コンサルタント 小針憲一

東京都出身。企業調査員・カウンセラーを遍歴。 企業・自治体のコンサルティング・研修を実…

コンサルタント 小針憲一

東京都出身。企業調査員・カウンセラーを遍歴。 企業・自治体のコンサルティング・研修を実施。 趣味は釣り(主にトラウト・ルアーフィッシング)、燻製づくり。愛猫2匹。 アック・インテリジェンス : https://www.akintelligence.com/

マガジン

  • 自治体職員必須知識

    最新の政策動向・裁判所判例・政策事例などを基に自治体職員が知っておくべき最新事例をご紹介します。

  • Go!知創夜話

    軍師KOMEIさんとコンサルタントのケンの対談集 月一ペースぐらいででゆっくり更新します。

  • もうからない中古PC販売事業、やってます

    いらなくなったPCを回収・リストアして、貧困家庭のみなさんに格安販売してます。

  • 骨折日記

    骨折した時の記録。自戒と教訓を込めて記しておきます。

記事一覧

自治体職員必須知識 その7:公共政策は問題解決型でいこう!

大学の教科書などでは「公共的問題を解決するための、解決の方向性と具体的手段」と書かれているのがこの「公共政策」である。社会で生きて行く上で起こる様々な問題のうち…

自治体職員必須知識 その6:日本最大の国家課題は『人口減少』だ

みなさんは国家の一部を担っている 今回は正確には「知識」ではなくて戦略眼を持って欲しいという話だ。 自治体職員のみなさんは今の日本の最大の国家課題は何かを意識し…

自治体職員必須知識 その5:デジタル化は思考をWhat→Whyに!

若い頃業務システム開発に関わったことがあるので、行政のデジタル化についてはちょっと関心を持っている。いまだに未練がましく日経BPのIT系雑誌に目を通してしまったり…

自治体職員必須知識 その4:人材の争奪戦が始まっている

人材不足時代の到来 今年(2023年)3月、リクルートワークス研究所の公表した「未来予測2040 -労働供給制約社会がやってくる-」は日本中の人事採用担当者にとって驚くべき…

自治体職員必須知識 その3:EBPMとはなにか

Evidence Based Policy Making の略であるが、まだマスコミ等にも大々的には取り上げられていないので、なじみのない方も多いと思う。が、ここ5~6年で少しずつ自治体関係…

自治体職員必須知識 その2:高齢者医療保険→介護保険→ケアラー支援の流れを押さえよう

日本の一般歳出67.4兆円(2022年度)のうち、約54%を占めるのが社会保障関係費だ。公共事業費(9.0%)や防衛費(8.0%)を大きく超えて最大の支出領域である。 その社会保障費の増…

自治体職員必須知識 その1:すでに同性事実婚は法的に保護されている

さて、いきなり2回連続で知識創造理論の難しい話を展開してしまったので、今日は職員のみなさんにお役に立ちそうな法律のおはなしをします。 って、またお堅いハナシじゃん…

賢者あらわる!明かされたOODAの秘密

とうとう、迷える私の前に現れた賢者、その名はKOMEI。 パリビ・・・ではなく、ミリタリこうめい である。 本名:三原光明 防衛大学卒後陸上自衛隊入隊し様々な実務を経験…

OODAループの本質を探る

OODAループとは、不透明な事象に対して最大限の効果を発揮する即応性と柔軟性を兼ね備えた一般理論だ。ここ数年日本での認知度も高くなってきた。うちでも研修やコンサルテ…

自治体コンサルタントになったわけ

最初のきっかけは現在提携している日本マネジメントコアⓇの河本社長に「自治体の研修講師をしてみませんか」と誘われたことに始まる。ちょうど40歳になった時だった。それ…

あらためて、自己紹介

小針憲一(こばりけんいち)  1967年東京都新宿生まれ。大卒後入った企業調査会社を脱サラして、IT系の会社の契約社員をしながらカウンセリングの勉強、資格取得後はカウン…

骨折日記 ~リハビリ編~

怪我を負ったスポーツ選手が復帰の時に「リハビリを経て本日復帰しました~」とか一言で表現されるが、あれはぜったい失礼だ。 「めちゃくちゃ辛くて痛くて先が見えない不…

骨折日記 ~釣りバカ編~

「釣りバカ日誌」のハマちゃんほどじゃあないけど、釣り好き。 出張行くときは、かならず携帯ロッドとリールをカバンに忍ばせてる。 渓流魚をルアーで狙う「トラウトルアー…

PCお渡し 11~15人目! 練馬区サンライフ中村橋にて

骨折のせい(詳しくは骨折日記参照)で、ず~っとストップしていた中古PCの配布プロジェクトですが、ちょうど練馬区ひとり親福祉連合会の集まりがあると聞いたので、4月2日日…

骨折日記 ~入院編~

入院すると、本当に楽しみが少ない。 手術後は全身麻酔の副反応で吐き気に苦しみ、麻酔が切れるとキズ跡が強烈に痛くてウンウン言っていたが、それ以外はひたすら本を読ん…

骨折日記 ~入院準備編~

入院は地元の病院(家からタクシーで5分、徒歩約25分)に決まった。 当初入院約1週間と言われたが、「子ども達が!お客様が!仕事が!」と泣きを入れたら3日間になった。人情…

自治体職員必須知識 その7:公共政策は問題解決型でいこう!

