ハリス・ポーター

会社員 専攻は英語コミュニケーション・英語教育(第二言語習得論)。一般企業に勤務の傍ら…

ハリス・ポーター

会社員 専攻は英語コミュニケーション・英語教育(第二言語習得論)。一般企業に勤務の傍ら、英語にまつわるエピソードを投稿。読書ノートも綴る。

マガジン

  • 自伝

    本マガジンは私の自伝的エッセイです。私自身の「生きづらさ」を感じるようになった体験を綴っています。

  • 家族のほのぼのエッセイ

    家族にまつわるエッセイです。

  • 映画『エッシャー通りの赤いポスト』日英対訳 台詞集

    本マガジンは園子温が監督を務めた映画『エッシャー通りの赤いポスト』の全台詞を英訳したものです。コラム解説も付記しています。 映画の公式サイトのリンク先は以下の通りです。 https://escherst-akaipost.jp/

最近の記事

世界史と教養の英単語を学ぶ

受験勉強は将来に役立つ  受験勉強をしている、あるいは受験競争を勝ち上がって大学で青春な時間を謳歌している若者はたくさんいるだろう。その中でも受験英語は人によって苦心惨憺たる想いをしながらも、大学の入学試験を突破するために日夜励んでいたと思う。  最近の英語界では新進気鋭の英語講師である山崎竜成氏が書いた『大学入試 無敵の英単語 PINNACLE 420』と『大学入試 飛躍のフレーズ IDIOMATIC 300』(共にアルク)の英語参考書がSNS上で話題が沸騰している。

    • 定年後っておいしい?まずい?

       私たちは定年後、どんな生き方を模索しているでしょうか?  あるいは、生涯現役を貫く決心がついているでしょうか?  定年後について多くの人々が頭を悩ませていることでしょう。定年を迎えた後にどんな過ごし方をするかにより、それ以前に決めておかなければ、個人にとって大きな喪失感を持つに違いありません。この問題を解消するヒントは「定年制度」について考えてみなければならないでしょう。 昭和時代の働き方は損をする!?  殊に私も含めた男性は仕事一辺倒の生き方に固定されていると感

      • 週プレに見る「女のコ」はいくつまでの人を指すか

         集英社が毎号刊行する『週刊プレイボーイ』の次号予告に関するページに掲載するアンケート内容の設問を読んで、「おや?」と思ったことがありました。ここでいう「女のコ」は何歳までの人を対象とするのかという疑問です。  結論から先を言うと、これは「高校生まで」ではないかという意見が多くありました。  私は普段『週刊プレイボーイ』を読むことはありません。気になるトピックや良さそうな書評を掲載している特集があれば、購入することがあります。最近は買わなくなりましたが、『週刊ダイヤモンド』

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          シャボテン公園の動物たち 静岡伊豆の旅写真集

        世界史と教養の英単語を学ぶ

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          39本

        記事

          「バカ本」セレクション ⑤『他人をバカにしたがる男たち』

           最後は、健康社会学者の河合薫氏の『他人をバカにしたがる男たち』(日経プレミアシリーズ)である。  河合氏は健康社会学の視点から、日本の職場に蔓延る「ジジイ化現象」にメスを入れている。日本の上位に属する男性社員の上から目線の構造に真っ向から批判している。まず「ジジイ」の定義についての説明だ。  つまり、ジジイたちは会社にしがみついて既得権益を手放さない人たちを指す。そして、学歴・属性・肩書で人を判断するのだ。これは女性に当てはまるという。河合氏が紹介する例はどれも酷いもの

          「バカ本」セレクション ⑤『他人をバカにしたがる男たち』

          「バカ本」セレクション ④『それでもバカとは戦え』

           4冊目は、作家の適菜収氏の『それでもバカとは戦え』(講談社)だ。適菜氏は哲学や保守思想の古典を紐解きつつ、自民党政権をはじめとする現代政治を舌鋒鋭く批判している。  本書では「日本語」と「心理」をテーマとする二つのトピックを挙げていこう。第一に、適菜氏は自民党総裁で元首相の故・安倍晋三氏が憲法論議の場で日本語が破壊されていると指摘する。三島由紀夫の『文化防衛論』を引用しつつ、次のように述べる。  2014年に集団的自衛権の行使を限定的に容認するために憲法9条の2項の改正

          「バカ本」セレクション ④『それでもバカとは戦え』

          「バカ本」セレクション ③『東大出てもバカはバカ』

           三冊目は、豊田有恒氏の『東大出てもバカはバカ』(飛鳥新社)である。  2023年11月に惜しまれつつも逝去した豊田有恒氏はアニメ『宇宙戦艦ヤマト』の制作及び構想の助言を行ったSF界を代表する小説家である。世界史や日本史にも精通している。また、ライフワークとして韓国に足を運ぶなど韓国評論の著作を多数出版している。内容はやや過激なものであるが。  豊田氏はかつて東京大学を受験し現役合格した。だが、東大の学問的思想に嫌悪感を抱き、慶応義塾大学に進んだ。受験勉強中に東大に集まる

