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ASDの子供を育てているお母さんが創設した屋内遊び場inオーストラリア
発達障害をもった子供も安心して遊べるインクルーシブな屋内遊び場は、自閉症スペクトラムの娘と保護者の私にとって、貴重な存在です。特性に配慮した設備とスタッフのお蔭で、安心して子供も楽しむことができ、普段の外出では周囲や子供への諸々のケアで気が張りがちな親にとっても、心穏やかに過ごせるスペースです。
メルボルンには、幾つかそうしたインドアのプレイセンターがあります。発達障害の子供に配慮しつつ、す
ASDの子供が癇癪を起こしたら?怒りを自分で鎮めることを学ぶ方法(後編):個別の対処法と対策*サンプル付き*
自閉症スペクトラムの子供が癇癪を起こして物を投げたり他人をはたいたりしてしまった時、自分の怒りを鎮める方法をどうやって教えたらいいのでしょうか。前編では、すべての方法に共通する心得を書きました。
今回の後編は、個別の対処法と対策を書き留めます。心理士さんの指導と、英語の既存サンプルなどを元に、娘用にアレンジした作業シートも添付します。超簡素でデザイン性皆無ですが、誰かの参考になりましたら嬉し
ASDの子供が癇癪を起こしたら?怒りを自分で鎮めることを学ぶ方法(前編):3つの共通事項
自閉症スペクトラムの子供で、特に、会話のやり取りがなかなかできない場合、子供の癇癪に対して、言葉で諭したり、思いの丈を言葉で聞いて受け止めてあげる、ということが難しいです。子供は、意思の疎通がままならないことでさらに混乱や苛立ちが募り、物にあたったり手が出たり、自傷行為にもなりかねません。
そこで、ASDの子供に「嫌なときも、物を投げたり人に手を出したりしちゃだめだよ」ということをどう伝え、ど
【ASD育児】公園拒否から楽しめるようになるまでのサポートステップ
公園が苦手な自閉症スペクトラムの子供は多いかと思います。人混みが怖かったり、子供の大声や泣き声に不安になったり、どう遊んでいいかわからなかったり。娘も元々あまり遊びませんでしたが、段々と楽しめるようになってきた頃、コロナ禍に突入。メルボルンでは公園が封鎖されました。2ケ月ほど前、ようやく開放されたものの、久しぶりの人出に驚いたのか、全く公園に寄り付かなくなりました。
そこで今日は、ロックダウン
ASDに伴うエコラリアには、どう対応することが望ましいのか
こんにちは。自閉症スペクトラム(ASD)によるエコラリア(反響言語)に対して、保護者のどんな対応が望ましいのでしょうか。今日は、4歳のASD娘を育てる一人の母親として、リサーチと療育で学んだことを整理して記録しておきたいと思います。最後に参考文献も一部、載せたいと思います。
◆娘の発話に顕著なエコラリア
自閉症スペクトラム(ASD)の言語特性の一つに、即時性エコラリア(オウム返し)と遅延性エコラ
食事はコミュニケーションの場?ASDの子供と会話練習を行うタイミング
家族で一緒にテーブルを囲み「今日学校でね、、、」なんて何気ない会話を交わすことが、コミュニケーション力を育み、親子の絆を深めると言われています。でも、自閉症スペクトラムの子供を育てていると、なかなかそうはいかないのかも、と思わされます。今日は、ASDの子供との会話のタイミングについて、言語聴覚士さんや色々な療育より頂いたアドバイスをノートします。
最近、眠りにつく直前、私の腕に頭をうずめながら「
オーストラリアの幼稚園*リピートや通園しない選択も*
日本で生まれ育った私。外国の教育システムとの差異にはいつも驚かされます。今日は、オーストラリアの幼稚園事情について、リピート制度を中心にノートします。
◆オーストラリアにおける幼稚園の多様な通い方
オーストラリアで出会うお母さんたちと話していると。
「幼稚園どうするか決めた?」
「んー、息子は行かない。うちでアクティビティや習い事を沢山してるし、兄弟も友達も多いから、それでもう充分かなって」
ハイパーアクティブなASDの娘:たまには大きな声で自由に飛び回って