自治体職員必須知識 その7:公共政策は問題解決型でいこう!

大学の教科書などでは「公共的問題を解決するための、解決の方向性と具体的手段」と書かれているのがこの「公共政策」である。社会で生きて行く上で起こる様々な問題のうち、特に公共性が高い問題を対象とする。
ここで大切なのは対象が「問題」であり、「課題」ではないことだ。

「問題」とはあるべき姿と現実のギャップを指し、「課題」とはそのギャップを埋めようとする時に具体的に取り組むべきことを言う。
なので自治体

もっとみる
自治体職員必須知識 その6:日本最大の国家課題は『人口減少』だ

自治体職員必須知識 その6:日本最大の国家課題は『人口減少』だ

みなさんは国家の一部を担っている

今回は正確には「知識」ではなくて戦略眼を持って欲しいという話だ。
自治体職員のみなさんは今の日本の最大の国家課題は何かを意識して仕事をしているだろうか。
「私は地方公務員なんだからそんな権限はないし、そもそも自治権は自治体の地域にまでしか行き届かないし…」いやいや、そんなことは分かっている。明確な目的意識と国家意識を持って日々の職務に対応しているのかと言う点を聞

もっとみる
自治体職員必須知識 その5:デジタル化は思考をWhat→Whyに!

自治体職員必須知識 その5:デジタル化は思考をWhat→Whyに!

若い頃業務システム開発に関わったことがあるので、行政のデジタル化についてはちょっと関心を持っている。いまだに未練がましく日経BPのIT系雑誌に目を通してしまったりしているのだが、行政のデジタル化についてはいつも、「大丈夫か、これ?」と思うことが多い。

マイナカードのトラブルについては聞くたびに、「そもそもシステム統合の仕方(戦略)が間違っているから、末端の仕様(戦術)でトラブルが起きて当然だろう

もっとみる
自治体職員必須知識 その4:人材の争奪戦が始まっている

自治体職員必須知識 その4:人材の争奪戦が始まっている

人材不足時代の到来

今年(2023年)3月、リクルートワークス研究所の公表した「未来予測2040 -労働供給制約社会がやってくる-」は日本中の人事採用担当者にとって驚くべき内容だった。いや、全日本国民にとってと言った方がいいだろう。大人材不足時代がすぐそこまで迫っていることをデータで示したのだ。

「創造する経営者」でピーター・F・ドラッカーは「すでに起こった未来は、体系的に見つけることができる

もっとみる
自治体職員必須知識 その3:EBPMとはなにか

自治体職員必須知識 その3:EBPMとはなにか

Evidence Based Policy Making の略であるが、まだマスコミ等にも大々的には取り上げられていないので、なじみのない方も多いと思う。が、ここ5~6年で少しずつ自治体関係のニュースなどに取り上げられるようになってきた。

内閣府のホームページでは
「EBPM(エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング。証拠に基づく政策立案)とは、政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではな

もっとみる
自治体職員必須知識 その2:高齢者医療保険→介護保険→ケアラー支援の流れを押さえよう

自治体職員必須知識 その2:高齢者医療保険→介護保険→ケアラー支援の流れを押さえよう

日本の一般歳出67.4兆円(2022年度)のうち、約54%を占めるのが社会保障関係費だ。公共事業費(9.0%)や防衛費(8.0%)を大きく超えて最大の支出領域である。
その社会保障費の増大が現在の日本の大問題の一つである。急激に進む高齢化によって医療費・介護費の額がとんでもない額になっている。

給付費としての社会保険料は2022年度予算ベースで131.1兆円であるが、実は2000年度は78.4兆

もっとみる
自治体職員必須知識 その1:すでに同性事実婚は法的に保護されている

自治体職員必須知識 その1:すでに同性事実婚は法的に保護されている

さて、いきなり2回連続で知識創造理論の難しい話を展開してしまったので、今日は職員のみなさんにお役に立ちそうな法律のおはなしをします。
って、またお堅いハナシじゃん!!・・・ま、しかたないか。

「LGBT法」なかなか国会通過しませんねー。『この法律とおったらうちの自治体でも対応考えればいいさぁ』と思っている方も多いでしょう。
でも、実は司法においてはすでに同性事実婚が法的保護の対象とされてるの知っ

もっとみる
賢者あらわる!明かされたOODAの秘密

賢者あらわる!明かされたOODAの秘密

とうとう、迷える私の前に現れた賢者、その名はKOMEI。
パリビ・・・ではなく、ミリタリこうめい である。
本名:三原光明 防衛大学卒後陸上自衛隊入隊し様々な実務を経験、現役中 APCSS (Asia Pacific Center for Security Studies)に留学。退役後は横浜市総務局危機管理室、一橋大学院国際企業戦略研究科野中研究室を経て現在は執筆と絵を描く日々。(上記イラスト及

