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療育で泣いてしまった→パニック対策

こんにちは。療育で初めて泣いてしまった娘。今日は、そんな経験と今後の対策をノートします。

◆普段は大好きな個人療育でパニックが

娘の言語聴覚士さんは、リードするのがとても上手で、娘もとても懐いています。しかし、リモートで個人療育のレッスンをしていた時の事。先生がスクリーンに絵を描きながら、

「ふふ、ごめんね、私、絵があまり得意じゃなくて」

と呟いた途端、自分の口をおさえた娘。こんな何気ないシーンも、パニックの引き金になります。

娘は、赤ちゃんの頃から人が急に笑ったりするシーンが苦手なのです。

先生がちょこっと笑った時、私は内心「まずいことになるかもしれないな」と思いました。しかし、娘が声をあげず、自分で感情をコントロールしようとしていたため、抱っこの手を強めたくらいで、先生に何も告げませんでした。

リモートでなければ先生はすぐ感知しただろうけれど、リモートだと細かい顔の表情はなかなか伝わらないので、そのまま練習が続いていきました。

なんとなくギリギリを保ったレッスンになっていた中、幼稚園の先生の名前を聞かれた時点で、娘の涙腺が決壊。ロックダウンで巣ごもりの日々の中、急に幼稚園のことが思い出されてしまったことがダメ押しになったか。

先生は、即座に娘の大好きなユニコーンのキャラクター、My Little Ponyを使ったレッスンに切り替え、気を逸らしてくれました。誕生日パーティーごっこで、色々なスイーツの絵を楽しんで笑顔が戻りました。

ですが!ここでもまた地雷が。。。今度は、バースデーソング。

そもそも人が集まる誕生日会が苦手な中、皆がそろって歌を歌う、というのも笑い声と同様大の苦手で、赤ちゃんの頃から幾度もパニックになってきました。

最近は「誕生日会=ケーキ」というプラスのイメージも固まってきて、耐えるようになっていましたが、今日みたいな日は無理だったよう。

「NOOOOOOOOO!!!STOOOOP!!!」

と、真っ赤になって突然泣き叫んでしまったのです。

具体的な「STOP」という言葉を用いて他人に強くけん制したのは、これが初めて。

先生が冷静に「よくきちんと言葉で教えてくれたね。わかった、やめるよ」と対処してくれたのは助かりましたが、娘の心は完全に乱れてしまいました。

療育のあと、Zoom幼稚園も控えていましたが、欠席し、残りの一日は二人で静かに過ごすことに。それでもしばらく、感情は不安定でしたが、徐々に落ち着きを取り戻しました。

さて、では今後どうするか。

心理士、言語聴覚士の先生たちのアドバイスを、一つ一つおさらいして、パニック対策を試してみようと思います。

◆感情を理解して表現する絵本の導入

これは、特に発達障害向けの本ではありません。定型発達の子供たちの中でも大変人気があり、世界中でもベストセラーとなっている絵本「When I am feeling」シリーズ。

嬉しい、寂しい、怒ってる・・・等々、様々な感情を一つ一つ取り上げた絵本。

色々な感情の違いがありありとわかるだけではなく、その感情とどう付き合ったり、どう表現したりすればいいのかまで教えてくれるのが、とても助かります。絵柄も可愛くて癒されます。

22か国語に訳されていますが、日本語では残念ながらまだ発売されていません。でも、簡単な英語学習としても、オススメの教材です。

◆一緒に子供番組を見て、感情の理由を話す

これは少し高度ですが、しまじろうなどの子供用のテレビ番組やDVDを見ると、笑ったり、怒ったり、いろんな感情表現が出てきます。

そこで、

「どうして笑ってるのかな?」「どうして泣いてるのかな?」

という感情表現の理由を、一緒に話し合ってみる、話し合いが難しい場合、簡単に説明してみる、という方法です。

「笑い」というのはトリッキーなテーマで、「あざ笑う」ようなネガティブな反応である場合も、「ユーモアを楽しむ」というポジティブな反応、照れ隠しである場合など、様々です。

娘の先生たち曰く、もしかしたら、娘には「ユーモア」の文脈が届いていないかもしれない、とのこと。「照れ隠し」も同様。

なので、色々な文脈で人が笑うシーンを一緒に見て、お話を重ねていく。そうして、人が笑う時、「娘のことを笑っているわけではない」ということを少しずつ教えていこうという試みです。

上記二つの取り組みの他、ソーシャル・ストーリーを作ったり、色々な対処法があるのかな、と感じます。

とはいえ、学んでいく過程で、またパニックに陥ることは絶対にあるでしょう。なので、その対策も必要です。

◆興奮を鎮める行動の習慣づけ

パニックが生じたとき、どんな鎮め方が効くかは、人それぞれ。色々試してみて、相性のいい方法を探していきたいと思います。今のところ娘にオススメされているのが、

◎深呼吸する
◎ストレスボールを握る
◎落ち着く場所を決める(違う部屋、テントの中、暗い場所など)
◎プチプチをつぶす

といった方法。娘はこの中でも、深呼吸は大分覚えてきたようで、最近では、パニックになりかけた時に、自発的にすることも。逆に、ストレスボールは、ガジガジ噛んでしまってうまくいかず。部屋を変える、というのも、割合効果的なようです。

パニックは放っておくと、自傷行為や他害行為に繋がりかねません。そこまで大げさでなくても、爪を噛んだり、髪を抜いたりしてストレスを解消するのも、陥りがちな行為だと思います。

自我もだんだん強くなってきた昨今。パニックを防ぐための療育と、パニックが起こった時の療育と、両方セットで取り組んでいこうと思います。


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