          「バカ本」セレクション ③『東大出てもバカはバカ』

          「バカ本」セレクション ② 『バカの災厄』

           2冊目は、生物学者の池田清彦氏の『バカの災厄』(宝島社新書)である。池田氏は「バカ」というタイトルや副題を頻繁に使用しているが、今回は「自分が一番正しいと思っている」人こそ「バカ」の特徴であることを生物学や社会時事などのテーマを取り上げながら論述している。  特に若者のSNSでの承認欲求についての考察が興味深い。池田氏は次のように述べている。  最初はSNSで綺麗な写真や美味しい食べ物を掲載して、見ず知らずの人に共感してもらうことが目的である。それによって交流関係が始ま

          「バカ本」セレクション ② 『バカの災厄』

          「バカ本」セレクション ① 『バカ論』

           私の叔父は「バカ」という言葉が好きだ。生来の口癖になってしまっている。頻繁に言うのは「何やってんだ、バカ!」や「そんなこともわからんか、バカ!」である。あるいは時間が迫っているのにグズグズしていると、「遅いなあ、何やってんだ、あのバカ!」と言うのだ。もはや叔父にとって「バカ」という言葉は一番使いやすい。  書店に足を運べば、「バカ」というタイトルがついた本が書棚にも平台にも目につきやすい所に置いてある。叔父はこれらのタイトルの本を見ると、胸がキュンキュンしてしまう。どれだ

          「バカ本」セレクション ① 『バカ論』

          PARADISE 楽園

          "PARADISE" by RUMIKO Yu-Gi-Oh! Duel Monsters Battle City version written by SHOJI The sun doesn't set in it Just rises higher and higher "Dream is just a dream" Don't give up your hope "Don't throw away easily." The flower bud starts

          WARRIORS

          "WARRIORS" by Yuuichi Ikuzawa Yu-Gi-Oh! Duel Monsters Doma and KCGrampri Version written by Yuuichi Ikuzawa, IPPEI The mirage is swaying Our hope will never be ending We need to live for a life any time But we must leave our happines

          追憶 階戸瑠李

           2020年8月に女優の階戸瑠李氏が逝去されてから、4年が経った。この俳優をご存知の方はいるだろう。今でも忘れていないファンや友人の方々は大勢いるに違いない。  もちろん、私は面識がない。特別な感情を抱いているわけではない。階戸氏の存在を知ったのはテレビニュースで訃報を聞いただけである。  共通点があるとすれば、「同年代」「読書好き」「語学ができる」の3つだ。  階戸氏についてネットで様々なことを調べた結果、これまでの彼女の歩みを知った。まず、彼女は元々グラビアアイドルと

          NORTH SAITAMA BLUES 北埼玉ブルース

          "NORTH SAITAMA BLUES" by Hiroshi Nohara (Keiji Fujiwara) written by Hiromoto Tobisawa 1. It's rainy day like cats and dogs Your back feels such a loneliness Now I just hold you in my arm Ah~ Ah~ Ah~ North Saitama Blues ~ 2. I can't

          NORTH SAITAMA BLUES 北埼玉ブルース

          I AM A POPULAR CHILD オラは人気者

          "I AM A POPULAR CHILD" by Akiko Yajima the main song of anime "Creyon Shinchan" written by Yasuo Kosugi Panic panic panic everyone gets confusing I am great child Very genius Oh Oh Oh Oh Powerful powerful powerful Energetic H

          I AM A POPULAR CHILD オラは人気者

          藤井聡太の文章力

           将棋の藤井聡太棋士は語彙力だけではない。彼は文章力があり、業界からも驚きの声が上がっているほどだ。将棋界でも文章上手な棋士たちが多い中、藤井棋士の文章力はトップクラスに入ると言われている。  雑誌『将棋世界』の田名後健吾氏はこのように述べる。  一方で、国語学者の石黒圭氏は藤井棋士の文章を読んで驚きがなかったという。  その文章の内容とは、2017年4月に開催した「四段 藤井聡太 VS. 三冠 羽生義治の自戦記」のことだ。列挙してみよう。  将棋に詳しい読者であれば

          藤井聡太の文章力

          藤井聡太の日本語力

           将棋棋士の藤井聡太王位(2024年8月時点)は令和時代で目覚ましい活躍を続けている。中学生時代にデビューしてから29連勝という記録を打ち立て、近年では、二冠から八冠までのタイトルを総なめにした実績を残し、将棋ファンたちの心を掴んだ。  そんな藤井棋士には、ある才能を持っていることをご存知であろうか。何を隠そう、彼は日本語表現力が著しく高いということである。インタビューでも記者や雑誌編集者からの質問の受け答えにしばし考えながらも、的確な表現で答えてくれることに驚きを隠せなか

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