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賢者あらわる!明かされたOODAの秘密

とうとう、迷える私の前に現れた賢者、その名はKOMEI。
パリビ・・・ではなく、ミリタリこうめい である。
本名:三原光明 防衛大学卒後陸上自衛隊入隊し様々な実務を経験、現役中 APCSS (Asia Pacific Center for Security Studies)に留学。退役後は横浜市総務局危機管理室、一橋大学院国際企業戦略研究科野中研究室を経て現在は執筆と絵を描く日々。(上記イラスト及び本文中のイラスト・図は全てKOMEI氏の画である)

以前から雑誌や論文でお名前は存じ上げていたが、迷惑承知でこれはもう賢者の門戸をたたくしかないと思いメールを送ると即返あり!会っていただけることになった。

たいへんフランク&謙虚な方で
「みのるほど こうべをたれる いなほかな」
を地で生きている方とお見受けしました。
色々と書きたいこと、みなさんに伝えたいことはたくさんあるのだが、今回はOODAを中心としたフレームワークのみに特化してお伝えする。
なお、いきなりSECIモデルが登場しているがこれについてご存知ない方はそれぞれご自身でお調べください。ググるとすぐ出てきます。

OODAに関する謎について伺うと大きく頷きながらこう語った。
「OODAを本当の意味で理解することは難しいし、完成した理論とは言えないところもあります。ただ、様々な場面で有効であることは確かです。」

「大事なのはどう活用するかと言う点にあり、他のフレームワークや理論と合わせて状況に応じた区別・使い分けをすることが大切なのではないでしょうか」

さすがは第一線、現場主義で戦ってきた人の言は重い。確かにその通り。

「例えばよく比較されるPDCAや野中・竹内先生が提唱したSECIモデルを時間軸上に並べると以下のようになります。」

OODA PDCA SECI の時間軸モデル

「PDCAは長期計画立案には向きますが、瞬間的な対応力はOODAが最も優れています。SECIモデルはシステム開発の一手法である『アジャイル・スクラム』の基礎ともなっており、瞬間的な対応には向かないがPDCAよりはるかに短期間でプロジェクトを進めることができ、さらにはパラダイムシフトの可能性も秘めています。」

OODA PDCA SECI の組織性モデル

「個人と組織と言うモデルで見れば、戦闘機パイロットが提唱したOODAは完全に個人向け、PDCAは大規模組織向け、SECIモデルはその中間的存在と言えるでしょう。」
「もちろん、その他の場面や状況によってその適用・運用は変化することになります。大切なのは特性を見極めて最も適切なフレームワークを用いることではないかと思います。」

いや~。素晴らしい!さすが賢者様の解説は明瞭にして適切。完全に脱帽です。なお、後日これらのモデル図を野中郁次郎先生にお見せしたところ大変な高評価を頂いたそうです。大賢者様もビックリ!と言ったところでしょうか。

ところで、陸上自衛隊はOODAループの派生型「IDAサイクル」と言うものを使っているようですが、これはどのようなものなんでしょうか?

「IDAについては陸上自衛隊の『野外令』に掲載されており、機密事項のため詳細はお話しできません。ただ一言で言えば、とにかく素早くOODAを回すと言い換えることができます。」

IDAの解説 その1

「そして、戦場では敵より早くOODAを回すことが大切です。」


IDAの解説 その2

「この二つをヒントに考えていただければ、OODAの持つ可能性をより広げることができるのではないかと思います。いかがでしょうか?」

いや~、もう大興奮でした。実はこれ以外にも目からウロコのオンパレードで話は延々と続き、当初1時間程度と言っていたインタビューは2時間半を超えた長時間となりました。家に帰っても興奮は収まらず、その晩はなかなか寝付かれませんでした。

本日お伝え出来なかったことを含め、賢者KOMEI氏の英知を世に広めたいと新たなる野望が沸き上がりました。実は現在プロジェクト進行中です。準備が整い次第、みなさんにお知らせいたしますので乞うご期待。

※本文中のイラスト・作図は全て三原光明氏の著作物になります。著作者に無断で使用しない様お願いいたします。

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