〔小説〕朝起きたらアザラシになっていた その28 夢十夜その4 春の静電気祭り!
※この話はフィクションです。
実在する人物・団体名とは何ら関係ございません。
100%作者の脳内妄想のみで構成されています。
朝起きたらアザラシになっていた俺は、体毛にまとわりつくビニールゴミを取り除く。
静電気のせいでインスタントラーメンの外フィルムをはがしても、はがしても体毛にまとわりつく。
桜も開花して春なのに俺の体毛は静電気で未だにバチバチいってる。
防火扉に手を触れた瞬間にバチン!という音とともに青火花がみえる。
昭和の都市伝説に自販機へ強い静電気をあてると誤作動起こして小銭取り放題になると言われていた。
俺は自販機荒らしをするほどケチではない。
やるならデカくやる!
というわけで俺はレインマンのテーマソング「アイコ・アイコ」をBGMにミッション・インポッシブルな弟と一緒にカジノ荒らしへ向かう。
トムとお揃いのスーツ姿でエスカレーターを降りて満腹になったのと、カジノ経営者がこっち見上げて怖いからUターンして帰る。
さすがに勘づいた経営者から
「どこの馬の骨だ!」
言われたので
「アザラシです!(`・ω・´)シャキーン」
と言ってみた。
ドヤ顔で満足感に浸っていると後ろから鈍い感触。
気が付いたら俺はドラム缶に詰め込まれた。
東京湾に沈む?思ったら煮込まれてカレーの缶詰にされていた。
多分デニーロがやったのだろう。
アザラシカレー特有の臭さをタバスコかけて食べつくす。
満腹になった俺はまたひと眠りした。
ごちそうさま。
つづく。
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