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【夢日記創作】朝起きたらアザラシになっていた【一話完結】

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夢日記風の一話完結ストーリーです。 フランツ・カフカ『変身』パロディっぽい創作となっております。
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#コラム

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その46 魔王になってみる 第1弾 領地を得る

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その46 魔王になってみる 第1弾 領地を得る

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は何となく魔王を目指してみた。

理由は特にない。

ファンタジー系のゲームや漫画などの創作物も少しは読んだし多感なお年頃には一日中プレイするほど熱中した。なのだけど、俺の好みの方向性が違うのだろう。

好みの方向性はというと、終盤の長回しなシ

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その43 猫カフェ

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その43 猫カフェ

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺はモーニングを食べに猫カフェにいった。

マスターも客も自転車旅行で撮影した猫たちだ。
猫カフェなのでネギ科の食材が出てこない。
猫カフェなのでコーヒーがぬるい。
猫カフェなのでミルクもない。

最初はクレームを入れた俺だが、よくよく調べるとミ

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その42 夢十夜その10  顔認証

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その42 夢十夜その10  顔認証

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は三国志とキングダムの本場中国へ泳いでいった。

アザラシでも中国まで泳ぐのは疲れる。

ヘトヘトになりながら猿の惑星で有名になった特殊メイクの大家ジョン・チェンバースに注文した変装グッズで人に化ける。

本当はアザラシのまま観光したいのだが、

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その41 ボツ怪談(創作)

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その41 ボツ怪談(創作)

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

はじめに朝起きたらアザラシになっていた俺は夏なので怪談を集めてみた。

語ってくれる人には申し訳ないのだが、TV、ネット、書籍、口伝えなどできいたことのある話ばかりなのでボツにした話がとても多い。

今回は供養も兼ねてボツ怪談をいくつか公開する。

織田信長と本能寺Aさんから

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その38 グレた俺と理解のある親父

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その38 グレた俺と理解のある親父

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は天井を見つめ、うとうとしながら思い出に浸る。

中高生時代のオレは反抗期なお年頃。なので少しグレていた。

母親は泣いて往復ビンタしたが、親父は、

「バイクで暴走なんてカッコいいじゃないか」

と理解を示し、なんこつ揚げ触った手でベトベトの

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その35~「すごい人」たち

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その35~「すごい人」たち

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

はじめに朝起きたらアザラシになっていた俺はアマゾンで取り寄せた『子供のまま中年化する若者たち』を手に取った。

もとい、アザラシなのでヒレにとった。

これを読むとこれまで何十何百人とお会いした、凄すぎて真似できない「すごい人」たちが頭をよぎる。

正直、俺は「すごい人」たち

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その32 リターンズオブ蟹光線~シロクマの襲撃

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その32 リターンズオブ蟹光線~シロクマの襲撃

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は生活のために内職をしている。

どういった内職をしてるかというと、エロ同人のために担当された作業をしている。

エロなら手っ取り早く稼げるというイメージはいまもあるが、正直レッドオーシャン(競争過多)だ。

俺はリスクを避けてフリーランスをし

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その31 名古屋散歩 その1

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その31 名古屋散歩 その1

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は名古屋を散歩する。

朝5時過ぎの名古屋は交通量がなく映画のセットにように思えた。

電動自転車にまたがって移動すると神社が多い印象をうける

名古屋市の特徴は道路の段差がとても少ないので自転車をこぐと東京よりスムーズにこげる。

名古屋市内

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その30 清州散歩

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その30 清州散歩

※この話はフィクションです。
実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。
100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は名古屋へ向かい、織田信長ゆかりの清須城へ行ってみた。

中はコンパクトなつくり。すぐ歩き終えて休憩できる。

観光客らはこういったイメージしやすい展示物だけ撮影していたが俺はというと。

清州の古代史にも興味惹かれて何十枚も撮っていたら職

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その28 夢十夜その4 春の静電気祭り!

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その28 夢十夜その4 春の静電気祭り!

※この話はフィクションです。
実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。
100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は、体毛にまとわりつくビニールゴミを取り除く。

静電気のせいでインスタントラーメンの外フィルムをはがしても、はがしても体毛にまとわりつく。

桜も開花して春なのに俺の体毛は静電気で未だにバチバチいってる。

防火扉に手を触れた瞬間にバチン

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その27 夢十夜その3

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その27 夢十夜その3

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は朝食のバナナを牛乳で流しこんで外出した。

中学生までは好きだった学校も高校から針のムシロだった。

理由はしょうもない事情だった。

当時のモトカノのMちゃんと学校や近所で出くわすと気まずいからだ。

学生時代に彼女がいたことを語ると羨まし

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その26 夢十夜その2

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その26 夢十夜その2

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きるとアザラシになっていた俺はテレビで天気予報を見ながらバナナと牛乳で朝食を済ませる。

俺は朝の4時に朝食食べても朝の8時に腹がすいて2度目の朝食をとることもよくある。

今回も2度目の朝食をとる。

それから煙草を一服。

はっ!しまった!!

禁煙して3年以上たって

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その24 名古屋散歩

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その24 名古屋散歩

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

朝起きたらアザラシになっていた俺は、東京から名古屋市の公的機関に出向いて書類手続きをしていた。

お役所ならではの煩雑(はんざつ)な書類手続きの連続にうんざりする。

書類の2枚目と3枚目にもする捺印(なついん)が面倒だけれども必要なのでキレイに押す。

(・ω・っ)З(アザ

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〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その23 思い出の料理

〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その23 思い出の料理

※この話はフィクションです。実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。100%作者の脳内妄想のみで構成されています。

しげさんの記事「母の手料理」と「ナポリタンの憂鬱」を読んで思う。

俺の親も仲が良くもなければ悪くもない。たまーに会うと手料理をいただくこともあった。シャバシャバのカレーと真逆の濃いカレーでうまい。

カレーに煮込む具もピンポン玉大の大きさで時間をかけて煮込む。

流石にそこ

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