松野農園

仕事に関連して農業と経営、趣味の読書感想について綴ります。

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記事一覧

人口減少社会の未来学(読書感想)

書籍の情報人口減少社会の未来学 内田樹 編 2018年4月30日第1刷発行 文藝春秋 書籍の目次と著者 ・序論 文明的スケールの問題を前にした未来予測 内田樹 ・ホモ・サ…

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2日前
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フリーエージェント社会の到来(読書感想)

書籍の情報 フリーエージェント社会の到来 「雇われない生き方」は何を変えるか ダニエル・ピンク 著 源田有史 解説 池村千秋 訳 ダイヤモンド社 2002年4月18日第1…

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10日前
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希望の国のエクソダス(読書感想)

書籍の情報 村上龍 文芸春秋 2002年5月10日 第1刷 あらすじこの小説では2000年ごろが舞台とされる。 中学生の集団不登校をきっかけとし、中学生が固定化された状況から…

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2週間前
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私とは何か 「個人」から「分人」へ(読書感想)

書籍の情報平野啓一郎 講談社現代新書 2012年9月20日第1刷発行 書籍の目次 第1章 「本当の自分」はどこにあるか 第2章 分人とは何か? 第3章 自分と他者を見つめ直す…

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3週間前
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ピーカンナッツの日傘

2024年は4月から気温が高く、長期予報でも7月は猛烈な暑さになることが予想されています。 ピーカンナッツの新芽は直射日光に弱いため、日傘が有効です。 葉先が焼けたピ…

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1か月前
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羊飼いの暮らし(読書感想)

羊飼いの暮らしイギリス湖水地方の四季 ジェームズ・リーバンクス 著 濱野大道 訳 早川書房 2018年 春夏秋冬の4つの章に分けて、羊飼いのリアルな暮らしが描かれてい…

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1か月前
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兎の眼(読書感想)

灰谷健次郎 1978年 理論社刊 小学校の先生と生徒、保護者の物語。 とてもシンプルな文章で物語が展開していく。 小学生でも読めるまっすぐな文章です。 こんな直球の文章…

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1か月前
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ラジコン草刈機のメンテナンス

ラジコン草刈機の赤丸(勝手に命名)を何度か使用したので、メンテナンスしました。 今回は「刃の研ぎ方」と「クローラの調整方法」を記載します。 フリー刃を研ぐ赤丸に…

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1か月前

ビール麦の刈取り

麦刈日和2024年5月11日、風のある晴れた日。 シラサギが見守る中、ビール用の大麦を刈り取りました。 もちろんシラサギは餌にありつくために、待ち構えているのです。 コ…

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1か月前

ミカン花付きの良し悪し

桜が散って1ヶ月ほど経つと、ミカンの花が咲き始めます。 ちょうど、ゴールデンウィークが見頃です。 ミカン畑に入ると、花の香りが漂います。 青空の下でミカンの花付きを…

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1か月前
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ラジコン草刈機「赤丸」

今年もラジコン草刈機の出番がやってきました。 勝手に「赤丸」と命名しております。 食いしん坊の頼りになる相棒です。 ミカン畑で膝より伸びた雑草。 赤丸の大好物です…

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2か月前

世界は経営でできている(読書感想)

書籍の情報岩尾俊兵 講談社現代新書 2024年1月20日第1刷 目次 はじめに:日常は経営でできている 1 貧乏は経営でできている 2 家庭は経営でできている 3 恋愛は経営でで…

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2か月前
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麦の花が咲く

春。 桜の散った後で、4月にひっそりと麦の花が咲きます。 小麦の花小麦では実の先端から白い葯(雄しべ)が出て、花粉を飛ばします。 穂が出揃う頃に開花し、1週間ほどで…

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2か月前
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イシューからはじめよ(読書感想)

書籍の情報安宅和人 英治出版 2010年12月11日 第1版第1刷 目次 序章 この本の考え方 脱「犬の道」 第1章 イシュードリブン 「解く」前に「見極める」 第2章 仮説ド…

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2か月前
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ユーチューバーが消滅する未来(読書感想)

書籍の情報岡田斗司夫 PHP新書 2018年11月29日 第1版第1刷 目次 序章  「未来格差」に備える 第1章 未来予測の3大法則 第2章 自分を「守る」時代 第3章 AIがユー…

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2か月前
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桜の後はミカン

すっかり桜が散ってしまいました。 この時期だけの美しさが桜の魅力でもありますね。 耕起した畑が桜の絨毯になっていました。 一方で、温州ミカンの畑では蕾が見え始めま…

