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サラリーマンの孤独と悲哀

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サラリーマンの孤独と生き様。 普通でいることが何か。 普通に生きることが難しいと感じているあなたに 読んで欲しい。
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#キャリア

凡人サラリーマンが人間関係を諦めた瞬間

凡人サラリーマンが人間関係を諦めた瞬間

「前向きに行こうぜ。
何事も自身がポジティブに捉えれば、
物事が知らず知らずのうちに
好転していくんだよ」

そう自身の成功体験と交えて
熱く語るマネージャー。
自分が新卒で入社した
会社で研修を受けていた場面でのこと。

妙に当時は説得力があるなぁと
感じてその類の本をたくさん
手にとった。

普通の携帯ショップの店員だった
私は、老若男女の様々な顧客との
接客で疲弊していた。

受け取り方の問

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凡人のサラリーマンは、いつまで他人からの評価に期待するのか

凡人のサラリーマンは、いつまで他人からの評価に期待するのか

日々是決戦。

これを見てピンと来る方はいるだろうか。
私が20年前に通っていた代々木ゼミナール
の各教室に書き初めのように
貼り出されていたものだ。

読んでそのまま。
受験は常に戦いであることを
表している。

「夏を制するものは受験を制す」
なんてだれがいったかわからない
格言とやらに踊らされて、夏期講習の
申込みに並んだのも懐かしい思い出だ。

少しでも偏差値の高い大学へ。
少しでも就職や

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キャリアも長期分散投資の時代だ

キャリアも長期分散投資の時代だ

新NISAがスタートして、
早1ヶ月がすぎた。
多くの投資信託において
純資産額が増えているらしい。

投資はギャンブルみたいなもので、
怖いものだ。
お金は勤労で得た所得で増やして
きたのが日本人だ。

そう思い続けている人もいる。
日本があまり金融教育に
力をいれてきてこなかったことが
大きな影響を与えているのだろう。

ただそんな価値観を抱え続けるほうが
リスクになる未来はもう目の前に
来て

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何の取り柄もないおっさんとウェルビーイング

何の取り柄もないおっさんとウェルビーイング

いい大学に入って、いい会社に入るのよ。

毎年お年玉上位ランキング
に入る親戚のおばさまに
言われたセリフである。

居間のテレビ
では「クレヨンしんちゃん」が
流れている。

幼い心に「これが王道だ」と
思わせるには十分だった
であろう。

何者にもなれなかった40歳いい大学、いい会社に入れたかどうかは
別として何とか生きてきた。

ただ他人に誇れるものは何ひとつない。
挫折だらけの40年間。

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凡人サラリーマン40歳は不幸なのか

凡人サラリーマン40歳は不幸なのか

タッチの上杉和也。
物語の中では、確か17歳
命を落とす悲劇に見舞われる。

いつのまにか、尾崎豊の26歳を超え、
野原ひろしの35歳を超え
松田優作がなくなった
年齢にも到達してしまった。

架空のキャラクターも
含めたかつての憧れの人物の年齢を
通り過ぎた今、自分の歩みを振り返る。

どこにでもいる、代わりはいくらでもいる。
そんな平坦なキャリアを歩んで
ぼんやり過ごす今日このごろ。

40歳

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「やることがない」社会になったなら〜凡人は適度に働こう〜

