『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』ノート
ターリ・シャーロット著
上原直子訳
白揚社刊
副題は『説得力と影響力の科学』である。著者のターリ・シャーロットは、認知神経科学者だ。
〈はじめに〉で著者は、「人々は誰しも何らかの役割を担っている」が、「とても重要なメッセージを持つ人や、最も役立つ助言のできる人が、必ずしも絶大な影響力をもつわけではないように感じる」と書き、例として、「怪しげなバイオ技術に数十億ドルを投資するよう説得できた起業家がいる一方で、地球の未来のために取り組むよう国民を説得できなかった政治家もいる」