マガジンのカバー画像

おすすめの本一覧

1,324
「誰かにおすすめしたい!」と思った本をまとめています。ジャンル不問。
運営しているクリエイター

2023年9月の記事一覧

著…野宮真貴『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』

著…野宮真貴『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』

 この本のタイトルになっている「赤い口紅」が象徴するもの。

 それは、「今の自分から一歩踏み出す勇気」。

 使い慣れた、無難で当たり障りのない色使いから、ちょっと変えてみる勇気。

 赤い口紅を引くことで、

 ●自信に満ち溢れている印象
 ●赤を使いこなせるセンス
 ●洗練された大人の雰囲気

 を醸し出せます。

 ひとことで「赤」と言っても、様々な色合いがありますよね?

 たとえば、鮮

もっとみる
編著…ナショナルジオグラフィック『秘密の地下世界』

編著…ナショナルジオグラフィック『秘密の地下世界』

 ミステリアスな世界観が好きな方におすすめの本。

 まず、パリの地下墓所にびっしりと積み上げられた頭蓋骨、脛骨、大腿骨に圧倒されます。

 ご遺体に対して「収納」という言葉を使うのは不謹慎ですが…、まさに収納と呼ぶ他ないほど沢山の遺骨が綺麗に並べられていることにびっくり。

 この骨の持ち主たちは、もちろん生前は生きた人間だったわけですから、ご遺骨だって大切に扱われるべきです。

 しかし、この

もっとみる
著…中本忠子『あんた、ご飯食うたん? 子どもの心を開く大人の向き合い方』

著…中本忠子『あんた、ご飯食うたん? 子どもの心を開く大人の向き合い方』

 今でこそ、「子ども食堂」という名前は広く知られつつあります。

 著者は、今から40年ほど前、保護司として活動していました。

 その時お世話をしていた少年から「お腹が減っているのを忘れるためにシンナーを吸う」と言われて、自宅でご飯を振る舞いました。

 それがきっかけで、お腹を空かせた子どもたちにご飯を出し続けてきたそうです。

 著者がいる子ども食堂では、やって来た子どもたちに対して、「どこ

もっとみる
著…NHK「認知症・行方不明者1万人」取材班『認知症・行方不明者1万人の衝撃 失われた人生・家族の苦悩』

著…NHK「認知症・行方不明者1万人」取材班『認知症・行方不明者1万人の衝撃 失われた人生・家族の苦悩』

 これは10年近く前に出版された本ですが、2023年現在も認知症による行方不明事件が後を絶ちません。

 わたしの身近にも、ご家族による献身的な介護と介護保険サービスや訪問医療を併用しながら在宅で介護をしていたけれど、皆がほんの少し目を離した隙に親がいなくなってしまって半年以上見つからず、憔悴しきっている方たちがいます。

 だから久しぶりにこの本を読み返してみました。

 悲痛な内容なので、読む

もっとみる
文・絵…善養寺ススム 編…江戸人文研究会『絵でみる 江戸の女子図鑑 時代小説のお供に』

文・絵…善養寺ススム 編…江戸人文研究会『絵でみる 江戸の女子図鑑 時代小説のお供に』

 庶民、武家、大奥仕え、遊女まで、江戸時代の女性たちの暮らしやファッションについて可愛らしいイラスト付きで教えてくれる本。

 前髪のアレンジ、髪の結い方、帯の結び方、櫛や簪の差し方ひとつひとつに、江戸時代の女性たちの年齢、職業などが表れていて、興味深いです。

 今後、時代劇を観たり時代小説を読む時はそういった描写の違いにも注目したいです。

 江戸中期の女性たちは願掛けのために清水の舞台から飛

もっとみる
TATSUMI MOOK『大好き!フレンチトースト 永久保存版 全国30店舗&料理研究家7名の美味しいとっておきレシピを公開!』

TATSUMI MOOK『大好き!フレンチトースト 永久保存版 全国30店舗&料理研究家7名の美味しいとっておきレシピを公開!』

 読んでいるだけで、シロップの香りが鼻をくすぐり、トーストを齧るサクッという音が耳に聞こえ、口の中いっぱいに甘さが広がるような気がして、生唾を飲み込んでしまう本です。

 フレンチトーストってシンプルな料理かと思いきや、無限にレシピのバリエーションがあり、非常に奥深いんですね。

 使うのは食パンなのか? バゲットなのか? その他か?

