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91都市でのワーケーション実践者が選ぶ 暮らしやすいヨーロッパの都市ベスト5

日本政府が取り組んでいるワーケーションの普及。未だにコロナウィルスが猛威を振るっている今現在(2020年8月)は、海外に出ることは難しくなっていますが、収束後は全世界でワーケーションの普及は加速するでしょう。収束後のワーケーションを一緒に妄想してみませんか?

この記事では2016年から国内外の91都市でワーケーションを行ってきた筆者が実際に滞在してよかったヨーロッパの都市を1位から5位までオススメポイント3つと一緒に紹介していきます。

5位 ポルト (ポルトガル)

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ポルトガル第二の都市ポルトガルのポルトはポートワインの産地としても知られ、かの有名なハリー・ポッターの著者JK・ローリングがハリー・ポッター出版前に暮らし、著書の構想を得た街であるとも言われています。

ポイント1 ファンタジックな街歩きが楽しい

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そんなこともあり、街自体がおとぎ話のようで魔法がかかったようでとってもファンタジック。女心をくすぐるお店が多く、街歩きをしていても飽きることがありません。

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世界一美しい書店とも言われるレロ書店もここポルトにあります。

ポイント2 食事が日本人の口に合う

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食事は魚介が多くコメの消費量はEU内で1位だとか。ポルトガルの名産といえば干しダラのバカリャウですが、タコ料理もお好きな人は多いと思います。そのほかポルトはトリッパ(ハチノスのトマト煮込み)も名物でライスと一緒に食べます。ぜひ現地で味わってみてくださいね。

ポイント3 ポートワインが安価に飲める

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ポルトといえばポートワインの産地。

ポートワインは、まだ糖分が残っている発酵途中にアルコール度数77度のブランデーを加えて酵母の働きを止めるのが特徴である。この製法によって独特の甘みとコクが生まれる。(Wikipedia)

とあるように糖度の高い甘いワインです。白は食前、赤は食後に飲まれることが多いそう。バーやレストランはもちろん、ポルトではカフェでもこのワインを飲むことができます。価格もグラスなら1€〜2€で飲めるので、ポートワインを飲みにカフェをはしごしても良いですね(酔っ払っちゃうかな?)。

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ということでポルトのノマドスコアはこんな感じです。Living Costを4にしましたが、西側諸国に比べたら滞在費も安価。Airbnbは個室なら1泊4000円台くらいから見つかります。

詳しく知りたい人は↓をどうぞ。


4位 アンタルヤ (トルコ)

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ワーケーションして良かった都市と一口に言っても、私の中では良さは2種類あります。頭で感じる良かったと、心で感じる良かったの2種類です。例えばノマドスコアは物価やWi-Fiの接続状態など、頭で感じる良かったをお伝えしていますが、「なぜだかすごい好きな街だった」「不便だけど良かった」「物価は高いけど良かった」などの都市はランキングにすれば低くなってしまいます。

そのため4位には、心が感じる良かった都市の方を紹介させてください。トルコが誇る地中海に面したビーチリゾート アンタルヤです。私はアンタルヤは訪れるまで知りませんでしたが、トルコ人だけでなくヨーロッパに暮らす人々にとっては人気のあるデスティネーションだそう。

人気リゾートが故に滞在費はトルコ国内の中でも高めです。特に旧市街はホテルも狭く、1泊5000円以下を見つけることが困難なのですが、私はこの旧市街の華やかな雰囲気に魅了されてしまいました。

ポイント1 旧市街がとにかく華やか

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旧市街は多くの人々で賑わっていてとにかく華やか!ツーリストのハッピームードが街全体に漂っています。

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アラビアンな音楽がいたるところから鳴り響く通りには、ところどころ大きな野良犬も人々に混ざりトコトコと歩いています。

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魚介が食べられるお店も豊富。このディスプレイ東南アジアを思い出します。

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シネマがテーマのカフェ・バーはこんなに華やか。往年のスターの写真がところ狭しと並び、店内ではクラシックムービーが上映されています。

ポイント2 激ウマチョルバ(スープ)の店がある

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チョルバ(スープ)は世界三大料理のトルコ料理に欠かせない存在。トルコは本当にスープが美味しいのです。タヴック・スユというトルコのチキンスープとイシュケンベという内臓のスープは絶品で、タヴック・スユはお店によっては日本の鳥出汁のラーメンのように濃厚なものがあります。アンタルヤで感動したのは食べる直前に溶かしたバターをジュワッとかけてくれる子牛のタンのスープ。おいしすぎて滞在中に5回は食べに行ってしまいました。

ポイント3 地中海を眺めながらほろ酔いリラックス

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青く美しき地中海。海沿いに行けばビーチもありますが、旧市街でも海を満喫することができます。

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Mermerli ビーチです。ビーチの上にはレストランがあり、ここでドリンクがオーダーできるので、泳ぐ元気はなくても地中海を眺めながらゆっくりするのもオススメ!