自閉症スペクトラム(ASD)の4歳の娘は赤ちゃんの時からハイパーアクティブ。楽しい時も、緊張した時も、テレビを見ていても、本読みの時も、療育中も食事中も、隙あらば動き回り、飛び回ります。加えて、声も大きく、演技したり歌ったり、起きてから寝るまで、終始賑やか。
ただ、アパートメントに住んでいるので、なかなか自由にさせてあげることはできません。
雨続きの一週間が終わり、ついにからりと晴れた日、よう
「想像力が弱い」ASDの子供も楽しめるアート系のキット
こんにちは。お立ち寄りありがとうございます。今日は「想像力が弱い」ASDの特性を持っていて、それゆえに自由度の高い遊びが苦手な娘のような子供(4歳)も楽しんでいるアート系のキットをノートします。
◆想像力が弱いと自由度の高い遊びが難しい
子供は想像力が無限大、とよく言われます。確かに、子供が砂場でお城を作ったりおままごことをしたり、まっさらな画用紙に自由に絵を描いたり、ブロックでロケットを組み立
ロックダウン、ステージ4の療育は
ご覧になって頂きありがとうございます。細々と営んでいるNoteにも関わらず、コメントやフォロー、スキ、ご自身のNoteや他プラットフォームにまでシェアして下さる温かい皆さまがいらっしゃって、とても大きな力を頂いています。改めて、ありがとうございます。
現在、オーストラリアのメルボルンはロックダウン中。しかもステージ4。以前の記事でもその内容に少し触れましたが、このステージは、ステージ3の時と比べ
療育で泣いてしまった→パニック対策
こんにちは。療育で初めて泣いてしまった娘。今日は、そんな経験と今後の対策をノートします。
◆普段は大好きな個人療育でパニックが
娘の言語聴覚士さんは、リードするのがとても上手で、娘もとても懐いています。しかし、リモートで個人療育のレッスンをしていた時の事。先生がスクリーンに絵を描きながら、
「ふふ、ごめんね、私、絵があまり得意じゃなくて」
と呟いた途端、自分の口をおさえた娘。こんな何気ないシ
フェイクの雪⛄おうちで触覚遊び
子供は色々な感覚遊びが好きですね❢ 娘も触覚遊びが好きで、自閉症スペクトラムの作業療法としても、セラピストさんよりオススメされています。
現在、私の住む都市はロックダウン中。そこでおうちで色々な触覚遊びをしています。キネティックサンド、スライム、氷、お米、など様々な遊びがありますが、中でもお気に入りなのが、フェイクの雪です。
本当は、雪遊びが大好きで、日本では姉が雪のあるところによく連れて行っ
自閉症スペクトラムと私の繋がり
こんにちは。今、自閉症スペクトラムの4歳の娘を育てていますが、娘に診断が下りた時、何か不思議な縁を感じました。というのも、私は幼少の頃、都内にある、自閉症児と定型発達児との混合教育に力を入れた幼稚園に通っていたのです。今日は、そんな私自身の体験を綴ります。
私が通った幼稚園の母体は、小学校・中学校・高等専修学校も有していました。今では、自閉症スペクトラム教育において、少し名の知れた学校になってい
オンライン授業へのフィードバック:ポストコロナ社会に向けて思うこと
Covid-19のパンデミックにより世界中で発達せざるを得なかったオンライン教育。学生、教職員を含め、皆が苦労して対応していますが、全てがマイナスな訳ではなく、プラスの側面も浮かび上がっています。そこで、学生たちのフィードバックを踏まえ、この経験を今後の糧にできれば、という思いを今日は記します。
◆これまでのオンライン教育これまでも既に、IoT革新によりオンライン教育(eラーニング)は大きな発展
「不登校」から多彩な「ホームスクーリング」や「ディタンスラーニング」の選択へ
こんにちは。今日は、発達障害の子供を持つ母として、一教師として、通学しない学習形態について思うことを記します。
◆「不登校」と「ホームスクーリング」の響きの違い
日本語で、義務教育期間中の「登校拒否」や「不登校」というと、そこにネガティブな響きが含まれてしまいがちです。実際に、登校拒否や不登校になる時というのは、少なくとも日本社会においては、学生が辛い経験をした場合が多いかと思います。その意味で