 焼く時はフライパンで焼くのか? オーブンで焼くのか? 銅板

もっとみる
著…景山えりか『月整活 月のリズムで暮らしと心を整える30の新習慣』

著…景山えりか『月整活 月のリズムで暮らしと心を整える30の新習慣』

 今夜は中秋の名月。

 月が綺麗ですね。

 月が満ち欠けするのと同じように、人間の心と体も、日々変化しますよね。

 これは、月のリズムを知ることで、人間が体調を崩しやすくなる時期や気分が盛り上がる時期を把握して暮らしに役立てよう、という本。

 仕事や美容・健康の参考になるだけでなく、例えば家の掃除のスケジュールの参考にもなります。

 といった風に。

 常に家中がピカピカでないと許せない

もっとみる
著…ヴィッキー・レーン 撮影…ティム・ホワイト 翻訳…尾原美保『ロンドンのパブねこ』

著…ヴィッキー・レーン 撮影…ティム・ホワイト 翻訳…尾原美保『ロンドンのパブねこ』

 猫を飼いたいけれど様々な事情で飼えない。

 でも猫と遊びたい!

 出来れば、お洒落なお店で美味しいビールを飲みながら…。

 そんな望みを叶えてくれるロンドンのパブと、看板ねこたちを紹介している本。

 パブの雰囲気も、ねこたちも素敵。

 見ているだけで、自分もロンドンのお洒落スポットに居るかのような気持ちになります。

 人間も仕事をしていると活き活きするものですが、ねこたちも「わたしが

もっとみる
監修…内山絢子『面白いほどよくわかる! 犯罪心理学』

監修…内山絢子『面白いほどよくわかる! 犯罪心理学』

 ●殺人に至るまでの心の闇

 ●性犯罪を起こす身勝手な言い訳

 ●詐欺の被害にあう人の気持ち

 といった、犯罪者・被害者両方の心理を広く浅く教えてくれる本。

 専門書ではなく、雑学本として気軽に読めます。

 映画『羊たちの沈黙』のレクター博士とバッファロー・ビルを混同しているのでは?と見受けられる点など(わたしに読解力が無いだけかもしれませんが)、気になる箇所がいくつもあるのですが、全体

もっとみる
著…内田静枝『セーラー服と女学生 100年ずっと愛された、その秘密』

著…内田静枝『セーラー服と女学生 100年ずっと愛された、その秘密』

 明治時代から現代にかけての、女学生のセーラー服姿についてまとめた本。

 写真、イラストといった資料をもとに、女学生の制服が洋装へと移り変わっていった歴史を知ることが出来ます。

 和装と洋装の中間にあたる、女袴をはいた、いわゆるハイカラさんスタイルにも憧れますが、セーラー服って素敵ですよね。

 動きやすさと可愛らしさの両方を兼ね備えている感じで。

 子どもと大人の中間にあたる少女にしか似合

もっとみる
著…富安陽子『童話作家のおかしな毎日』

著…富安陽子『童話作家のおかしな毎日』

 全体的には楽しく読めるけれど、時折、戦争や平和について深く考えさせられるエッセイ。

 著者はこの本の冒頭でこう述べています。

 著者の両親は偶然夜行列車で出会い、その一週間後ばったり銀座の街角で再会し、交際を始め、やがて結婚した。

 もし母親がもともと予定していた特急列車に乗り遅れてたまたま予定外の夜行列車に乗っていたという偶然がなければ、両親が出会うことはなく、自分も弟たちも生まれていな

もっとみる
著…後藤真樹『かくれキリシタン 長崎・五島・平戸・天草をめぐる旅』

著…後藤真樹『かくれキリシタン 長崎・五島・平戸・天草をめぐる旅』

 信仰とは一体何なのだろう…? と考えるきっかけをくれる本。

 かくれキリシタンだった先祖代々の信仰を今も受け継いでいる人々の姿。

 野生の鹿が闊歩している島に今も残っている教会。

 そして「マリア観音」のすがた…。

 この本を読んでいる間は、今が2023年であることを忘れてしまいます。

 キリスト教弾圧の様子をリアルタイムで目の当たりにしているような気持ちになります。

 といった壮絶

もっとみる
著…細川徹×五月女ケイ子『大人の時間ですよ!』

著…細川徹×五月女ケイ子『大人の時間ですよ!』

 子どもから思いがけない質問をされた時、あなたはどう答えますか?

 これは、そんな時に使えるかもしれない面白い答えを集めたアイディア本。

 大喜利みたいで楽しいです。

 たとえば、

 「どうして読めない字でサインをするの?」

 「どうしてタラちゃんは歩くと音がするの?」

 「どうしてジミヘンはギターを燃やすの?」

 といった、大人もその理由を知りたいであろうこと。

 また、

 「

もっとみる
監修…サルボ恭子『飲めるおつまみ ウマつま』

監修…サルボ恭子『飲めるおつまみ ウマつま』

 少ない食材でパパッと作れるおつまみのレシピ本。

 中には変わった食材を使うレシピもありますが、ほとんどは一般的なスーパーで手に入る食材や調味料を使うレシピばかりなので、真似しやすいです。

 また、おつまみの食感ごとにレシピが分類されているという構成が面白いです。

 たとえば、『シャキシャキパリパリ』、『サクサクホクホク』、『モチモチネバネバ』といった章に分かれています。

 わたしが特に食

もっとみる