「やることがない」社会になったなら〜凡人は適度に働こう〜

働かないで生きていきたい。
私のような怠惰な人間は
いつも思っている。 

いま読んでいただいている
社会人のみなさんはどうだろうか。

何かに打ち込んだり、
大谷翔平のように決定的に他人より
秀でた才能を持っている人で
ない限り、一度はそう思ったことが
あるのではないだろうか。

経済学者のケインズは、
ある論文で、
経済の発展によって
やがて人間はそれほどやるべき
仕事がなくなると指摘している

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THE中間管理職、40歳、我々はどこへ向かうのか

THE中間管理職、40歳、我々はどこへ向かうのか

「人は仕事をしていないと
不幸になってしまう」

経済学者ケインズの言葉だそうだ。

社会人になりたての頃。

土日の休日すら確保されない中で、
追い込まれたとき。

「もう働きたくない」
会社にも誰にも縛られることなく、
自分自身の選択で生きていきたい。
そんなことができたなら。
そう何度思ったかはわからない。

好きを仕事にしよう
若いときだったら、
そんなどっかの転職サイトのフレーズに
も惑

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狂おしいほどグレーで生きていく

狂おしいほどグレーで生きていく

勝ち組か負け組か。

良いか悪いか。

年収が高いか低いか。

賛成か反対か。

人は常にどちらかに決めたがる。
二元論的に白黒をつけたがる。

ときには、結論を急ぎ、行き急いで
いるとしか思えないほど。

勝手に決めて喜んだり、
勝手に決めて傷ついている人が
後をたたない。

白黒をつけたがる意味白黒をつければ、一応決着がつく。
ひと段落がつくということかもしれない。

たとえば、自分の年収が平

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負け組?「人生のレギュラーになれ」の意味

負け組?「人生のレギュラーになれ」の意味

けっして体育会系と言われる
ほどではなかった。

小3の少年野球に始まり、高校の硬式野球まで。
私のアスリートとしてのキャリアは10年で終わった。

恥ずかしい話だが、
一度もいわゆるレギュラーメンバー
になれたことはなかった。

試合に出たいという気持ちは常に人1倍あった。
表舞台に出たいという意欲であったかもしれない。

ただ高校という狭いコミュニティの中で
生活していくと、
この部活動の実力

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頂点と底辺?〜誰かの仕事は誰かを支えている〜

頂点と底辺?〜誰かの仕事は誰かを支えている〜

職業選択の自由。

それは憲法で保障されている。

我々は恵まれた国に育ったと
つくづく思う。

もちろん中には、長年続いている家業の
跡取りとして宿命づけられている人も
いるかもしれない。

ただほとんど多数の人は、
自分で生計をたてていくための
職業選択をする。

その選択のプロセスや結果は、
他人がとやかく言う話ではない。

そんな自分が「当たり前」だと思って
いることとギャップを感じる報道

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自分の選択を正解にする方法

自分の選択を正解にする方法

いいんだ。
これでいいんだ。

諦めるとかではない。
腹をくくった結果だった。

現役のときに合格した大学に
なぜか浪人生になっての再受験で
落ちたことも。

リーマンショックで内定を取り消されたことも。
37歳で5回面接した企業に落ちたことも。

はい、悔いはありますよ。
あのとき、こうしておけばよかった。

誰だってあるでしょう。
でもこれで良かったって今は思えているんです。

それなりに生き

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中堅社員のキャリアの処方箋③〜不安からの合理的な報酬〜

中堅社員のキャリアの処方箋③〜不安からの合理的な報酬〜

この記事は、悩める中堅と呼ばれるサラリーマン向けの有料マガジン記事です。

興味のある方はまずはこちらを
チェックしていただけると嬉しいです。

では今回のテーマに行こう。

心配性という言葉がある。
何となく不安で日常生活に影を
落としている方もいる。

このまま今の会社にいていいのだろうか。
そろそろマネージャーになりたいけど、
キャリアアップの見通しがたたない。
いったいどうしたらいいんだろ

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ブレまくりの自分を愛せよ

ブレまくりの自分を愛せよ

一度決めたことをやり通す。

初志貫徹という言葉にも代表される
ように、ひとつのことにこだわり
やり遂げることが賛美される傾向
は強い。

自分は少なくとも、そんな
環境で育った。

少年野球をはじめたときも、
どんなに水が飲めなくてつらいときも、
この謎の「初志貫徹信仰」が
自分の頭の中を支配した。

結局、あれよあれよという間に
高校まで野球を続けることになる。

飽きっぽい性格で、
次から次

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「即興」で遊べ、遊べ、遊べ〜凡人の自由〜

「即興」で遊べ、遊べ、遊べ〜凡人の自由〜

ご利用は計画的に。
消費者金融のCMではおなじみである。

言われなくても、
わかっているはずなのに。

お金の収支の管理がうまくいかないから、
借金せざるを得ない状況になっている人に
ここにきて計画性を求められるのは
なんて酷なんだろう。

勝手にそう眺めていた。

読書は目的意識をもって。
キャリアは計画性をもって。

まともに社会人として生きていこうと
すると「合理性」がとことん求められる。

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