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井戸とカリフラワー:日本から見た「世界」、世界の中の「日本」

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カリフラワーに住む虫は、カリフラワーを世界だと思っている。 (The insect that lives in the cauliflower thinks the caulif… もっと読む
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2020年8月の記事一覧

91都市でのワーケーション実践者が選ぶ 暮らしやすいヨーロッパの都市ベスト5

91都市でのワーケーション実践者が選ぶ 暮らしやすいヨーロッパの都市ベスト5

日本政府が取り組んでいるワーケーションの普及。未だにコロナウィルスが猛威を振るっている今現在(2020年8月)は、海外に出ることは難しくなっていますが、収束後は全世界でワーケーションの普及は加速するでしょう。収束後のワーケーションを一緒に妄想してみませんか?

この記事では2016年から国内外の91都市でワーケーションを行ってきた筆者が実際に滞在してよかったヨーロッパの都市を1位から5位までオスス

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ハンガリーと言えば?

ハンガリーと言えば?

東欧の国ハンガリー。ハンガリーというのは外国からの呼び名。彼ら自身は自分の国および民族をマジャル(マジャール)と呼びます。マジャル人はアジア系。祖先は中央アジアの騎馬民族です。

ハンガリーといえば、まずはパプリカ!!
最近は日本でも売ってる、赤や黄色の巨大ピーマンのようなあの野菜。
ハンガリーでは料理にとてもよく使われ、粉末のものがお土産として売られています。パプリカ料理の筆頭はグヤーシュという

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アメリカのコロナ感染対策(入国〜学校)

アメリカのコロナ感染対策(入国〜学校)

こんにちは、小林 良です。

今回は、アメリカのコロナ感染対策についてです。
もちろん、一概に「アメリカはこうだ」と言い切ることはできませんが、実際に経験してみて、緩いなと思うのが本音です。
8月20日に渡米して、まだ1週間ほどしか経っていませんが、入国から現在まで、どういう形で感染対策をしているのか、を書いていこうと思います。

入国の流れ今回は羽田空港からの出発でしたが、まず全然お店が空いてい

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「異文化理解」が表舞台に再登場しつつあるーただし、違った様相で。

「異文化理解」が表舞台に再登場しつつあるーただし、違った様相で。

このところ哲学的な問いをすることが、さして「青臭くない」と受け止められています。どこの国と限定せず、です。他の表現するならば「良い社会とは?」とか「人の生きる意味は?」といった根源的な問いに熱中さえしています。

それはあらゆることがあまりに流動的になったためにさまざまなことに右往左往させられ、「あれっ、なんかもともとの動機を忘れてない?なんのためにこれやっているんだっけ?」との問いをせざるをえな

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分かり合えない時には “シンガポール・プリンシパル”

分かり合えない時には “シンガポール・プリンシパル”

『シンガポール・プリンシパル』という言葉をご存じだろうか?

私は、有名マーケター:足立 光著【「劇薬」の仕事術】で知った。

シンガポールには、“ツバや痰を吐く”や“鳥への餌やり”などの場合の罰金制度がある。

これはシンガポール生活でのルールにおいて

①  我慢する
②  ルールを変える
③  出て行くの3つしか選択肢がないという考え方だ。

この『シンガポール・プリンシパル』を知ってから、

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フランス革命がなければ、その存在が知られていなかった?ナンシーのマカロン!

フランス革命がなければ、その存在が知られていなかった?ナンシーのマカロン!

フランスの地方のマカロンの中では一番有名かな?ロレーヌ地方のMacarons de Nancyナンシー
のマカロンです。Macarons des Soeursと呼ばれていますね。Soeurというのは妹または姉という意味ですが、もう一つ意味があって修道女(英語もシスター)のことを言います。

修道女のマカロン。なぜ? なぜかというとフランス革命後修道女たちは、修道院が破壊されて(でも革命でなんで修道

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ビールが進む!ギリシャのタベルナ風ズッキーニのフライ

ビールが進む!ギリシャのタベルナ風ズッキーニのフライ

みなさんは、揚げ物好きですか?