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2か月前
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人口減少社会の未来学(読書感想)

人口減少社会の未来学(読書感想)


書籍の情報人口減少社会の未来学
内田樹 編
2018年4月30日第1刷発行
文藝春秋

書籍の目次と著者

・序論 文明的スケールの問題を前にした未来予測 内田樹
・ホモ・サピエンス史から考える人口動態と種の生存戦略 池田清彦
・頭脳資本主義の到来ーーーAI時代における少子化よりも深刻な問題 井上智洋
・日本の”人口減少”の実相と、その先の希望ーーーシンプルな統計数字により、「空気」の支配を脱す

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フリーエージェント社会の到来(読書感想)

フリーエージェント社会の到来(読書感想)


書籍の情報
フリーエージェント社会の到来
「雇われない生き方」は何を変えるか

ダニエル・ピンク 著
源田有史 解説
池村千秋 訳

ダイヤモンド社 2002年4月18日第1刷

書籍の目次

第一部 フリーエージェント時代の幕開け
第二部 働き方の新たな常識
第三部 組織に縛られない生き方
第四部 フリーエージェントを妨げるもの
第五部 未来の社会はこう変わる

感想この本は2001年にアメリ

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希望の国のエクソダス(読書感想)

希望の国のエクソダス(読書感想)


書籍の情報
村上龍
文芸春秋 2002年5月10日 第1刷

あらすじこの小説では2000年ごろが舞台とされる。
中学生の集団不登校をきっかけとし、中学生が固定化された状況から脱出しようとする物語が展開される。
主人公のフリージャーナリストは、不登校になった中学生の代表であるポンちゃんが国会で演説をすることを支援する。
国会の演説を経て、不登校になった中学生のネットワークは地域通貨”イクス”を発

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私とは何か 「個人」から「分人」へ(読書感想)

私とは何か 「個人」から「分人」へ(読書感想)


書籍の情報平野啓一郎
講談社現代新書
2012年9月20日第1刷発行

書籍の目次

第1章 「本当の自分」はどこにあるか
第2章 分人とは何か?
第3章 自分と他者を見つめ直す
第4章 愛すること・死ぬこと
第5章 分断を超えて

読書感想著者が複数の小説を書くことで積み上げた「分人」という概念をわかりやすくまとめてあります。

・「分割できない」と思われている人格を、「分割できる」と考えた方

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ピーカンナッツの日傘

ピーカンナッツの日傘

2024年は4月から気温が高く、長期予報でも7月は猛烈な暑さになることが予想されています。
ピーカンナッツの新芽は直射日光に弱いため、日傘が有効です。

葉先が焼けたピーカンナッツ
4月に最高気温28℃になると、新芽の葉先が焼けます。

葉が少ないと根から新芽までの給水が間に合わず、直射日光で新芽が枯れてしまいます。
日傘をしていなかった小さな株は全ての葉が枯れてしまいました。

葉先の焼けない株

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羊飼いの暮らし(読書感想)

羊飼いの暮らし(読書感想)

羊飼いの暮らしイギリス湖水地方の四季

ジェームズ・リーバンクス 著
濱野大道 訳
早川書房 2018年

春夏秋冬の4つの章に分けて、羊飼いのリアルな暮らしが描かれています。

イギリス湖水地方の羊飼いは、近代化以前の暮らしを連綿と続けています。
移ろいゆく季節、生と死が当たり前の世界。
そこには都市住民とは異なる価値観で生きる人がいます。

羊とともに生きることの楽しみと苦しみ、家族との関わり

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兎の眼(読書感想)

兎の眼(読書感想)

灰谷健次郎
1978年 理論社刊

小学校の先生と生徒、保護者の物語。
とてもシンプルな文章で物語が展開していく。
小学生でも読めるまっすぐな文章です。
こんな直球の文章で、心温まる物語をかける小説家がいたことに驚きました。
45年前に書かれたものですが、今こそ読むべき小説だと思います。
著者の灰谷健次郎は、人の心を信じている人です。

人ができるだけ関わらないように避けようとするもの、ゴミ、ハエ

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ラジコン草刈機のメンテナンス

ラジコン草刈機のメンテナンス

ラジコン草刈機の赤丸(勝手に命名)を何度か使用したので、メンテナンスしました。
今回は「刃の研ぎ方」と「クローラの調整方法」を記載します。

フリー刃を研ぐ赤丸には2枚のフリー刃が付いています。
刃は一方向に回転するため、草刈の際に草や石、切り株などの障害物で摩耗します。
そこで、刃を外して定期的に研磨する必要があります。