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ノマドスコアはこんな感じ。旧市街の中には徒歩圏にYemen coffeeというカフェチェーンが2,3軒あり、その他カフェは点在しているので仕事できる場所はありますが、基本的に観光地ということもありデジタルノマドの滞在は想定されていません。私はここに滞在した時期忙しかったこともあり、ホテルの食堂で汗をかきながらひたすら仕事をした記憶があります。

トルコは本当に魅力的な街が多く、他にも蛇口から温泉がでるカラハユットなど渋めのデスティネーションもランクインさせたかったのですが、今回のランキングではトルコ滞在で最も気分が華やいだアンタルヤをランクインさせてみました。

3位 ベオグラード(セルビア) 

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旧ユーゴスラビアのセルビア、と聞いてもピンとこない人のほうが多いと思います。私も訪れるまではバレーボールが強い国という印象しかありませんでした。しかしセルビアの首都ベオグラードは旧ユーゴ最大の都市。ダイナミックなスケールの街で、要塞があり、建築物はマンリー(男性っぽい)です。

ポイント1 要塞が壮大。自然が多く癒される

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ベオグラードは街の真ん中に要塞跡があり、現在は公園として開放されています。公園からはドナウ川、サヴァ川を臨むことができ、緑溢れる癒しの空間でもあります。ベオグラード滞在中、パソコン作業で目が疲れたかぜひこのベンチから川を眺めてみてください。リラックスできますよ。

ポイント2 レストランがバラエティ豊か

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近頃ニューバルカン料理がニューヨークで流行っていると小耳に挟んだのですが、本当でしょうか?NYでは有名レストランのコースは数万円するようですが、ベオグラードではバルカン×分子料理のコースがペアリングをつけても1万円以下で食すことができます。

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さらにベオグラードは旧ユーゴの中でも最大の国際都市。日本食が恋しくなっても、寿司やラーメン、天ぷらを提供するレストランも見つかります。

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特にこのレストランのロールキャベツは美味しかったなあ!

レストランについては旧ユーゴ最大の都市ベオグラードのQOLの高さを体感するで詳細を紹介しているので、よかったらあわせてどうぞ!

ポイント3 おしゃれなお店が多く、街歩きが楽しい

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ベオグラードにはおしゃれなショップやカフェも多く、街歩きが楽しいです。洗練されたデザインのアパレルショップ、ライフスタイルショップなどを見かけます。

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旅先で仕事をしていると、カフェ=仕事場所になってしまいがちですが、たまにはラップトップを置いて、カフェでゆっくり時間を楽しみたいですよね。

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ベオグラードはほぼ満点です!観光地が充実しているという訳ではないので、Funについては4点をつけました。ゴリゴリ観光をしたいという人には他の都市をオススメしますが、腰を落ち着けて仕事をしたいという人におすすめしたい都市です。

詳しく知りたい人は↓をどうぞ。

2位 ブダペスト(ハンガリー)

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ハンガリーのブダペストはその物価の安さと生活クオリティの高さから、ヨーロッパに滞在するノマド達にとって最も人気のある都市のひとつです。また東洋のパリと呼ばれるほどの美しい景色を誇り、ヨーロッパらしい風景で暮らしたいという人にとってはお気に入りの街になるはずです。

ポイント1  高級食材が安価で食べられる

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ハンガリーといえば世界三大珍味のフォアグラ、幻の豚と呼ばれるマンガリッツァ豚、デザート酒として飲まれる貴腐ワインの産地。どれも高級食材ですが、産地であるハンガリーでは日本で食べるよりも安価にこれらを食すことができます。

ブダペストグルメについては↓の記事で詳しく書いているので、興味がある方は記事をチェックしてみてください。


ポイント2  市内に温泉が点在している

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ブダペストには100以上の源泉があると言われおり、温泉施設が街中に点在しています。日本の温泉とは違い男女混浴で、基本的に水着着用でお湯に入ります。上の写真はブダペスト最大のセチェーニ温泉。プールのようでアトラクション要素が強い温泉ですが、純粋にお湯を楽しめる渋い施設もあったりします。サウナと水風呂のある施設も多いので、サウナーのみなさんにもオススメです。

