マガジンのカバー画像

アレコレ楽書きessay

393
はてなブログのつぶやきエッセイを転載。イラストエッセイには書かないこぼれ話あれこれ。
運営しているクリエイター

2022年11月の記事一覧

フィッシング詐欺とアドラー心理学

フィッシング詐欺とアドラー心理学

長男が騙されてしまった。
郵便貯金をごっそり
移動させることに詐欺師たちは
成功してしまったのだ。

責任者を装って
「口座情報が漏れてしまったので
 安全な指定口座に預金を
 移動させてください」
とメッセージと電話で連絡。

前日にその話を
夕飯のときに聞いて
ホントに郵便局の人?と確認した。

電話番号も郵便局の位置も
間違いない、というので
それ以上息子のスマホを
確認しなかった。

メッ

もっとみる
わかれ道が見えたときに決めたこと

わかれ道が見えたときに決めたこと

と別れの気配が視えたとき決めたことがある。避けられないだろう別れを「悲劇に仕立て上げない」と静かに決心した。どうやってやるかなんて全く見当がつかなかった。お手本になるような人はまわりにいなかった。

間にいる子供達や家族・親戚とのつながりが、濃厚であればあるほど別れがちらつくときのハードルが高く感じられる。どうやったらたどり着くか全くわからなかったけれど、とにかく先に決めた。

悲劇にだけはするま

もっとみる
数百万円を救う手順と頭のないうさぎと蘇る前世の感覚

数百万円を救う手順と頭のないうさぎと蘇る前世の感覚

今月も針仕事で数十着の
ドレスを救出した。
納品最終チェックで
小さな穴や引きつりが見つかると
その状態に合わせてケアをする。

今回初めて挑んだ救出は
頭のないうさぎの刺繍。
幸いにも余り布があった。
機械刺繍のうさぎの頭を切り取り
自然に見えるように縫い付けた。

職場で扱う服の店頭価格は
たいてい一着数十万くらい。
販売価格が高額である分
細かい手作業がとても多い。

安く大量生産されている

もっとみる
15年に1回だけの「ありがとう」に「ありがとう」

15年に1回だけの「ありがとう」に「ありがとう」

通勤路として選んでいるのは
ほんの少し遠まわりの道。
くねくねとした細い道路は
車通りが少なくて絶景。

慌ただしい気配を
漂わせる自動車がほぼ皆無。
散歩かランニングをしている人間と
数台の通常運転の車しか
通らない田舎道。

この季節はドングリがたくさん
カーブのところに落ちていて
パチンコ玉の上を走るみたいで
ゆっくり走らないと危ない。
先日ハンドルを取られて
ヒヤリとした瞬間があった。

もっとみる
ホントはね、ほんとはね、どちらも真実

ホントはね、ほんとはね、どちらも真実

いろんな分野で
様々な場面で
繰り広げられる
「どちらが正しいか」論争。

昨日フェイスブックの
差し込み広告に
こんなのがあった。

どこからどうやって
物事を見るかによって
見え方が変わる。

それをわかりやすく
図解にしたもの。

もう何十年も
マトモにテレビを見ない
暮らしをしているので
うる覚えだけれど
こういう視点の違いが
あることに気づかない人々が
熱く論争している姿を見て
不思議な