モンキーレンチと六角レンチを使って、刃を取り外します。

写真の刃は右側

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ビール麦の刈取り

ビール麦の刈取り


麦刈日和2024年5月11日、風のある晴れた日。
シラサギが見守る中、ビール用の大麦を刈り取りました。
もちろんシラサギは餌にありつくために、待ち構えているのです。
コンバインが走ると、ネズミやカエル、バッタが飛び出してきます。

刈取りの目安は?開花時にはピンと上を向いていた穂が、充実してお辞儀すると刈り取りの目安になります。
今年は出穂以降の気温が高く、例年より10日ほど早い刈り取りです。

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ミカン花付きの良し悪し

ミカン花付きの良し悪し

桜が散って1ヶ月ほど経つと、ミカンの花が咲き始めます。
ちょうど、ゴールデンウィークが見頃です。
ミカン畑に入ると、花の香りが漂います。
青空の下でミカンの花付きを見回ります。
これがミカン栽培で最も楽しい作業です。
なぜなら、木の健康状態や剪定への反応がわかり、今年の作柄を予測できるからです。

花付きの良いミカンの木花付きの良いミカンは花と新芽の両方が着いた木です。
花と新芽の両方がある木がい

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ラジコン草刈機「赤丸」

ラジコン草刈機「赤丸」

今年もラジコン草刈機の出番がやってきました。
勝手に「赤丸」と命名しております。
食いしん坊の頼りになる相棒です。

ミカン畑で膝より伸びた雑草。
赤丸の大好物です。
3月にミカンに与えた春肥で雑草も大きく成長しました。

雑草に赤丸が食いつきます。
赤丸はハイブリッドでガソリンエンジンとバッテリーを搭載しています。
刈り取りをエンジン、走行をバッテリーで行います。
エンジンが稼働するとバッテリー

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世界は経営でできている(読書感想)

世界は経営でできている(読書感想)


書籍の情報岩尾俊兵
講談社現代新書
2024年1月20日第1刷

目次

はじめに:日常は経営でできている
1 貧乏は経営でできている
2 家庭は経営でできている
3 恋愛は経営でできている
4 勉強は経営でできている
5 虚栄は経営でできている
6 心労は経営でできている
7 就活は経営でできている
8 仕事は経営でできている
9 憤怒は経営でできている
10 健康は経営でできている
11 孤

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麦の花が咲く

麦の花が咲く

春。
桜の散った後で、4月にひっそりと麦の花が咲きます。

小麦の花小麦では実の先端から白い葯(雄しべ)が出て、花粉を飛ばします。
穂が出揃う頃に開花し、1週間ほどで散ります。

大麦の花大麦はさらに地味です。
小麦と同様に実の先端から葯(雄しべ)を出しますが、黒いため分かりづらい。
芒(ぼう)というヒゲのような部位と実の付け根に黒い葯がわずかに出ます。
写真はビール用の2条大麦です。
穂では実が

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イシューからはじめよ(読書感想)

イシューからはじめよ(読書感想)

書籍の情報安宅和人
英治出版
2010年12月11日 第1版第1刷

目次

序章 この本の考え方 脱「犬の道」
第1章 イシュードリブン 「解く」前に「見極める」
第2章 仮説ドリブン① イシューを分解し、スタートラインを組み立てる
第3章 仮説ドリブン② ストーリーを絵コンテにする
第4章 アウトプットドリブン 実際の分析を進める
第5章 メッセージドリブン 「伝えるもの」をまとめる

読書感

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ユーチューバーが消滅する未来(読書感想)

ユーチューバーが消滅する未来(読書感想)


書籍の情報岡田斗司夫
PHP新書
2018年11月29日 第1版第1刷

目次

序章  「未来格差」に備える
第1章 未来予測の3大法則
第2章 自分を「守る」時代
第3章 AIがユーチューバーを淘汰する
第4章 アイドルは新時代の貴族になる
第5章 アマゾンが不動産へ進出
第6章 バーチャルとリアルの恋愛の境界が消える
第7章 AIロボットが家族の代わりに
第8章 人工知能が政治を変える

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桜の後はミカン

桜の後はミカン

すっかり桜が散ってしまいました。
この時期だけの美しさが桜の魅力でもありますね。
耕起した畑が桜の絨毯になっていました。

一方で、温州ミカンの畑では蕾が見え始めました。
前年に結実しなかった枝では直花が付きます。
直花では結実しても小さな果実になりやすいです。

樹勢の強い枝では蕾と新芽の両方が付く有葉花が確認できました。
有葉花は結実すると大きな果実になりやすいです。
前年は表年だったため、今

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