ALL REVIEWS 友の会 公式

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    • ALLREVIEWS友の会 ラテンアメリカ文学を読もう!

      ALLREVIEWS友の会では毎月書評家の豊崎由美さんをホストに課題本についてゲストと語ります。このマガジンはこのうちラテンアメリカ文学の回をまとめたものです。

    • 週刊ALL REVIEWS巻頭言総集編

      毎週火曜日発行のALL REVIEWSのメールマガジン「週刊ALL REVIEWS」。ファンクラブであるALL REVIEWS友の会メンバーが執筆するメールマガジン巻頭言の総集編です。

    • 友の会会員が選ぶ「別れと出会いの季節に贈りたい本」

      ALL REVIEWS(https://allreviews.jp)のファンクラブ会員「ALL REVIEWS 友の会」になるくらい読書好きが選ぶ、オススメの一冊。

    最近の記事

    作者の父親への愛が溢れる「好好軒の犬」~江國香織 × 豊崎由美、井上荒野『小説家の一日』(文藝春秋)を読む

    「だってしょうがない」というのが井上作品の魅力?課題作は「書く」ということをテーマにした10編の短編集。豊崎さんはすべての作品を丁寧に紹介していきます。本を読んだ方、これから本を読みたい方、書店の方、書評を勉強している方、ぜひご参考にしてください。特に、ご自身があまり共感できない短編を紹介する豊崎さんの表現力がすごいです。 この短編集には、望まない妊娠をさせられても相手を追い詰めない、「都合の良い女」が出てくる作品がいくつかあります。一冊の本の中に、同じようなシチュエーショ

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      • PASSAGEは『映える』本屋~仲俣 暁生×鹿島 茂、鹿島 茂 『神田神保町書肆街考』(筑摩書房)を読む~

        PASSAGEは「神田神保町にあるべき書店形態」を具現化仲俣さんは課題本の前に書かれた鹿島さんの『神田村通信』の中の「神田神保町にあるべき書店形態」に注目します。この中で、鹿島さんは以下のように書かれています。 今年開店した書店、PASSAGEは上記の鹿島さんの夢をかなり具現化したもの。各棚が小さいながらも専門性を持っています。各棚から棚主の「ドーダ」オーラが出ているのはなかなかの見ものです。小さな棚であっても棚主の個性が光っています。 仲俣さんはPASSAGEの『破船房

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        • 「黄色」は「黄泉」に通じる?高原英理 × 豊崎由美、フリオ・リャマサーレス『黄色い雨』(河出書房新社)を読む

          心をはって読む小説(高原)豊崎さんは課題本『黄色い雨』が出版されたとき、書評を書いています。 この小説は、一人また一人と人が出ていくスペインの寒村が舞台。物語の語り手である主人公は、妻と最後まで村に残り、そしてその妻も自死してしまい、一人死を待つ、あるいはすでに死んでいるのかもしれないという、決して明るくない話。それでも、読んでいる時は、何か心が満たされるという詩のような小説です。 ソニー・マガジンズから2005年に出版された『黄色い雨』、短編を加えて河出文庫で文庫化され、

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          • お薦めはスコットランドの島めぐり~中村 隆文×鹿島 茂、中村 隆文 『物語 スコットランドの歴史』(中央公論新社)を読む~

            ハイランドにうっそうとした森はない?スコットランドといえば、ブリテン島の最北端に位置していることは皆さんご承知おきのとおり。そしてスコットランドは大きく分けて、北のハイランドと南のローランドにわかれます。エジンバラやグラスゴーはローランドに属します。一方、ハイランドは、日本ではネッシーのいるネス湖で有名。講演では、大画面モニターに映し出された地図が大活躍します。 課題本『物語 スコットランドの歴史』はスコットランドの歴史をほぼ年代順にまとめています。冒頭、紹介されたのはピク

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            『スーラ』は壮大なファミリーヒストリー~水上 文 × 豊崎 由美、トニ・モリスン『スーラ』(早川書房)を読む

            自らの四世代同居の経験に重ね合わせる(水上)月刊ALLREVIEWS・フィクション部門はゲストが課題作を選ぶシステム。水上さんは課題本を選んだ理由として、この本が、1919年から1965年までの、アフリカ系アメリカ人の主人公の女性二人とその家族や周りの人々を描いていること。いわば女系家族のファミリー・ヒストリー。水上さん自身、曾祖母、祖母、母、自分という女性四世代で住んでいたこともあり、自分の経験に重ね合わせることも多いといいます。 豊崎さんは、主人公たちが住む集落が丘の上に

