ブックレビュー「クララとお日さま」 カズオ・イシグロ(著)

ブックレビュー「クララとお日さま」 カズオ・イシグロ(著)

「クララとお日さま」 カズオ・イシグロ(著) ★★★★☆ 早川書房 440頁 優しくも美しい小説だ。ノーベル文学賞を受賞した英国の作家カズオ・イシグロのSF小説である。子供のお友だちとしてAIロボットが普及している世界で、少女にひたむきに尽くすAIロボット「クララ」を、クララの視点から描く物語。 長い間お店で売れ残っていたクララを、やっと選んでくれた利発な女の子ジョジー。病弱でベッドで臥せっていることが多いジョジーを、ピュアで優しいクララは話し相手として常に見守っていた。

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カズオ・イシグロ「日の名残り」に自らの人生を重ねて。
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カズオ・イシグロ「日の名残り」に自らの人生を重ねて。

ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの代表作でブッカー賞も受賞した作品である。心に深く響く名作であると思う。ネタが少々分かってしまうが、静かな感動の余韻の中で書くことを許されたい。 この物語の主人公であるスティーブンスは長年にわたり、ダーリントン卿に執事として仕え、卿の屋敷に各国の政治家や、それに係る人物たちが常日頃集まり、密室の会議を行う激動の時代が背景にある。大きく歴史が動く中で、自らの思想や考えはいっさい持たず、常にご主人に忠実に仕え、あらゆる会合、晩餐会をつつが

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人生の夕暮れ「夜想曲集」

人生の夕暮れ「夜想曲集」

文学ラジオ第63回の紹介本 「夜想曲集」 カズオイシグロ 著 土屋政雄 訳 ハヤカワepi文庫 今回はカズオ・イシグロさんの短編集をご紹介。音楽と才能、人生の夕暮れに直面した人々の姿、夫婦の危機といったことをユーモアたっぷりに描く大人な短編集です。副題は「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」。ラジオでは「老歌手」と「夜想曲」の二編を取り上げています。また、才能についてのテーマトークもしています。 この短編集でもカズオ・イシグロ作品に共通して言える、自分は何者かというアイデンテ

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■【日本を除く世界の若者が覚醒した環境正義の共和】ファルスパターナリズムは、JPNフェルキッシュ(美的感性不調和)i.e. 政治哲学の病理!有効処方は新実在論と数学洗浄(AI万能批判)で見える新たな普遍性(潜性イノヴェーション)とリベラル共和
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■【日本を除く世界の若者が覚醒した環境正義の共和】ファルスパターナリズムは、JPNフェルキッシュ(美的感性不調和)i.e. 政治哲学の病理!有効処方は新実在論と数学洗浄(AI万能批判)で見える新たな普遍性(潜性イノヴェーション)とリベラル共和

■【日本を除く世界の若者らが覚醒した環境正義の共和】ファルスパターナリズムは、JPNフェルキッシュ(美的感性不調和)i.e. 政治哲学の病理!有効処方は新実在論と数学洗浄(AI万能批判)で見える新たな普遍性(潜性イノヴェーション)とリベラル共和 ・・・当記事の目的の一つは、国家宗教「アベ・フェルキッシュ」の病因を抉り、そのアンチテーゼたる「リベラル共和」への希望を探ることにある。・・・<注>ここで言う国家宗教はルソー「市民宗教」なる市民層をつなぐ<糊>の役割を疑似的に代替

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「どゆこと?どーゆーこと⁇」と繰り返しながら、読み終わった。なんだろう……この読後感。途中、スラスラと言葉が入ってこない箇所が多々あり、やっぱり翻訳物は読みにくいなー&今回は特にセンス?が合わないな〜と感じつつも展開が気になり読み進む。相変わらずもの哀しくて難解で、モヤモヤモヤ…

「どゆこと?どーゆーこと⁇」と繰り返しながら、読み終わった。なんだろう……この読後感。途中、スラスラと言葉が入ってこない箇所が多々あり、やっぱり翻訳物は読みにくいなー&今回は特にセンス?が合わないな〜と感じつつも展開が気になり読み進む。相変わらずもの哀しくて難解で、モヤモヤモヤ…

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「遠い山なみの光」 ネタバレあり。
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「遠い山なみの光」 ネタバレあり。

カズオイシグロのデビュー作だそうです。 テレビドラマで「わたしを離さないで」を、本は最近「クララとお日様」を読んだので、デビュー作を読んでみたいと思い手に取りました。 イギリスで未亡人として暮らす私、悦子。 長女景子は引きこもりの末自死しており既に家を出ている次女ニキは、娘を失った母を気づかい時々実家を訪れている。 時折浮かぶ、景子を身篭っている時夫と住んでいた長崎での思い出。 近所に住んでいる早知子とその娘万里子との交流の様子や、実家から泊まりに来た義父と夫と自分がお茶

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発売後すぐに図書館で予約して、待ち焦がれていた『クララとお日さま』。しなしなに弱りきったこのタイミングで、ようやく順番が回ってきた!涙♡ 相変わらず『本=物語』は、本気で私を救いに来てくれるなぁ…(私の人生はそういう人生)。今回も、これでまたしばらく生き延びられる。表紙かわいい♡

発売後すぐに図書館で予約して、待ち焦がれていた『クララとお日さま』。しなしなに弱りきったこのタイミングで、ようやく順番が回ってきた!涙♡ 相変わらず『本=物語』は、本気で私を救いに来てくれるなぁ…(私の人生はそういう人生)。今回も、これでまたしばらく生き延びられる。表紙かわいい♡

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思考習慣のコンパス

思考習慣のコンパス

こんにちは、思考習慣改善コーチ⌘みはしつやこ です。 毎日それなりに仕事して、生活して、体調も問題ないし特段不満も、全くないという訳ではないけれど、それは許容範囲なんだろうな。週末に飲んで食べて、気の合う友人と楽しく話が出来れば、それで結構満足。 それでも、拭えないのは「漠然とした不安」。 職場で実施された、早期退職制度で会社を去っていった人達と居残った自分。平日は自宅と職場の往復だけ。趣味は特になし。このまま定年まで働いて、その後どうなるんだろうか、あまり考えないように

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私たちの運命は世界と直面することによって開ける。
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私たちの運命は世界と直面することによって開ける。

こんにちは、 片づけ習慣化コーチの牛尾恵理です。 生きていると、「見て見ぬふりをしたくなること」ってあると思います。 特に近しい人間関係の不和・いざこざについては、直面するよりも、うやむやにしたり、距離をとったり、拒絶して考えないようにすることで対処しようとしがちです。 もちろん、それによって感情が波立つの抑えることはできるとは思います。 「そうそう!それで逃げ切ればいいじゃん?」と思える方はそれでいいのですが・・・ 「いや、それでは根本的な解決にはなっていない・・

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英国執事の流儀(日の名残り/カズオ・イシグロ)

英国執事の流儀(日の名残り/カズオ・イシグロ)

イギリスのダーリントンホールに長年仕える執事・スティーブンスが、6日間の短い休暇をもらい田舎町を車で旅しながら、様々な思い出を振り返る物語。 胸に秘めてきた「品格」に対する考えやダーリントン卿への敬慕、ホールで開催された国を揺るがすほどの重大な会議、同じく執事だった父や女中頭との間に起きた出来事を、ゆっくりと振り返りながら旅をする。そして最後には件の女中頭、ミス・ケントンと再会を果たす。 旅の描写はイギリスの田園風景とちょっとしたトラブル、地元の人との簡単な交流のみで、物語

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