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とりあえず場を収めるのに、「犯人探し」の心理を利用してみる

★当コラムはメルマガ『堀江貴文のブログでは言えない話』に掲載されている内容を一週遅れで掲載しています。最新版は、以下のリンクからご購読をお願いします★

☆3行でまとめると
●問題発生すると「犯人探し」をする風潮があり、これが問題解決を妨げることがある。
●しかし、この心理を利用してビジネスの場で責任回避や一時的に場を収めるなど論点をすり替えるテクニックが存在する。
●この方法は一時的な平和をもたらすかもしれないが根本的な解決にはならず、長期的な視点では推奨されない。

 問題が発生した際に、よくあるのが「誰が悪いのか?」という“犯人探し”です。先日発生した羽田空港衝突事故でも、SNSなどでは「アイツが悪い!」みたいな議論が巻き起こっていました。堀江さんの指摘通り、実際の問題点は「スイスチーズモデル」という誰か一人のせいというよりも小さなエラーや見落としの連鎖によって起こった事故だったと思われます。
 そもそもヒューマンエラーは必ず起こるものなので、仮に誰かを吊し上げても再発防止にはなりません。大事なことは二度と同じことが起きないよう再発防止策を考えること。根本的な解決にはシステムの改善が必須なわけです。
 ただ、先述の通り、なにか問題が起きた時、心が落ち着かせるためなのか犯人探しとか誰かのせいにする傾向が、日本人を含め東アジアの人にはあると感じています。韓国人も、カンナムのハロウィン事故の際に誰が悪いと吊し上げが起きていましたし。
 たぶん、システムの問題にすると怒りの矛先がないので悪者を見つけないとモヤモヤするとか、割を食っていた人は他責にすることで腹を収めようとするみたいな事があるのではないかと。

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