤務中とコロナウイルスのことを考えない日はありません。非日常の連続で、イライラしやすくなったり、不安が強くなったり、やる気が起きない…などいつもと違う自分に気づく方も増えているのではないでしょうか。
未知の感染症との闘いが長期化する今、不安になるのも無理はない状況です。
新型コロナウイルスに振り回さ

もっとみる
コロナ禍での喫煙所のリスクと2020年が禁煙しやすい理由

コロナ禍での喫煙所のリスクと2020年が禁煙しやすい理由

こんにちは。

コロナ禍で、各企業の喫煙事情も変わってきていると予想されますが、皆さんの職場はどうですか?
「感染防止・受動喫煙防止の観点から、禁煙を促したい経営陣 VS 喫煙したい社員」となっている会社もあると聞きます。

喫煙者の方には申し訳ないのですが・・・
喫煙所は、極めて感染リスクが高い場所です。企業としてはリスク回避のために喫煙所は閉鎖したいところだと思います。
2020年3月の時点で

もっとみる
世界の186か国中、日本の禁煙対策は最低ランク!?

世界の186か国中、日本の禁煙対策は最低ランク!?

世界の禁煙対策厚労省の資料によると、世界の55か国は公衆の集まる場(public places)全てに屋内禁煙義務があるそうです。

公衆の集まる場とは、①医療施設 ②大学以外の学校 ③大学 ④行政機関 ⑤事務所 ⑥飲食店 ⑦バー ⑧公共交通機関 の8種類です。

これら全てに屋内禁煙義務の法律があるのは、55か国。英国・カナダ・ロシア・ブラジル・スペイン・ノルウェーなどです。

日本は、どうで

もっとみる
冬に向けて、おさえたい感染予防の基本。コロナとの戦いの長期化で思うこと。

冬に向けて、おさえたい感染予防の基本。コロナとの戦いの長期化で思うこと。

新型コロナウイルス感染症が冬に向けて感染者が増加しています。コロナとの戦いはしばらく続きそうですね。

今日はウイルス感染と細菌感染の違いや感染予防など、基本的なことですが大切なことなので改めてまとめたいと思います。また、医療従事者はどんなことに気を付けて感染拡大を日頃から防ごうをしているのか、医療機関での感染予防の基本についても書きたいと思います。

ウイルスと細菌のちがいウイルス感染で有名なの

もっとみる
職場のメンタル不調を防ごう!知れば変わる4つのケア!

職場のメンタル不調を防ごう!知れば変わる4つのケア!

職場のメンタルヘルスケアで大切と言われている「4つのケア」があります。メンタル不調は、自分では気づかないうちになっていることもあります。ひとりで抱え込まず、一緒に働く人にも抱え込ませないように一人ひとりが知り・意識することがメンタル不調予防の第一歩だと思います。

職場の4つのケアについて1、セルフケア
2、ラインケア
3、事業場内産業保健スタッフ等によるケア
4、事業場外資源によるケア

1、セ

もっとみる
テレワークを疲れにくく!在宅勤務でできる疲れ対策

テレワークを疲れにくく!在宅勤務でできる疲れ対策

2020年、テレワークをされている方が増えましたね。新型コロナウイルスの影響もあり、今後も在宅で仕事をする機会が増えるのではないでしょうか。

在宅勤務の環境は人によりけりですが、会社ほど設備が整っていない状況の方も多いと思います。身体に負担がかかっていませんか?
大きく環境を変えることは難しくても、少しの工夫で快適になることもあります。
疲れを感じている方は、少しだけ在宅勤務の環境を見直してみて

もっとみる
労基にパワハラを相談したら変わったこと

労基にパワハラを相談したら変わったこと

労働基準監督署。いわゆる労基、と呼ばれる所に、パワハラを相談したことがあります。

この話は、私の個人的な経験であり、社内の様子も伝わってしまうと思い、なんとなく気恥ずかしいので有料とさせて頂きます。

上司的な立場である40代男性にパワハラをされて、それについて社内と労基に訴えた話です。

あまり強く言わない性格のためか、理不尽なことを言われることがあります。特に、保健師として働くようになってか

もっとみる
パワハラ防止法で変わること

パワハラ防止法で変わること

2020年6月1日、パワハラ防止法の改正法が施行されました。

正式名称は「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律」

ポイントは、パワハラ対策の法制化。これによって、職場におけるパワハラ対策が事業主の義務になります。そして、適切な措置を講じていない場合には、指導の対象となります。

少し、細かく書いてみたいと思います。

職場におけるパワハラとは?次の3つ

もっとみる
産業保健師の求人の見方①

産業保健師の求人の見方①

こんにちは。

今日は、産業保健師になりたい方・求人を探している方にぜひ知っていただきたい内容です。

働き方改革や、メンタルヘルス対策の必要性が認識されるに伴って、産業保健師の求人も増えているそうです。しかし、保健師の離職率が高い企業もあるため、求人の見極めと情報収集は必須です。長年この業界にいる方なら、転職のポイントもご存知かもしれませんが、初めての転職の方には分かりにくいかもしれません。今回

もっとみる
職場にいるかも?産業保健師について

職場にいるかも?産業保健師について

こんにちは。

私の仕事は「産業保健師」と言うものです。

あまり馴染みのない方も多いと思います。でも、もしかしたら働いている方はどこかで関わっているかもしれません。今日は、産業保健師について少しでも知って頂けたらとても嬉しいので、仕事について語らせて頂きたいと思います。

そもそも、保健師とは?

保健師とは、「保健師助産師看護師法」で決められている国家資格です。看護師・助産師と同じ法律に定めら

もっとみる
産業保健師の求人の見方②

産業保健師の求人の見方②

こんにちは。今日は産業保健師の求人の見方について、学んだことをまとめたいと思います。

求人を見るポイントとして、以下の点を見ていただけると企業の特色が分かりやすいかなと思います。

①産業医は常駐しているのか常駐していると、具合が悪い人の診察をすぐにお願いできたり、すぐ対応した方がいい人の話がスムーズにできます。また、積極的に企業の健康管理に取り組んでいる印象があります。デメリットは、性格や方針

もっとみる