ハリス・ポーター

会社員 専攻は英語コミュニケーション・英語教育(第二言語習得論)。一般企業に勤務の傍ら…

ハリス・ポーター

会社員 専攻は英語コミュニケーション・英語教育(第二言語習得論)。一般企業に勤務の傍ら、英語にまつわるエピソードを投稿。読書ノートも綴る。

記事一覧

私が見た保守系の本

 あれは私が大学生の頃である。大学に通い始めて間もない頃、恩師の研究室を見て衝撃を受けた経験から書店巡りや読書を本格的に始めた。英語についての学術的知見を得よう…

右傾化するシニアの謎

 作家の古谷経衡氏の『シニア右翼 日本の中高年はなぜ右傾化するのか』(中公新書ラクレ)は現代社会の窮屈さと右傾化シニア世代の抵抗について考えさせる本です。原体験…

考えるグラビアアイドル

 グラビアアイドルは水着を着て、撮影会や雑誌でファンのためのサービスを提供する職業である。  だが、哲学的な側面を持っている人がいる、と私は考えている。  どう…

WITH WIND

"WITH WIND" by Kobayashi Sachiko and Nakagawa Shoko Walk and walk along Wherever you gonna go We have lead to go where you are Stop and stand by here One dru…

PICNIC

Japanese traditional music "PICNIC" Written by Eiichi Ogihara 1. let's go for picnic   go over hill blowing whistles with a good cheer look at the blue s…

「やばい」と「めっちゃ」という言葉の頻用は言語の貧困化か -日本語の未来を考える-

言葉は品格が表れる  このところ、「やばい」と「めっちゃ」という言葉を耳にする。令和時代を迎えて、日本人は知らず知らずのうちに2つの言葉を会話や文章で頻用するこ…

Just one pencil

“Just one pencil” By the movie “Hey! handsome!” Written by Hamaguchi Konosuke Just one pencil Just one pencil It's on my pocket Just one pencil …

偉人たちのポジティブ名言

 仕事や人間関係、人生で悩んだ時、偉人たちの名言に救われて明日への糧にしている人は少なからずいるでしょう。  小池直己氏の『偉人たちのポジティブ名言で学ぶ英語表…

働いていると本が読めないという問題

本が読めない!  前回の記事で佐藤優氏の本しか読まない叔父の話を書きました。 「佐藤さんに推し活しているなら、鈴木宗男さんが主催する東京都内の政治塾に顔を出して…

「佐藤優教」の叔父さん

ワンパターン思考に陥る叔父さん  人間は特定の人間と出会い、尊敬の念を持ち、師と仰ぎ、人生の励みにしていこうと考えるでしょう。それは悪いことではありません。しか…

芸能人が政治や社会について語るということ

二人の芸能人の政治的発言に思うこと  エンタメ界の第一線で活躍されているタレントの眞鍋かをり氏が2024年7月7日に開催する東京都知事選挙にて、元立憲民主党で参院議…

職場を悩ます若手社員の精神構造

 精神科医の片田珠美氏の『職場を腐らせる人たち』に紹介されている臨床例から、若手社員の「コスパ意識」「自己愛的態度」とその背景について端的に示されています。  …

若者はなぜ石丸伸二を支持したのか

都知事選のダークホース  2024年7月7日、東京都知事選挙が終了しました。2週間の闘いぶりが繰り広げられました。結果は現職の小池百合子都知事が3回目の当選を果たし、3…

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僕の好きなこと

英語が好きだ 僕の好きなことを話そう。 僕は英語が好きだ。 僕は幼年時代から英語の音声を聞いてきた。2つのきっかけがあった。 1つ目はビートルズの音楽を聞いたか…

僕とマーちゃん

少女アニメが好きだった 僕とマーちゃん。 マーちゃんは少女アニメが好きだ。 いや、好きだった。 マーちゃんとは、僕の妹のことだ。仮の名前を使う。 本当の名前は何…

