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負け組?「人生のレギュラーになれ」の意味

けっして体育会系と言われる
ほどではなかった。

小3の少年野球に始まり、高校の硬式野球まで。
私のアスリートとしてのキャリアは10年で終わった。

恥ずかしい話だが、
一度もいわゆるレギュラーメンバー
になれたことはなかった。

試合に出たいという気持ちは常に人1倍あった。
表舞台に出たいという意欲であったかもしれない。

ただ高校という狭いコミュニティの中で
生活していくと、
この部活動の実力でヒエラルキーが
できあがっていて、万年補欠の私は暗かった。

自分なりに戦って生き残る道を模索した。
だが納得いく結果は遠かった。

この頃には「勝ち組」「負け組」といった、
今思えばくだらない言葉も出回っていた。

当時にやりたいこと、目指したい職業や夢があれば、
そこに発散できたのだろうが、そんなものはなく
モヤモヤと過ごしていた。

そのときに高校のときの野球部の監督に
練習後の夕礼で言われたことがある。
最後の夏の大会の直前のことだった。

事実上、試合に出れるメンバー
はもう決まっているので
私のような補欠組はサポートに
回ることになる。

この後、思いがけず試合に出れるチャンスが
一瞬登場するが幻となって消える。

それはかなり以前の記事に書いたので
ここでは触れないでおこう。


このタイトルのセリフを監督が
どんな場面、文脈で言ったのかは
記憶があいまい。

ただこの部活で「結果を出せなかったこと」で
自分のすべてを否定すべきではない。

そんなことを伝えたかったのではないかと
勝手に思っている。

高校時代に野球部のエースと活躍し、
プロ野球でも結果をだし成功した人でさえも
いまは刑務所の塀の中にいる。
そんな事例もある。

人生のレギュラーの定義はひとそれぞれ。
他人と比べずにこつこつ自分にできることを
続けてきた。

一時的な勝ちを求めることよりも、
継続的に自分に負けない日常を積み重ねていくこと。

負けないというのは、
あえて結果を保留することも含んでいる

転職活動の面接だって、どんなに落ちたとしても
自分の行きたい1社で内定をもらえばいいだけだ。
自分が勝ちたい相手に1勝するだけである。

99回落ちて、100回目で合格を勝ち取れば
長い目でみれば負けなかったことになる。

たくさん勝っても、
原則1社にしか行くことはできないのだから。

コンサルとしても現場に入ってきた経験から、
仕事でメンタルをやられがちな人の共通点。

この2点を知っておかないと人生はハードモード
だなと思う。

①一時的な失敗を永続化してはいけない

これは過去の失敗をウジウジひきづる人のことだ。
野球を10年続けてきた結果、
一度もレギュラーになれなかった。

だから自分は勉強をやってもダメ出し、
ダメな人間なんだと
思い込んでしまうパターンである。

営業部になじめなかった
新卒の子が人事に
異動した際、私はこのアドナイスを
送ったことがある。

その頃は花形とされていた
営業の部署でうまくいかず、
責任感の強い性格から、メンタルが
追い込まれているのが
伝わってきたからである。

そのうち暗かった表情が次第に明るくなり、
自分の気持ちを切り替えて
人事の仕事にチャレンジし、
結果を出していった。

②部分的な失敗を全体視してはいけない


人には得意・不得意がある。

野球を例に挙げれば、足が速い人もいれば、
投げるのが得意な人もいれば、
バントが得意な人もいる。

いまこれを書いていて気づいたが、
二刀流として大活躍中のメジャーリーガーの
大谷翔平選手は例外中の例外である。

資料作りが苦手だったとしても、
お客様にほ堂々とプレゼンし、
契約を勝ち取ってくる人もいる。
その逆もある。

自分ができること、できないこと。
自分がやりたいこと、やりたくないこと。

これは多くのことを経験しないと、
なかなか見えてこないことである。
だから、若いうちに行動量を上げておくことは
本当に大事だとつくづく感じる。

今あなたは勝っていますか。
ぼくはいまこの長い人生で
勝ち続けているだろうか。

そこの答えを出すことにあまり
意味は見いだせない。

当たり前の日常。たとえ0.1%でも
成長できる自分を信じて、11日を
過ごすだけである。

それを積み重ねることが「人生のレギュラー」で
あり続けることではないだろうか。

人生の勝ち組、負け組。
そんなことを振り返るのは
人生を終える間際でもいいのかもしれない。

銃弾に倒れた政治家も、
自分の最後を悟った瞬間があったとしたなら
何を思ったのだろうか。



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