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私の大好きな恋人について

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同居中の彼氏の話あつめました。とってもかわいい人です。
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はぐ

はぐ

2人とも仕事の日は、朝家を出るタイミングが大体同じなので、家を出る前に玄関でハグをする。

「行ってくるよ」と私が声をかけると、髭剃り中でも風呂上がりでも、同居人が私とハグをしに玄関のあたりまでノコノコ歩いてくる。

「頑張ってね」か、
「気をつけてね」か、
「行ってらっしゃい」のどれかを、

同居人が明るく言う。励まされるなあと思う。

癒しとか、安心とか、心地よさって、案外毎日の中に隠れている

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洗濯物と彼氏

洗濯物と彼氏

今月の頭、気圧のせいか疲れのせいか生理のせいかものすごい頭痛が襲ってきた日があった。

仕事中も集中できず、頭がパンパンに腫れ上がるようなあの独特の痛みを感じ、脈打つ血管をなんとか意識しないように、時間が過ぎるのを待ってた。

仕事関係で話す他人とはとにかく笑顔で接し、いつも通り最後の挨拶まで元気をモットーに頑張り、外へ出た。

外の空気を吸った途端頭の痛みがすーっと引くことがある。だいたい緊張の

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彼に会うのが嬉しすぎる話

彼に会うのが嬉しすぎる話

最近彼氏が家に帰ってくるのがたまらなく嬉しい。

1人で広々と寝転がっていられるあのワンルームも好きだけれど、彼氏と無駄に距離を縮め、他愛のない話をしたり、いつの間にか眠ってしまったりするあの時間が愛おしい。

玄関を開けたら「ただいま」と間延びした声で彼氏が言う。

そのままマシンガンのように私が今日あった話をするのだけれど、あまりに私が興奮してしまい、彼氏が相槌を打つ間も与えない。

お腹すい

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性別にとらわれない恋愛を彼とする

性別にとらわれない恋愛を彼とする

今の彼氏との恋愛の中で気をつけていることに、

「彼に求めることの理由が性別であってはいけない」というのがある。

どういうことかというと、「男だから」を押し付けないようにしているということだ。

そして、なんでそんなことを心がけ始めたのかというと、私自身が、「彼氏」という存在に対する世間の常識にとらわれて苦しくなったからだ。

彼氏に車で迎えに来てもらいなよ

とか、

彼氏にお金出してもらいな

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私たち2人のバランス

私たち2人のバランス

彼氏は度々私に、「藍ちゃんのことを嫌いになることはないと思う」と言う。

いわゆる口説き文句とかではないと思う。いや、当たり前じゃね?くらいのテンションで言う。

食事をしない日はないとか、

ゲームは嫌いにならないとか、

仕事は突然やめたりしないとか、

そんなことを言う時と同じテンションで、私を嫌いになることはない、と言うのだ。

いやそうは言っても、人間同士の中でも恋人同士、何があるかは分

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彼氏と私の人間関係なんて理想どおりにはいかないけど

彼氏と私の人間関係なんて理想どおりにはいかないけど

彼氏と喧嘩をした。

LINEで連絡を取り合っているとどうしてもお互いの顔が見えないからお互いの言葉を批判的に捉えがちだ。

いくら彼のことを思いやって送った言葉でも、彼の受け取り方次第で180度伝わり方がひっくり返ることがある。

彼の言葉の受け取り方が悪いわけではない。

だけど私の、彼を思いやった気持ちも無くなるわけじゃない。

誰も悪くないけど、なんか気まずくて、なんかうまくいかない状況が

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早く彼氏に会いたい

早く彼氏に会いたい

家に帰っても彼氏がいないことが割と多くある。

2人ともシフト制の仕事だし、勤務時間もまばらであるからだと思う。実は朝起きる時間も大きくズレていたりするのだ。

駅から家までの帰り道で、彼の車が無いとわかるとギューっと心臓が小さくなる。仕事で疲れ果てた体を引きずりながらアパートの階段をノシノシのぼり、誰もいない部屋に帰る。虚しくて毎回泣きそうになる。

