ウラジミール・ソローキン『吹雪』
ロシアの辺境の地ドルゴエで人間がゾンビ化する感染症が発生した。ドクトル・プラトン・イリイチ・ガーリンはその予防に使用するワクチンを届けるために駅馬車で移動していた。吹雪のため駅馬車がドルベシノ村宿駅で足止めをくらう。急ぐドクトルは村でパン運びをするセキコフを紹介される、セキコフの車で吹雪の中ドルゴエに向かって旅が始まる・・・。というのがあらすじです。ロードノヴェルとありますが、吹雪で景色が変わらない車の中でドクトルとセキコフ二人だけが浮かび上がってくる情景を想像すると不思議な