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            佐伯論争勃発!意見を戦わせる対談の醍醐味~小川 公代 × 豊崎 由美、平野啓一郎『空白を満たしなさい』(講談社)を読む

            ドラマの脚本は素晴らしい平野啓一郎の良い読者ではない豊崎さん。それでも、NHKのドラマ『空白を満たしなさい』は素晴らしかったといいます。 『空白を満たしなさい』は10年前、2012年に発表された小説。近年、ドラマや映画になるのは、はやりのマンガばかり、10年前の純文学を題材に、ドラマを仕上げるNHKを豊崎さんは絶賛します。 一方、紙の書籍には厳しい現実も。NHKの地上波のドラマになっても、本作の文庫本は再販されません。読みたい方はKindleで入手可能ではあるのですが。古書

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            ミクロの歴史を知るには現代の世界情勢を知ること~星野 博美×鹿島 茂、星野 博美 『世界は五反田から始まった』(株式会社ゲンロン)を読む~

            大画面で見る「大五反田」マップトップ写真でわかるとおり、本講演では、モニターに大五反田の地図が投影さています。地図の操作をするのは、ゲンロンのスタッフ。あたかもタッチパネルのように操作をしていきます。配信ビデオでは地図を使った講演の面白さをご堪能ください。 戸越銀座から五反田駅を通り清正公(覚林寺)あたりまでを直径とする、星野さんの定義による「大五反田」。ここには白金や武蔵小山も入ります。美智子妃ゆかりの池田山から、今、ブームの戸越銀座やタワマンがたつ武蔵小山まで。話は多岐

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            古本屋の醍醐味は自分で仕入れ、値付けをすること~中山 信如×鹿島 茂、中山 信如 『古本屋的! 東京古本屋大全』(本の雑誌社)を読む~

            古本屋がめちゃくちゃ儲かった時代があった!鹿島さんがまず驚いたのは、本書、冒頭、下町の老舗古書店、「岡島書店」へのインタビュー。これによると、ともかく古本はめちゃくちゃ儲かった。オイルショックで古紙の値段が暴騰し、チリ紙交換が儲かる、そのチリ紙交換が儲かる時代と古本が儲かる時代は時を同じくしています。 70年代からバブル崩壊まで、岡島さんは週3日はキャバレーで豪遊。鶯谷だけでなく銀座にも飲みにいっていたそうです。 『奇譚クラブ』10冊で1週間飲めた時代。 バブル崩壊後、急速に

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            『ブレードランナー』をみてわかった気になるな、小説『電気羊』はエモくて泣ける!~柴崎 友香 × 豊崎 由美、フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』『流れよわが涙、と警官は言った』(早川書房)を読む~

            今起きている現実をあなた向けにカスタマイズします(By Twitter)柴崎さんが今回ディックを取り上げたのは、現在がディック的な社会になっているのではないかと思ったから。柴崎さんは2012年頃からTwitterを始めたそうですが、2014年頃、朝、Twittterをあけると「今起きている現実をあなた向けにカスタマイズします」という文言が目に飛び込んできます。この文言を読んで、柴崎さんは、「まさにディック的な世界」と感じました。 SNS上でそれぞれが、自分向けにカスタマイズさ

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            発売前の新刊の読みどころを先取り!古屋 美登里 × 豊崎 由美、エドワード・ケアリー著 古屋 美登里訳『呑み込まれた男』(東京創元社)を読む

            日本オリジナルの短編集『飢渇の人』『呑み込まれた男』が発売前ということもあり、まず紹介されたのが、昨年発行された短編集『飢渇の人』。ケアリー初の短編集、実は日本でしか発売されていません。訳者の古屋美登里さんはケアリーの伝道者でもあり、ケアリーの短編集を出すことを考えました。古屋さんは過去のケアリーの作品を集めた上で、直接本人に相談し、なんとケアリーは新作短編を複数提供。日本オリジナルの短編集が出来上がりました。 扉にはケアリーの筆(鉛筆?)による古屋さんの似顔絵が。でもケアリ

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            浪曲で語る『物語』の魅力~玉川 奈々福 ×杉江 松恋|「読む」と「聴く」の違い 浪曲師・玉川奈々福さんにお聞きする物語の魅力

