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尊厳ある人生を送るために
先日、再び卒業した大学を訪れた。
介護士となって、日々仕事をする中で自分の中にある強い正義感や責任感に頭を悩まされ、間違っていないと思いたいのに、それを嘲笑われるような雰囲気に辟易していた。
大学の図書館で5年前のわたしが書いた卒業論文が額装されているのを初めて目にした。
大学生の頃、わたしは貪欲に学び、学科や学部を超えていろいろなことを吸収しようとしていた。
当時は、目の前のことで精一杯で
emergencyの女
わたしは母から「emergencyの女」、「緊急事態の女」と呼ばれている。それは、あたふたする家族や同僚の中で、わたしが緊急事態に迅速に対応し、的確な判断を下せるからである。
ある時、妹が深夜に自転車で帰宅途中、派手に転倒して血まみれで顔を腫らせて帰ってきた。
動転して妹の顔を見ることさえできない母、救急外来にかかるべきだと怒ったように主張する父で、家の中はパニック状態だった。
そんな中わた
人はひとりでは生きていけないのだから
6月20日、大阪地裁で「婚姻の平等」を求める「結婚の自由をすべての人に」訴訟の判決が下された。
判決は、同性婚を認めていない現行法は「違憲」ではないとして、原告の請求を棄却しました。
大阪地裁は、婚姻の目的が「生殖」だとする国側の主張を認め、婚姻を「男女が子を産み育てながら共同生活を送る関係」と捉えた。
婚姻制度は、「男女が子を産み育てる関係を社会が保護する」という「合理的な目的」によって、
わたしと信仰の本当の出会い
紆余曲折はありながらもわたしは、わたしなりの人生を真っ直ぐに歩んでいるつもりだった。
しかし、わたしはある日を境に障害者となった。わたしの障害は目には見えない。わたしの心の中に渦巻いており、わたしと社会との間に障害を作っている。
数年前からわたしは、「苦しい」と思っていることや消化しきれぬ悩みを誰にも話せないでいた。それは、わたし自身の問題であって、助けを求めるべきことではないと思っていた。
自分を失わずにいるための心の救急箱
久しぶりの更新になってしまいました。
ご無沙汰しております。
不安定ながらも落ち着いた生活を送っております。
それは、ひとえに本の存在が大きいと思うのです。
わたしの部屋には小さいながらも豊かな本棚が存在する。
100冊ほどが入っており、4畳半の狭い部屋のなかでも存在感を放っている。
毎朝、家を出る前にわたしはその本棚を5分ほど見つめる。
外の荒波に晒されて心が輪郭を失ってもこの本棚には、わ