油の処理や掃除が面倒で、家では作らないという人も多いかと思いますが、自分で作ると軽くていくらでも食べられるので(←危険)うちはかなり気軽に揚げ物を作っています。

今日ご紹介するズッキーニのフライも、よく作るお気に入りのひとつ。ギリシャのレストランでも定番で、タベルナ(大衆的なレストラン)やメゼドポリオ(居酒屋)へ行くととりあえず注文するという人も多い人気メニュー

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米中科学技術競争 -統計を調べてみた-

米中科学技術競争 -統計を調べてみた-

頼まれ原稿を書くために調べた統計が興味深かったので、シェアさせてもらう。

米中対立はとうとうイデオロギーの絡んだ「新冷戦」と言われるほど深刻化してしまったが、最大争点の一つは、今後の科学技術の発展をどちらの国がリードするか?というハイテク競争だ。

米国は、ファーウェイ社など中国企業が5G通信網整備を席巻するのを阻止するため、「売るな・買うな」のボイコット政策を世界に押し広めようとしている。また

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書評:プロトタイプシティ(高須正和、髙口康太編著)KADOKAWA刊

書評:プロトタイプシティ(高須正和、髙口康太編著)KADOKAWA刊

ここ数年の「深圳ブーム@日本」に最初に火を付けた人たちによる共著本だけあって、「見所案内本」ではない。

どの章も面白かったが、とくに高須正和氏の書いた第一章(この章だけで全体の1/3の頁を占める)と中国ネット産業に関する第一人者、澤田翔氏の書いた第二章を興味深く読んだ。

第一章は、勝手に見出しを振るなら「連続型価値創造から非連続型価値創造へ」といった内容だ。「連続型価値創造」とは、組織力のある

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ポスト安倍時代のポリコレのあり方について。ゴーストオブツシマと欧米のフェミニズム本「BOYS」と「萌え絵」問題と悪役令嬢ストーリーとサムライカルチャーにハマる外国人についてなど

ポスト安倍時代のポリコレのあり方について。ゴーストオブツシマと欧米のフェミニズム本「BOYS」と「萌え絵」問題と悪役令嬢ストーリーとサムライカルチャーにハマる外国人についてなど

(トップ画像は「ゴーストオブツシマ」公式サイトより)

・はじめに
この記事は一週間前ぐらいに概ね書き上げていたんですが、なんか「記事の最後の着地をどうしようかなあ・・・」というところで何かピンとこないまま放置していたら、安倍氏の辞任のニュースが流れて驚きました。

安倍氏辞任については、いずれまたそれ自体を深く別記事で扱いたいと思いますが、手短に今月の「世界的大変化」について考えてみると、

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引き続き「大型イベント」の開催を条件付きで許可するドイツ政府の措置について考える

ドイツでは大型イベントは開催できます。

ドイツ政府は8月27日、「大型イベント」の禁止に関して従来の禁止措置を年末まで延長することを決めました。これは条件を満たせば開催してもよいという条件を含みます。日本ではあたかもあらゆる大型イベントが禁止されたかのように報じられています。

今回は、日本語の情報にみられるズレを整理することで、日本の皆さん、特にイベント業界の人たちの参考になればと本稿をお届け

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四季があるって。

四季があるって。

5・6年前のことでしょうか。

スペイン在住の日本人の知り合いの家に、遊びに行った時のことです。

「学生の頃からフィンランドで生活していたんだけど、冬が長くて寒くて・・・とにかく暗いから、精神的におかしくなりそうだったんだよ。

だからなんとか、南の太陽があるところに移住できないかと思って、スペインに家買って生活することにしたんだ。あのままフィンランドにいたら、どうなっていたかわからないね。

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イラストレーターの女性の言う「失敗した時のほうが相手を恨んでしまうもの」の話

 デンマーク最北端の町スケーエンのレストランで日本人女性とデンマーク人男性のカップルに会った。ランチタイムを過ぎて人が少なくなったレストランに黒髪の女性がいたので珍しいなと思っていたら、彼女のほうもそうだったらしい。木彫が多く飾られている店の二階で写真を撮っていたら、彼女たちも階段を上がってきてハローと声をかけられた。
「日本人?」
「そうです、珍しいですよね」
「スケーエンまで来る日本人ってたぶ

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#アリペイ が伸びているのは、手数料をゼロ近くにし、送金データを用いて貸し付け事業などを行っているから。日本の #電子マネー は手数料収入を目的にしているが、これでは利用者が増えず、行き詰まる。ビジネスモデルを大転換しないと、日本で #キャッシュレス は進展しない。