犯罪心理学

欺く者 ~動き出した懐の敵 (なか見10:社会派ミステリー小説『PHASE』より)

※ 全文ではありませんが、本作の凡その流れがわかる「なか見1〜9」を、プロローグから順に立ち読みできるマガジン(無料)はこちら ▼

 スーツ姿で外出していた創海(そうみ)が、自分専用の駐車スペースに車を停めて運転席の扉を開いたとき、教団の正面口へと続く門の前に見覚えのある人物の姿を認めて、目を疑った。

「・・・・・・美紀子?」

 ベージュのジャケットに身を包み、白いマフラーで寒さを凌ぎながら

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「おめでとう! 君は大吉だ!」by ランゲ大佐(ドイツ情報部)
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「俑を作る」の「俑」は今や、多種多様。

写真は、兵馬俑坑から発見された「四匹銅馬和一架銅馬車」これも兵馬俑です。ちなみにモデルとなった馬は、蒙古馬。

「俑」とは、副葬品として作られた人形(素材は様々)。

かつて、「俑」を死者と共に埋める習慣が、
エスカレートした結果、
「俑」ではなく「人」を埋めるようになった。。。
「礼記」檀弓下に記された故事。
なので、

「俑を作る」という故事成語には、悪い先例を作るの意。

さて、

という良

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飛んできた 七夕の鞠 キャッチだ
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死神の涙〜氷の心を溶かすもの(なか見9:社会派ミステリー小説『PHASE 』より)

※ これまでの凡その流れがわかる「なか見1~8」は、こちらのマガジンにてご覧いただけます▼

 問題の施設は日高市にあり、人目につかないよう雑木林の中にひっそりと佇んでいた。目的地からいくらか離れたところに車を停めると、Jと憲玲(ケンレイ)は運転席に藤村を残して建物の見える場所まで近づいていき、茂みの後ろで頭を低くして様子を窺った。

 本部施設のように堂々と教団のシンボルマークをあしらったりはせ

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「末吉。自力で大吉に変えてね!」by 絵梨
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情報提供者の真意 / 本当の怪物 (なか見7:社会派ミステリー小説『PHASE』より)

※ これまでの凡その流れがわかる「なか見1~6」は、こちらのマガジンにてご覧いただけます▼

 渦中の男の居所を掴むため、失踪した信者やその周辺人物たちの足取りを調べ続けていた新見探偵は、教団がらみの調査を適当なところで切り上げると、別件の依頼人と渋谷で落ち合う約束があるため、地下鉄のホームに来ていた。

 彼が電光掲示板で到着時刻を確認し、近くの柱に背中を預けたとき、背後から聞き覚えのある声が聞

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「大吉だ。幸先がいいな」by ラルス『JADE』の凄腕スナイパー
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登場人物たちの言葉 1 / 格言から毒舌まで  (悠冴紀著の社会派ミステリー小説『PHASE』より)

憲玲:「真実を集める隠密活動も、長引けば道を見失って本末転倒しかねない。闇を逆用して闘うつもりが、闇に囚われて視力をなくし、アウト・オブ・コントロールに陥っていくのよ」

ーーーーーーーーー

J:「ここにははじめから清廉潔白な正義など存在しない。そんなものは、どこにも存在し得ない。

 俺みたいな奴が出てくるのは、他のあらゆる平和的手段が失敗に終わったときだと思えばいい。やむを得ず用いる瀬戸際の

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「末吉。自力で大吉に変えてね!」by 絵梨
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ハロウィンで痴漢が発生する心理

明日は、ハロウィンですね🎃👻

ハロウィンは、楽しい反面、毎年暴動や問題も起きやすい。

今回は、ハロウィンで痴漢が発生しやすい心理について、お話します✏️

ハロウィンでの痴漢被害には、自己責任論が出がちですが、心理学的に私が考察したいと思います。

ハロウィンでは、被害者の露出に関係なく、痴漢が発生しやすい環境になる。

なぜ、ハロウィンで痴漢が発生するか⁉️
①仮装しているから、痴漢本人

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嬉しい❤️
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存在しない男 / 水面下の情報戦 (なか見5:社会派ミステリー小説『PHASE』より)

▼ 以下の「なか見」1~4につづく「なか見5」です。 
なか見1『プロローグ:迫り来る闇/崩れ出した日常』
なか見2『謎の男との遭遇/紫装束のカルト教団』
なか見3『この世界の二面性/安全神話の消えるとき』
なか見4『兎の穴/闇の手に掴まった日』

 教団本部では、闇夜に染まる薄暗い部屋の中、紫明教祖がノートPCを開き、複数の中継点を経て送られてきたある人物からの報告文に目を通していた。彼はその報

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「おめでとう! 君は大吉だ!」by ランゲ大佐(ドイツ情報部)
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愛せなくても理解をすること。

(2033字)

そういえば公開初日の10月3日にJOKER観てきました。

実はもともと犯罪心理学に興味があったりとか、大学は心理学専攻で児童虐待の勉強をしてたとかで思うところがあったりはしてこれは深い考察ができるかもぞと思ってたんですが、

何せここアメリカなので、英語で上映されるわけで、しかも公開日に観ちゃったから検索しても考察もネタバレも全然出てこなくて、

ましてやバットマンシリーズ全然

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ありがとうございます('◇')ゞ
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目黒女児虐待事件〜義父が結愛ちゃんを虐待したのは「妬み」

今、ニュースを見ていたら、目黒虐待事件で被告の義父が「結愛は、家族や親戚から可愛がられるのに、自分(義父)は褒められない。」と言っていたと報道されていた。

それを見て、ピンと来た。理由が分かった。

結局、義父が結愛ちゃんを虐待したのは、結愛ちゃんへの「妬み」

先日、小4男児が義父に殺されたのも「妬み」

他にも理由があるだろうが、恐らくその一つに、「妬み」はある。

要は、「良い父親だと思わ

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リチャード・ラミレス

こんにちは!今回はクリミナルマインドのオープニングで一番最初に登場する、ナイトストーカーこと『リチャード・ラミレス』です。

以下概要では語尾が「ですます調」ではなくなります。

誕生から初犯行まで

1960年はテキサス州、メキシコで元は警察官をしていた暴力的で癇癪持ちの父親と、敬虔なカトリック信者の母親の間に7人兄弟の末っ子として生まれた。

なお、資料によっては父親の職業が鉄道会社勤務という

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