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ケモノの城 誉田哲也



実はそもそもミステリーは好まないが、
それは謎解きが苦手なだけで

人間ロマン物、ハードボイルド物とかは読める。

警察物だと今野敏などはたくさん読んだな。

しかしあまり自分から手が伸びるジャンルではなく

誉田哲也の本は初めてである。

キッツイ!!!!!

 物語は結構興味を引いて
面白く読み進めることが出来る。

 複数の視点でクルクルと進んていく。

 最後の方には重なってくるが中々物語の本質に
辿り着かないのでイ〜〜〜!!まだまだ!!?って
どんどん進んだ。

後半三分の一は一気読みだった。

ただ描写がグロいっ。
想像できるグロさ。

なんだろうなーー。漫画で言うとウシジマくん的なグロさなんたけど、

文字の暴力。
小説の良さであり悪さである、想像を自分で補完して頭で描いてしまう苦しさ。

虐待や拷問が苦手な人は読まないほうが良いかもしれない。


しかしまぁ人は壊れてくし、壊す快楽も持ちえてて、

本質がケモノの奴もいる。出会いたくないが。

世の中には信じられないくらい良心が欠落してる人間が居る。
この日本で生きてるからかもしれないが結構焦るよね。

関わらないに越したことがないが、

私は出会ったらどうするだろうか。殺せるだろうか。


ケモノは伝染する。

なんだかそれもわかる。快楽や嗜虐と言うのは羨ましく独占したく、変わってみたいものだと思う。

ただ愛や思いやりや常識、余裕やモラルや知識。

そして想像する力。

そんなもので人をやってるだけなのだよなぁ。


なんてことも思った。


そしてこの小説にはモデルの事件がホントにあって

北九州市監禁殺人事件である。

あーニュースやってたな〜と思ったが

軽く調べただけで小説とおなじような事が現実に起こっている。

更に苦しい。読後が苦しい。


平和な世界に生きて娯楽で読むには少し苦しい小説だった。

しかし、場面の移り変わりは面白いし、

 少女の心理もまた想像すると面白い。

私は人のまま生きていきたい。

ケモノに出会うことなく人生を全うしたい。

平和を。みんなに平和を祈るくらい闇の人の話。

気を付けなければならない。



ポッドキャストもやってます!

【スプタン男のみんな違ってみんな良い】

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