こちらもチェック↓


ポイント3  アパートメントタイプのホテルが多い

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ブダペストはホテル予約サイトのリスティングの中にもアパートメントタイプのホテルの掲載があり長期滞在の際には便利です。1人で宿泊する場合ならドミトリーやホテルの個室もありですが、夫婦や家族でワーケーションする際は、お互いの仕事場の確保のためにもある程度部屋の広さはあったほうがベターです。

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ブダペストのスコアは39点。物価が安く、景色は美しい、温泉があって、食べ物も美味しいと4拍子揃った街。私個人的には滞在中に違和感を感じることはありませんでしたが、私のパートナーは商店に入ると、買い物をして居た主婦のグループに怪訝な顔でみられるということがあったそうです。差別はない、とは言えなさそうですね。

1位 イスタンブール(トルコ)

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イスタンブールよりも魅力的な都市は他にはないんじゃないか?と言わしめるほど、多様な魅力で人々を惹きつけるイスタンブール。各地を転々とするロケーションインディペンデントにとっては物価の安さも魅力ですが、1週間、1ヶ月ではこと足りず、しばらく滞在してみないとその魅力の全てをみることはできないでしょう。

ポイント1 多文化の入り混じる巨大都市を堪能

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アラブ、アジア、ヨーロッパ、さまざまな要素が入り混じる巨大都市イスタンブール。トルコ国内の都市が様々なカラーを持っているということは想像ができましたが、イスタンブール内での街の移動でも、違う国にきたのではないかと思うほど景色が違うことには驚きました。イスタンブールはまるで天然のディズニーランドです。

ポイント2 トルコのスパ ハマムを楽しむ

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トルコといえばハマム!写真は水着ですが、アカスリがあるところでは布を1枚渡されて、裸体に布を巻いて浴室に入ります。まず掛け湯をして体が温め、スチームサウナのような浴室で休んだり、サウナに入ったり。しばらくするとケセジという担当の人がやってきて、石台の上でアカスリ&ボディ、ヘアウォッシュをしてくれます。

オプションでマッサージなどをつけることもでき、パソコン作業で硬くなった肩の筋肉に効きます。癒しスポットがあるデスティネーションの評価は自然と高くなってしまいますね!

ポイント3 トルコファッションを楽しむ

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私も行くまで知らなかったのですが、トルコってファッションがとてもかわいいのです!トルコ発のファストファッションもいくつかあり、世界展開をしているブランドがあります。中でもKotonというブランドはワンピースのデザインがキュートで、滞在中何枚も買ってしまいました。次にトルコに行く際は、現地で調達するために服は最小限で行こうと思っています。

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トルコは39点です。一点注意して欲しいのがネット規制です。私が訪れた2018年はWikipediaの閲覧ができませんでした。訪れる時によって規制がかかるページも変わってくると思うので随時チェックが必要です。

1位の決め手となったのはトルコにはアジア人差別がないことです。ヨーロッパでは少なからず差別を感じることもありますが、差別がないというのはなんと過ごしやすいことか。

またトルコ人は旅行者に優しいとは言われていますがまさにその通りで、道を聞くと心配して目的地まで一緒についてきてくれるということもありました。

ということで5位から1位でした。ワーケーションの目的地として人気のあるドイツのベルリンやチェコのプラハ、ポーランドのワルシャワなどにまだ行けていないので完全版ではないことを先にお伝えしておきます。もしヨーロッパでワーケーションをしたいという人の参考になれば幸いです。

6位から10位もコメントとともに下に記しておきます。

6位 マドリッド (スペイン)

スペインの首都であらゆるものが手に入る。都会なので便利。滞在費や物価はバルセロナよりは安価。スペインのバル文化も体験できる。プラド美術館に展示されているゲルニカは圧巻。街の真ん中に素敵な公園がある。

7位 ソフィア (ブルガリア)

滞在費が手軽な割にAirbnbのクオリティが高い。ソフィア中心部は治安がよくなさそうだが、住宅街は落ち着いている。レストランも安価で、どこも美味しい。おしゃれなカフェも多い。ヘアサロンも洗練されている。

8位 サラマンカ(スペイン)

バルをはしごしたいならサラマンカ。ワインを1杯頼むと小皿がついてくる。サラマンカ大学があり、学生街なので物価が安い。賑やかで楽しい。治安が良い。

9位 ロンドン(イギリス)

滞在費は高くつくが大都市で洗練されている。歴史と文化がある。観光地が豊富。国際都市なので様々な料理が食べられる。

10位  リスボン (ポルトガル)

ヨーロッパのノマドから評価が高い街。南ヨーロッパの中でも滞在費がお手頃。気候がいい。食べ物が日本人の口にあう。旧市街が美しい。



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