人は寂しさで痛みを感じるらしい。私はもしかし

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私の最高な彼氏2

私の最高な彼氏2

色々あって救急車で運ばれた。迎えにきてくれたのは彼氏だった。

彼氏が心配そうな顔で私の横に座り、「大丈夫なの?どうしたの?」と少し震えた小さな声で話すのを聞いていたら、涙が溢れて止まらなくなった。

彼は笑うと目がほとんどなくなる。ぺちゃんこになって一本線みたいになる。

その顔が好きだけれど、病院では笑ってくれなかった。

看護師や医者の声に反応して私がベッドから起きあがろうとするたびに、彼は

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私の最高な彼氏

私の最高な彼氏

彼氏が好きだ。会うと心がふわふわと軽くなる。

いつも笑顔で、人を憎んだりしない。そんな彼と一緒にいると私もそんな人になれる気がするし、肩に力を入れっぱなしの仕事の環境から、離れられる気がする。

仕事で嫌なことがあったりする。それは誰でも経験することだと思う。私はそういう出来事を引きずりまわして、うまく忘れられなかったりする。

眠れる時間はあるのに、翌日の朝きちんと起きて仕事へ行けるかわからな

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幸せな私の彼氏

幸せな私の彼氏

私の彼氏は常にぽわっとしてる。なんでそんなにぽわぽわしていられるのか考えたら、意外と簡単なところに、彼のぽわぽわの素(モト)はあった。

彼は、「好きなことしかしない」。

大好きな白米をもりもり食べて、大好きなレモンティーをごくごく飲む。眠くなった時間にとろとろ眠って、好きなゲームを好きな人を誘ってにこにこ笑顔で飽きるまでやってる。

彼の心にビビッと刺さるものだけを、彼は選んで生きてきたんだろ

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あなたを思ったら死ねなくなった

あなたを思ったら死ねなくなった

ここ数週間、浮かれ気分な世間の中を、這いずり回ってた。

クリスマスから正月の、この期間が私は1年で1番嫌いだ。

どの店も休んでるし、みんな同じことするせいでどこも混んでるからだ。子どもの頃から嫌いだった。細胞レベルでこの時期を嫌っているのだ。

ついでに今年は、就活も重なって、頭の中はずっと、「面接 聞かれること」「株式会社〇〇 評判」「一次面接 持ち物」とか、そんなことばっかりだった。

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昨日なくなったはずのシャンプーが詰め替えされてたとか、ご飯をまた作ってくれたとか、また車で迎えにきてくれたとか、そういうこと全てが嬉しくて、ああ幸せだと思う瞬間がある。名誉もお金も、あったら嬉しいけど、彼との時間とは比べものにならないことを、忘れてはいけない。おやすみなさいませ。

私は彼の性別が違っても好きだと気づいたらスッキリした

私は彼の性別が違っても好きだと気づいたらスッキリした

男だから女だからという縛り付けが嫌いだ。

幼い頃からそういうものに従う人々を見てきたから、従えない自分が恥ずかしくて情けなく思えた時期もあったけれど、やっぱり私は、自分のことを性別という括りに入れずに1人の人間として扱ってもらえると嬉しかった。

今の彼と付き合い始めて、結婚というものをはじめて本格的に意識した。

男性と付き合っているから結婚できるのか、そうかそうかと気づいたとき、結婚ってどん

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彼の寝顔を見ていたら、世界が綺麗に見えた

彼の寝顔を見ていたら、世界が綺麗に見えた

彼はよく眠る人で、私の方が基本的に遅く寝て早く起きる。

彼は昼でも夜でも、眠気がやってきたらそれに従うような人間で、どこか動物的。性格もそれに伴って、時の流れに基本的に逆らうことなく、やってきた波に乗ってフラフラと漂うような人だ。

自分の意思がないと言ったらまさにそうだと納得する。だけど柔軟で、怒りという感情がなくて、いつも頭の上から花が咲いてるような、そんな人間。

私の憧れ。

そんな彼と

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