僕とおばあちゃん

料理が好きだ 僕とおばあちゃん。 僕のおばあちゃんは料理が好きだ。 僕のおばあちゃんは自炊の達人だ。 僕のおばあちゃんの料理は栄養のバランスを考えたメニューが…

私が見た保守系の本

私が見た保守系の本

 あれは私が大学生の頃である。大学に通い始めて間もない頃、恩師の研究室を見て衝撃を受けた経験から書店巡りや読書を本格的に始めた。英語についての学術的知見を得ようと、英語関連の本を見て回り、気に入った本を買い漁るようになった。当時はお金が無かったため、アルバイトで稼いだ給与から少ない金額の範囲で買うようにしていた。

 書店を巡る中で目についたのは英語学者の故・渡部昇一氏の本である。英文法に関する著

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右傾化するシニアの謎

右傾化するシニアの謎

 作家の古谷経衡氏の『シニア右翼 日本の中高年はなぜ右傾化するのか』(中公新書ラクレ)は現代社会の窮屈さと右傾化シニア世代の抵抗について考えさせる本です。原体験と緻密な分析に基づいた考察は説得力があります。

若者の右傾化は嘘である

 「日本の右傾化が叫ばれて久しい」と言われる現代日本ですが、巷に言われるのは若者層が多いという説です。しかし、古谷氏は若者が右傾化したという説が噓八百であると喝破し

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考えるグラビアアイドル

考えるグラビアアイドル

 グラビアアイドルは水着を着て、撮影会や雑誌でファンのためのサービスを提供する職業である。

 だが、哲学的な側面を持っている人がいる、と私は考えている。

 どういうことか。その話をしてみよう。

考えることの大切さ

 彼女を知らない者は誰一人としていないだろう。

 鈴木ふみ奈氏はグラビアアイドルとして雑誌やSNSを中心に精力的に活躍している。近年は俳優として映画・テレビドラマに出演し、演技

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WITH WIND

WITH WIND

"WITH WIND" by Kobayashi Sachiko and Nakagawa Shoko

Walk and walk along
Wherever you gonna go
We have lead to go where you are
Stop and stand by here

One drum will stick
Tokun that hears me too
Th

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PICNIC

PICNIC

Japanese traditional music "PICNIC"
Written by Eiichi Ogihara

1.

let's go for picnic  
go over hill
blowing whistles with a good cheer
look at the blue sky
we feel so clear
finding the ranch

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「やばい」と「めっちゃ」という言葉の頻用は言語の貧困化か -日本語の未来を考える-

「やばい」と「めっちゃ」という言葉の頻用は言語の貧困化か -日本語の未来を考える-

言葉は品格が表れる

 このところ、「やばい」と「めっちゃ」という言葉を耳にする。令和時代を迎えて、日本人は知らず知らずのうちに2つの言葉を会話や文章で頻用することが多くなったという気がしてならない。これは時代の隆盛なのか。それとも、言語の貧困化が進行していることを意味するのか。

 私自身は普段「やばい」と「めっちゃ」という言葉を使わない。たまに人との会話につられて「やばい」を使ってしまうが、極

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Just one pencil

Just one pencil

“Just one pencil” By the movie “Hey! handsome!”
Written by Hamaguchi Konosuke

Just one pencil Just one pencil
It's on my pocket
Just one pencil Just one pencil
It's on my heart

When we dr

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偉人たちのポジティブ名言

偉人たちのポジティブ名言

 仕事や人間関係、人生で悩んだ時、偉人たちの名言に救われて明日への糧にしている人は少なからずいるでしょう。

 小池直己氏の『偉人たちのポジティブ名言で学ぶ英語表現』は偉人の名言を英語で学ぶことができる実用書です。表現力の向上だけでなく学術的な知見に基づいた解説が付されています。
 「はじめに」に出てくる小池氏の前向きなメッセージは示唆に富みます。

 シンプルな言葉に小池氏の幸福度の高さが伺えま

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働いていると本が読めないという問題

働いていると本が読めないという問題

本が読めない!