もっとみる
マジメなあなたとワタシのおちゃらけリラックス

マジメなあなたとワタシのおちゃらけリラックス

日本語で書かれている
ブログ記事を読んでいると
やっぱり日本人は
根っこが真面目だな
と、つくづく感じる。

私生活や趣味の世界にも
タスクを課して
「頑張る」人が多い。

自分のリズムで堂々と
生きる人が少ない国だから
上手く息抜きできなくて
周りのリズムにのまれて
突然死んじゃったり
するんだろうな。

すっごくバカみたいな
小学生のいたずらっ子みたいな
くっだらないことを
言ったりやったりし

もっとみる
突然現れたライバル

突然現れたライバル

どんな集団にも
エース級の人材は必ずいる。
リーダーになったり実力者だったり
形は様々だけれども
その集団を引っ張る。

自他ともにリーダーだと自負があり
実力もある人の目の前に
突然ライバルや新人が出現。
これもよくある構図。

さて新参者に対して
どんな態度を示すのか。
そこにその人の器や深層心理が
ありありと映し出される。

イタリアの田舎町でも
そんな現象を垣間見た。

手先が器用でアイデ

もっとみる
3年間やったこと・やらなかったことの証

3年間やったこと・やらなかったことの証

元ダンナの入院が
長引きそうなので
近頃ちょくちょく
息子達の所へ行く。

イタリアに来てから
約20年暮らした家を出て
もうすぐ3年が経つ。

飾り棚や収納家具
キッチンのあちこちに
埃・水垢・汚れが
溜まっている。

なにかを3年間続ければ
たいてい誰の目にも見える
効果や変化がわかりやすく
視覚化される。

元ダンナと息子達が暮らす
家のあちこちには
「3年間やらなかった」
証が目に見える。

もっとみる
「いつもの」と言えるありがたさ

「いつもの」と言えるありがたさ

ここ数年でこれを
実感した人は多いだろう。

いつもの店のいつものメニュー。
いつもの場所のいつもの景色。

あたりまえだった日常が
ガラリと変わるときに
ヒトはやっと

「いつもの」

ありがたさがわかる。

ホントは毎瞬が
絶妙な奇跡の上に
成り立っていることに
普段はあまり気づかない。

最近の習慣は
職場近くの店で
エスプレッソコーヒーを
飲みながらの読書。

少し早めに家を出て
30分く

もっとみる
わからないという残虐性

わからないという残虐性

4〜5年前に家猫のスカイが
行方不明になった。
アパートの3階暮らしで
普段外には出ない。

どうやらテラスから落ちて
地上階の工事現場のどこかに
身を潜めていた様子。

見つけたのは長男で
その時私は外出していた。

スカイの白い毛が
すごく汚れているから
シャワーで洗おうとしてるけど
暴れるから上手く洗えない。

という電話を受けて
すぐに帰宅した。

バスルームから
2人の息子達の声とスカイ

もっとみる
できる限りのことをやった時の軽い疲労感はご褒美

できる限りのことをやった時の軽い疲労感はご褒美

久しぶりに昨夜
眠気とともに作業をした。
英語でのプレゼン準備の
資料チェックとアドバイス。

時差があるので
イタリアは夜中。
日本は早朝。

間に合うかどうか
わからないけれども
ぎりぎりまで
できる限りのことをやった。

ベッドに入った後
めずらしくお隣さんが
真夜中まで談笑していたが
その声が子守唄になって
深い眠りについた。

ビジネス英語を専門に
使ったことはない。
英検の部類も受けた

もっとみる
生き方が変わると手相が本当に変わる・時代も変わる【占い全般への違和感と時代変遷】

生き方が変わると手相が本当に変わる・時代も変わる【占い全般への違和感と時代変遷】

年齢を重ねると手のひらのシワも
増えるから当然といえば当然。
だけどそれだけでは
説明がつかない線が
本当に増えたり消えたりする。

手相鑑定を専門にしていないし
ざっくりとしか知らない。
それでもあきらかに
この線、昔はなかったよなあ
という変化を観察できる。

好奇心がむくむくと
沸き立ったらすぐに調べる。

姓名判断や数秘術などと同様に
解釈や考え方はいろいろ。
いくつかの説明を拾い上げて

もっとみる
本当にヤバい時は平常運転とやり方が真逆になる

本当にヤバい時は平常運転とやり方が真逆になる

このことに気づいたのは
元ダンナが糖尿病になったとき。

普段はなるべく飲まない方がいい
コーラやスプライト
摂取しない方が望ましい
白砂糖などが低血糖症状を
改善させて命を救う。

病院での手当てもそうだ。

やや重病患者の手術などは
じっくり検討するから
日々の軽い手当てよりも
後回しになりがち。

けれども出血が激しい
緊急時にはとにかく
応急処置を施す。
真っ先に対応する。

先日の針仕事

もっとみる
どうして写真を撮るのが好きなのかわかった朝

どうして写真を撮るのが好きなのかわかった朝

早朝の起きがけのまどろみに
つながりやすいのは過去世。

この身体を使っていない
人生の断片を感知しやすい。

いつぞやの私は
写真を撮影していた。
とても古い時代のカメラが
手元にあった。

だからか。

今スマホだけで
こんなにも手軽に
素敵な景色を切り取って
何度も眺めることが
できるだけで嬉しい。

誰かに見せたい訳ではなく
ただただうっとり眺めて
ため息をつきながら
お腹いっぱいになる。

もっとみる