もっとみる
OODAループの本質を探る

OODAループの本質を探る

OODAループとは、不透明な事象に対して最大限の効果を発揮する即応性と柔軟性を兼ね備えた一般理論だ。ここ数年日本での認知度も高くなってきた。うちでも研修やコンサルティングで3年ほど前から導入し、ご好評を頂いている・・・のだが、一方でBigな疑問も抱えることになった。

提唱者はアメリカ空軍のパイロット、ジョン・ボイド氏。彼自身、朝鮮戦争に実戦参加している。世界で初めて空中戦を理論化した人物でもあり

もっとみる
自治体コンサルタントになったわけ

自治体コンサルタントになったわけ

最初のきっかけは現在提携している日本マネジメントコアⓇの河本社長に「自治体の研修講師をしてみませんか」と誘われたことに始まる。ちょうど40歳になった時だった。それまでは、民間企業の研修・コンサルティングが中心だった。
青年会議所で「市民討議会」をやってきたおかげで、多少なりとも自治体のことはわかってはいるが・・・。さて、どうしたものか。
こんな時はやっぱり知っている人に聞くしかない。

まず、一回

もっとみる
あらためて、自己紹介

あらためて、自己紹介

小針憲一(こばりけんいち)

 1967年東京都新宿生まれ。大卒後入った企業調査会社を脱サラして、IT系の会社の契約社員をしながらカウンセリングの勉強、資格取得後はカウンセリングや研修の世界へ。現在は主に自治体向けのコンサルティング・研修、民間企業のコンサルティングのほか副業でIT系のお仕事も。

(堅苦しい略歴・業歴はホームページをご覧ください)

自治体の仕事をするようになった直接のきっかけは

もっとみる
骨折日記 ~リハビリ編~

骨折日記 ~リハビリ編~

怪我を負ったスポーツ選手が復帰の時に「リハビリを経て本日復帰しました~」とか一言で表現されるが、あれはぜったい失礼だ。

「めちゃくちゃ辛くて痛くて先が見えない不安と葛藤の中、家族や医療関係者や友人の声に励まされながら、自分と未来を信じて日々血と汗と涙を流しながら苦痛と苦難のリハビリに耐えて本日とうとう復帰が叶いました!」

と言うべきである。(←あくまで私見です)

退院してから10日ほどたって

もっとみる
骨折日記 ~釣りバカ編~

骨折日記 ~釣りバカ編~

「釣りバカ日誌」のハマちゃんほどじゃあないけど、釣り好き。
出張行くときは、かならず携帯ロッドとリールをカバンに忍ばせてる。
渓流魚をルアーで狙う「トラウトルアーフィッシング」にハマっている。

さて、問題は骨折した時点で、とある管理釣り場の前売り券が2枚手もとにあったこと。2枚とも2月9日期限。ヤバイ!誰か~代わりに行ってくれ~と声かけたけど、希望者0人。(´;ω;`)

ふつ~ここで諦めるんだ

もっとみる
PCお渡し 11~15人目! 練馬区サンライフ中村橋にて

PCお渡し 11~15人目! 練馬区サンライフ中村橋にて

骨折のせい(詳しくは骨折日記参照)で、ず~っとストップしていた中古PCの配布プロジェクトですが、ちょうど練馬区ひとり親福祉連合会の集まりがあると聞いたので、4月2日日曜日、手もとにあるPCをカツイでいってきた。
今回は株式会社プロネットサービスさんから頂いたもの3台に、私の友人・知人から頂いた2台を加えた5台。

当日会場でみなさんと話していて分かったのは、仕事用と言うよりも子どもたちの教育用・娯

もっとみる
骨折日記 ~入院編~

骨折日記 ~入院編~

入院すると、本当に楽しみが少ない。
手術後は全身麻酔の副反応で吐き気に苦しみ、麻酔が切れるとキズ跡が強烈に痛くてウンウン言っていたが、それ以外はひたすら本を読んだり動画を見たり。
やっぱ一番の楽しみは食事だ。「病院食はマズイ」と言う話はよく聞くが、果たしてどうだったか?

結論から言えば『ええっ!けっこううまいじゃん!』だった。
みなさん、病院食は献立調理配膳全てにかなり制約があることはご存知か?

もっとみる
骨折日記 ~入院準備編~

骨折日記 ~入院準備編~

入院は地元の病院(家からタクシーで5分、徒歩約25分)に決まった。
当初入院約1週間と言われたが、「子ども達が!お客様が!仕事が!」と泣きを入れたら3日間になった。人情に訴えると入院日数が変わると言うのも変な話だ。

骨は折れたままなので、ギブスで固定し片手で生活。ホント利き腕でなかったのが不幸中の幸い。右手でキーボードをたたき、スマホをいじり取引先に連絡。温かい言葉と共に骨折した時の対処法を色々

もっとみる