記事一覧
論文『食料、農業、気候変動』を読んで Empson, Martin, 2016, "Food, Agriculture and Climate Change," International Socialism, 152.
論文と著者について
三日前に書いた「Enough is Enough(もうたくさんだ)とつながったクロアチア戦 |Granada|note」という記事で、「どこかにつながる痕跡」について書いたのだけれど、さっそくまたあらたな痕跡がつけ加わった。それが今からここで紹介する論文であり、著者マーティンとの出会いだ。そういえば、その記事でふれた記事「イギリスの「抗議活動は危険」? 楽しむ強さについて|
The Manchester Japanese Festivalで出会った「こんな私が私の好きな私」
ドキドキManchester Japanese Festivalへ行ってみた
2022年の8月28日(日)にDoki Dokiフェスティバル、またの名をThe Manchester Japanese Festivalへ行ってみた。要は日本文化のお祭りだ。日本の「伝統」文化にまつわる展示や催し物もあるが、いわゆるクール・ジャパン、あるいは「オタク」にかかわるものが大半だと言っていいだろう。
コ
プライド・パレードは終わらない 足元にレインボー
8月27日(土)はプライド・パレードだった。
昼12時に始まるのを待ちきれず11時半にはすでに沿道に人だかりができていた。
待っている間にも、誰が流しているのか音楽が流れ、通りを挟んで向かいに立つ70代は軽くいっておられるのではないかと拝察する白髪の女性がノリノリで踊っていた。
その前後はプライド週間ということで、街中にはレインボーがあふれかえっていた。各店舗のショーウインドウもしかり、である。
【気軽に書評】『7つの階級 英国階級調査報告』マイク・サヴィジ著, 舩山むつみ訳, 東洋経済新報社, 2019年.
見たいイギリスと見たいイギリス人
4月にイギリスに来てからいろいろなことがあった。私の身の上に、というだけではなく、イギリス人にとってもまた2022年は忘れられない年になるだろう。
ひとつには女王の即位70周年がある。それだけでも「グラナダはいい時にきたね」と何人かの人たちに言われた。ここですぐに付言しておかなくてはいけないのは、英国王室などなくてもいい、という人も私の出会った人の中にはい
【気軽に書評】『フランス柔道とは何か 教育・学校・スポーツ』星野映, 中嶋哲也, 磯直樹編著, 青弓社, 2022年.
フランス柔道とイギリス空手
イギリスで空手のフィールドワークを始めたのが今年の4月だった。この本が出版されたのが6月、私がこの本の存在を知ったのは7月だ。この本のおかげで、イギリスの空手をどのように研究対象にしていけばいいのか、道しるべと言ってもいいくらいとても参考になった。
フランス柔道とイギリス空手という、ばってんに交差しているかのように共通点が無い感じがするかもしれない。でも、この本の
イギリスにEating or Heatingの冬が来る 悲しむのは生活のことかもしれない
訃報が流れてから、何人もの日本の友人から「イギリスではみんな悲しんでるみたいだね」「これまでにない雰囲気でしょう」と言われた。
ああそうなんだ、とあまりピンときてなかった。
日本では、バッキンガム宮殿周辺の映像を中心に、盛大に訃報が報じられていたようだ。
イギリスとアメリカの違いがよくわかっておらず韓流ドラマを唯一の楽しみとして地方で暮らす私の母ですら(「グラナダが映るかもしれない」ともいって)