記事一覧
【安易なマネは逆効果!】侍JAPAN栗山監督の高度なコミュニケーション術
侍JAPANが2023WBCで優勝してから、栗山英樹監督の評価が一層高まり、そのマネジメント術や人柄に注目が集まっている。テレビへの出演や特集番組の放送はもとより、2019年に発売された著書『栗山ノート』は追加の大幅重版の結果、累計10万部を記録した。世間では「上司にしたい有名人」と言われ、一躍時の人になった。巷では「栗山監督に学ぶマネジメント術」のようなネット記事も散見されるが、正直、安易なマネ
もっとみる第20回 国家資格キャリアコンサルタント試験 合格体験記
国家資格キャリアコンサルタントの試験に合格した。想像以上に大変だった。合格率と実感がマッチしない、油断厳禁の国家試験。正直、勉強を開始した頃に知っていたら良かったのになぁと思うことも多かった。そこでこの記事では、これから勉強を始める方、今勉強中の方への参考になればと願いを込めて、養成講座ではあまり教えてくれないことを中心に、合格体験記として私が行った試験対策方法や気づきをまとめていこうと思う。もち
もっとみる「2121年 Futures In-Sight」展は、感性が揺さぶられる心地よさを体感できる稀有な展覧会だった
今から100年後の世界はどのようになっているのだろうか。東京ミッドタウン(21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2)で開催中の「2121年 Futures In-Sight」展はその感性を大いに揺さぶってくる。展示会場の中に無数に散りばめられた言葉を人に話したくなるし、「何が刺さった?」と周りに聞き合いたくなる。私が行った際には、会場内で議論をしているカップル2組とすれ違った。「だか
もっとみる仕事に感情を持ち込め! ~グラフィックファシリテーションは職場や地域でこそ活用できる~
感性の時代が来ている?「仕事に感情を持ち込むな」というのが定説だ。個人の好き嫌いや、やりたい・やりたくないで仕事をしては組織にとって有益ではなくなる。これがいままでの仕事観だった。組織の中に個人があるという考え方。でも、これが大きく音を立てて変わろうとしている。組織から個人へと主体が移り、個人がどうあるのかが問われる時代と言われる。個人としての専門性を磨き、自分らしさや個性を発揮し、会社に依存しな
もっとみる自治体のイベント成功ノウハウを探ってみた ~市役所アップデート講座×プロジェクトマネジメント~
勉強したい!成長したい!新しい知識を身に着けたい! 残念ながらそんな意欲に満ちた市役所職員はそう多くない。無理もない。日々の業務に追われ、そのタスクをこなすだけで精いっぱい。プライベートだって大事にしたい。それを犠牲にして勉強したところで、給料が上がるわけではない。このような風潮は市役所に限らない。パーソル総研のデータによれば、日本は「勤務先以外での学習や自己研鑽活動」を全く行っていない率が46.
もっとみる東京2020オリンピックから学んだ 仕事に生かせるヒント5選
東京2020オリンピックが幕を閉じた。今大会の開催自体が賛否両論あったことは事実だが、それとは別に多くの感動と涙が生まれたこともまた事実。アスリートが信じられないレベルの強度で鍛えていることを垣間見た自分は、心が揺さぶられながら様々な仕事に生かせそうなヒントを学ぶことができた。今回は東京2020オリンピックから学んだ気づきを書き留めておきたい。
ヒント1: 敗れ去った「金メダル間違いなし」選手か
自治体職員の視点から「ワクチンロス防止を目的に市長や職員が優先接種していいのか問題」を考える
「ずるい。自分たちだけ職権乱用している」「市長なら先に打ってもいいだろ」「市長がコロナになったら対応が後手になるだろ」「市長がコロナにかかっても職員がいれば仕事は回るだろ」
新型コロナのワクチンロス防止を目的に市長や職員が優先接種している自治体のニュースがワイドショーを賑わし、ネットも含めて賛否両論が飛び交った。今回はこの問題について、現役の自治体職員として考えたことをお伝えしたい。
まず、今回
地方自治体のコロナ対応はどうすべき? 調査から見えたこと、考えたこと
新型コロナを踏まえ、地方自治体は何をすればいいのか。昨年夏にウェブを使ったアンケート調査を行い、そのレポートを学会誌に掲載いただいた。個人的には学会誌への掲載は純粋にうれしいが、本当は会員の枠を超えて、なるべく多くの人に伝えたいと思っている。その想いから、調査結果や考えたことを(ちょっとした裏話も含めて)ダイジェスト的にお伝えしたいと思う。
新型コロナの発生前後で大きく変わったことの一つは、地方