 前回の記事で佐藤優氏の本しか読まない叔父の話を書きました。
「佐藤さんに推し活しているなら、鈴木宗男さんが主催する東京都内の政治塾に顔を出してみたら?」と勧めてみました。叔父は「仕事があるから無理。」と遠慮したのです。勤め先で人材確保ができないため、定年を過ぎても退職できないでいます。
 仕事中心の生き方をしていると、加齢とともに好奇心を失い、読む本の対象が狭くなる。だから「こ

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「佐藤優教」の叔父さん

「佐藤優教」の叔父さん

ワンパターン思考に陥る叔父さん

 人間は特定の人間と出会い、尊敬の念を持ち、師と仰ぎ、人生の励みにしていこうと考えるでしょう。それは悪いことではありません。しかし、特定の人物に極端に特化してしまうと、その人を価値基準とするため、他の人の意見に聞く耳を持たなくなるのです。狭い価値観に囚われてしまうのは危険です。

 私の叔父は元外交官で作家の佐藤優氏を尊敬しています。ファン歴は彼が作家デビューして

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芸能人が政治や社会について語るということ

芸能人が政治や社会について語るということ



二人の芸能人の政治的発言に思うこと

 エンタメ界の第一線で活躍されているタレントの眞鍋かをり氏が2024年7月7日に開催する東京都知事選挙にて、元立憲民主党で参院議員の蓮舫氏の小池都政への批判に対し、「批判ばかりでウンザリ。」とワイドショーでのコメントがSNSで炎上する事態になりました。

 それに対して、お笑いタレントのラサール石井氏は2024年6月6日の日刊ゲンダイの連載コラム「ラサール

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職場を悩ます若手社員の精神構造

職場を悩ます若手社員の精神構造

 精神科医の片田珠美氏の『職場を腐らせる人たち』に紹介されている臨床例から、若手社員の「コスパ意識」「自己愛的態度」とその背景について端的に示されています。

 ここで重要なのは、20代の若手男性社員は頑なに能力主義を掲げる分、他者との共感性に乏しいということになります。他の社員が膨大な仕事量に忙殺されて困り果てていても、「あなたの能力がないからですよ。」とけなし、不寛容な態度をとっているようです

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若者はなぜ石丸伸二を支持したのか

若者はなぜ石丸伸二を支持したのか


都知事選のダークホース

 2024年7月7日、東京都知事選挙が終了しました。2週間の闘いぶりが繰り広げられました。結果は現職の小池百合子都知事が3回目の当選を果たし、3期目に突入することになりそうです。
 その中で今回の都知事選挙でダークホースとなった人物がいました。前安芸高田市長の石丸伸二氏です。かつて三菱UFJ銀行に勤務し、海外の駐在経験もある経済アナリストでしたが、後に政治の世界への扉を

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僕の好きなこと

僕の好きなこと



英語が好きだ

僕の好きなことを話そう。

僕は英語が好きだ。

僕は幼年時代から英語の音声を聞いてきた。2つのきっかけがあった。
1つ目はビートルズの音楽を聞いたからだ。
遠出に行く時、僕のお父さんは車で必ずビートルズの曲を流していた。
ビートルズのファンだからだ。
僕のお父さんの好きな楽曲が2つある。『Hey Jude』と『Don't let me down』だ。

この冒頭の歌詞が流れる

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僕とマーちゃん

僕とマーちゃん



少女アニメが好きだった

僕とマーちゃん。

マーちゃんは少女アニメが好きだ。
いや、好きだった。

マーちゃんとは、僕の妹のことだ。仮の名前を使う。
本当の名前は何者かによって削り取られてしまっている。
彼女の記憶からも消されてしまっている。

おいおい、なんだか「3000年前の名もなきファラオ」のような言いぐさだろ!?

それはともかく…
マーちゃんは小学生時代に少女アニメにハマったのだ。

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僕とおばあちゃん

僕とおばあちゃん



料理が好きだ

僕とおばあちゃん。

僕のおばあちゃんは料理が好きだ。

僕のおばあちゃんは自炊の達人だ。
僕のおばあちゃんの料理は栄養のバランスを考えたメニューが目白押しだ。

僕はおばあちゃんの揚げたての天ぷらが好きだ。

菜種油をひいた鍋に白粉とパン粉で覆った具材をストンと入れ、揚げていくのだ。

僕のおばあちゃんに「どれくらい揚げればいいの?」と聞いてみた。

僕のおばあちゃんは「きつ

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