好きな記事（詩）1

2020年9月17日 15:03

雪波電車

かるいことばを握りつぶせば
灰が掌に跡を残す

隣には幼子が欠伸をし
母親の胸に顔を押し当てている
ぬくもりと表すには程遠い
生命を顕現する営みのバトンと
車窓は雪波を額の様に彩る

不幸かどうかも分からぬ儘に
現在のこの瞬間はあぶくの様だ
楽しくない事が不幸であると
単純な思考は錆びて動かない
詩人ランボーの様だとは言わない
全ての感傷はまだらな電車の揺れに溢れる

到着地に降り立つと空は曇天だ

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みつま

2020年9月28日 17:26

君の孤独な戦いに『祈り』を

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
人はそれぞれに

自分だけの孤独な戦いの中にある

それは勝ち負けを越えたところにある

大切なモノを

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
得たり

守ったりするための

重要な戦

　　　　　　　　　　　　　　　　　

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みつま

2020年9月29日 17:01

君しか知らない『幸福論』を聞かせて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
今日まで

つまづいた数だけ

起き上がってきたこと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

悩み

迷いながら

道を開いてきたこと

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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差羽ナガレ

2020年9月30日 16:33

名前なき者

無常の荒野に佇む
狩人は夜を待たずに
現れた獲物を撃ち
星の光に抱かれて眠る
幾つもの名前なき者が
現れては消える中
今日もライフルを担ぎ
獲物を狩り続ける
時間が意味を無くす迄

みつま

2020年9月30日 19:35

大好きな『イロ』と混ざりたい

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

泣いている君を見ると

胸の奥の住人が騒ぎながら

あれだこれだと

君の涙を止めるためのアイディアを

出し合っている

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
言葉に込めた想いが

君の胸の奥の感情と出会い

その感情

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塵の旅人

2020年9月30日 20:59

宇宙よ

あらゆる者たちよ
わたしにはあなた達しかおりません
私を抱き止めてくれるのは
あなたたちだけです
頼れるのもあなたたちだけです
あなたたちを頼らせてください
私を慰め
勇気づけ
癒してやってください
そう、信仰が
その信仰がわたしを自由にする
その信仰に価値がある

洋介

2020年9月30日 18:20

感情は人の本質なのか

朝の風が秋の気を纏う。
小さき鳥たちが朝に囀る。
夜明けを迎えた喜びに求愛を歌う。
鳥には人ほどの複雑な感情は無い。

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hana｜言葉の海®

2020年9月30日 16:57

ちかいのことば。

見渡せば
花、鳥、草木、働く人々

命

生命

いのち

応援したい
力になれたら

そう思っていたのに
わたしが背中を押され、救われる

どれだけ辛いことがあっても
結局、人は、廻り廻って人に救われる

差し出された一輪の花
偶然聞こえる鳥の囀り
風に触れあう木々の音

そのどれからも
救われるときは
救われる

結局、人は、いのちに救われている

いのちを通して守られていることを知り
いのち

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塵の旅人

2020年9月28日 07:20

祈り

神よ、
わたしが静かなとき
あなたはどこまでも
わたしなのですね

わたしは、
あなたなのですね

塵の旅人

2020年9月29日 20:51

心

澄み渡った青空が
あるだけだよ

今は
黒い雲に
覆われていたとしても

小石川ひさ(写真詩家)HisaKoishikawa

2020年9月29日 22:28

解開

誰かの結んだ約束か

道端に落ちた涙の形

かつて誓った永遠は
ぽとりぽとりと滴って

後ろを振り返ったところで
拾い集められる訳もなく

誰かと結んだ約束か

誰にも知られず
そっとその結び目を解く

https://www.instagram.com/p/CFuKHpQAvu8/?igshid=7qvx88q0q9e9

東野たま

2020年9月29日 23:27

ブルース

思考回路の袋小路で
歪んだリビドーが
新しい傷を欲しがる

朦朧とした意識の底で
記憶の洪水に
歴史が溺死する

絶望にさえ見捨てられた夜

お前はとうの昔から知っていた
未来など始めから存在しないと

RYU-MA-SUN

2020年9月29日 23:45

黒い雪。調和という光。そして季節は変わる。

黒い雪。調和という光。そして季節は変わる。

命が回るぐるぐると。
沢山の出会いと別れに、
刹那さを感じていた。
感じないように動き回っていた。
状況を一変させる出来事が
多くを覆い尽くした
黒い雪のように
誰にでも平等に、
不安と疑問と言う
黒い雪で覆い被された
体を動かす事は禁じられた
誰もが平等に黒い雪
日中閉じ込められた

星は呼吸を続ける
星は生きるために回転を続ける
星と命を浄化するた

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美加りん　詩人

2020年9月30日 09:31

宇宙花｜花ひらく心

　　その珍しさから
　　幻の花と呼ばれるけれど

　　厳しい環境の中で
　　堂々と咲くあなたは

　　夢にまで出てきそうなほどの
　　意志の強さと

　　誰かを魅了するための
　　幻惑の色

　　何者も必要としない
　　孤高の自由のなかに
　　ただ咲いている
　　野生花

　　自然と共に
　　移ろい流れ

　　銀河を見上げる
　　宇宙花

(photo: ©aurora photo stock)

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