            ノンフィクションを浪曲に!『悲願千人斬りの女』筑摩書房の編集部で、井上ひさしなど綺羅星のごとき著者を担当していた奈々福さん。浪曲協会で三味線を習ったことをきっかけに浪曲の世界に入ります。会社員の世界から、浪花節の世界へ。全く違う世界にいた奈々福さんだからこそ、伝える浪曲の魅力があります。 奈々福さんが浪曲の世界に飛び込んだ経緯は、ご自身の著書に詳しく書かれています。 落語と比べても、大変古い世界が残っている浪曲の世界。奈々福さんはプロデュース力を発揮し、師匠玉川福太郎の『徹

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            満洲は人生がやり直せる土地~平山周吉×鹿島茂、平山 周吉 『満州国グランドホテル』(芸術新聞社)を読む~

            甘粕大尉は有名「大尉」満洲国が存在したのは1932年から1945年、その短い期間に、たくさんの有名無名の日本人が渡りました。 満洲の有名人といえば「ニキサンスケ(東条英機、星野直樹、松岡洋右、岸伸介、鮎川義介)」だそうですが、そのほか「一ヒコ、一サク(甘粕正彦、河本大作)」の影響力も見逃せないそうです。 鹿島さん曰く「甘粕大尉とドレフュス大尉は二大有名「大尉」」。大杉栄虐殺で、満洲にわたらざるを得なかった甘粕大尉は満映の理事長となり、映画界のみならず、満洲全体に影響力を持ちま

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            登場人物の多くが「幸いなる魂」の持ち主という読後感の良い小説~川本 直 × 豊崎 由美、佐藤亜紀『喜べ、幸いなる魂よ』KADOKAWA)を読む

            ベギン会に入りたい!課題作『喜べ、幸いなる魂よ』のあらすじは川本さんの書評で紹介されています。 舞台は18世紀の今のベルギーのフランドル地方。女性だけの団体ベギン会に入った女主人公ヤネケと彼女を慕うヤンを軸に物語は展開します。物語の冒頭は産業が勃興しつつある18世紀中盤のフランドル地方。比較的平和な時代から、終盤、フランス革命の影響を受ける激動の時代へ。 途中、フランスの女性天文学者ニコル=レーヌ・ルポートの日蝕予想図も出てきて、時代の動きも反映しています。 豊崎さんはこ

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            カンマの位置まで拘る文章の精密さは翻訳しきれない~武藤剛史 ×鹿島茂、武藤剛史 『サン=テグジュペリの世界〈永遠の子ども〉の生涯と思想』(講談社)を読む

            フランス語は正統お二人が教鞭をとった共立女子大では、サン=テグジュペリを卒論に取り上げる学生も多かったそう。 それでもお二人はサン=テグジュペリの凄さをなかなか理解させることが難しかったそうです。 サン=テグジュペリはエリート校であるグラン・ゼコールの準備級(通称:カーニュ)まで行ったのですが、グラン・ゼコールへの進学はかなわず、海軍兵学校も落ち、兵役で入った軍隊で航空隊に入るという、エリートではない人生のスタート。 しかし、そのフランス語は劇作家ラシーヌのような正統派。鹿島

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            書評講座受講生の神書評が登場~木下眞穂 × 豊崎由美「祝!生誕100年 サラマーゴの魅力を語る」

            国民作家サラマーゴポルトガル語圏唯一のノーベル賞作家であるサラマーゴは1922年生まれ。 サラマーゴの文章は、翻訳してもページが文字だらけで真っ黒。このためちょっと読みづらいですが、ユーモアにあふれたものも多く、沼にはまると抜け出せない。 木下さんによると、サラマーゴは、ポルトガル人は好悪は別にして最低1作品は読んでいる国民作家。ポルトガルは詩人が尊敬される社会であり、詩人フェルナンド・ペソアの「異名」リカルド・レイスをモデルに書いた小説『リカルド・レイスの死の年』は高校3年

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            追悼・西村賢太|朝吹 真理子 × 豊崎 由美

            「いい匂いがした」西村賢太対談では、天涯孤独と思われた西村賢太の遺族が無事見つかり、藤澤清造の隣に自身が建てた生前墓に納骨もされたという報告から始まります。「文学界」の2022年4月号には、無事遺稿(『雨滴は続く』の最終回)も掲載されました。 朝吹さんは一緒に芥川賞を受賞し、何度か対談をしたこともあります。朝吹さんの印象では、西村さんは「どんな人に対しても距離がある。死なないと近くなれないのかな」と、「生きている人間への信頼することの怖さ」を感じています。朝吹さんはそんな西村

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