図書館で借りたピンチョンの「V.」おすすめです。プロフェィンとステンシルの章が交互に出てくるのですが前者はギャグ回?後者はVの秘密をめぐる探偵スパイもの。ヴィーナスの絵画を盗む回がおすすめ。エスターの外科手術もいい。重力の虹にも言及のあるヘレロ族虐殺の話題もあり同一人物が出てくる
めも。新潮社の「トマス・ピンチョン全小説」最新刊『ブリーディング・エッジ』が5月刊行予定。その件はお祭りにしたいほど嬉しい。でも『ヴァインランド』などの既刊が絶版状態なのは悲しい。この刊行・絶版情報をほぼ同時に知って脳味噌がフリーズ。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784105372149
ピンチョンの『重力の虹』(佐藤良明訳)がどこを読んでも面白い。映像的で、脈絡なく乱暴に、衒学的。これは何に似ているかと言うと、ちょっと学のある高校生が授業で習ったことを織り込んで喋り、まわりがそれを混ぜっ返し、話がどこまでも神学的に続く・・・のを楽しんでいるというあの感じ。