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著…内田静枝『セーラー服と女学生 100年ずっと愛された、その秘密』

 明治時代から現代にかけての、女学生のセーラー服姿についてまとめた本。

 写真、イラストといった資料をもとに、女学生の制服が洋装へと移り変わっていった歴史を知ることが出来ます。

 和装と洋装の中間にあたる、女袴をはいた、いわゆるハイカラさんスタイルにも憧れますが、セーラー服って素敵ですよね。

 動きやすさと可愛らしさの両方を兼ね備えている感じで。

 子どもと大人の中間にあたる少女にしか似合わない印象。

 わたしは自分自身も学生時代にセーラー服を着ていたにもかかわらず、今まで「なぜセーラー服が制服として採用されているのか」について特に関心を持ったことが無かったのですが、

 「和装と似ているんですよ。襟があって、ある程度フリーサイズで。(中略)セーラー服は日本の着物と同じく平面裁ちですから作りやすかったでしょう」

(著…内田静枝『セーラー服と女学生 100年ずっと愛された、その秘密』 P78から引用)


 とこの本に書かれているのを読んで、どうりでセーラー服が全国規模で普及していったわけだ、と納得しました。

 また、この本には『美少女戦士セーラームーン』の原作者・武内直子先生のインタビューも載っています。

 超ミニのセーラー服姿で戦う美少女戦士たちが綺麗でけなげで可愛くて、わたしも子どもの頃アニメに熱狂しました。

 そんな『美少女戦士セーラームーン』がどうやって生まれたかと言えば、この本に載っている武内先生のインタビューによると、担当編集者の小佐野さんという方が「セーラー服で戦う戦士はどうか」と提案してくれたのだそう。

 小佐野さんありがとうございます!

 会ったことは勿論ないけれど本当に感謝しています!

 素敵な作品が生まれるきっかけを作ってくださってありがとうございます!


 〈こういう方におすすめ〉
 セーラー服に憧れがある方。

 〈読書所要時間の目安〉
 1〜2時間くらい。

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