hana|言葉の海®

浮かぶか泳ぐか溺れていって https://kotobanoumi.jp/

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マガジン

  • hanaの思考

    なかなか無法地帯。

  • 愛とか恋とか、

    愛とか恋とか、別れ話とか。

  • 朔日。

    毎月朔日(さくじつ、ついたち)に、その月の異名からインスピレーションを受けて書いた詩です。

  • for love and colors

    主役は愛する色。色彩に恋して。

最近の記事

  • 固定された記事

フラクタル。

宇宙で星がたくさん生まれ 宇宙で星がたくさん消えた ぶつかって壊れて ばらばらになって 漆黒に消えていく 燃えながら 輝きながら 落ちていく 落ちていく 宇宙で離れ離れになった光 地球に落ちてきた約束の光 ぶつかって壊れて ばらばらになった あなたを何度でも探して 転びながら 泣きながら 呼んでいる 叫んでいる 分裂する細胞の不思議 創造的破壊は摂理 何度も作り直すよ 自分らしく輝いて 氣づいてもらえるように 悩みながら 迷いながら 思い出さなくちゃ 待

    • 療養中の思考。

       「時間の問題でしたね」  短期間に二度、この言葉を言われるだなんてなかなかだなぁと他人事のように感じながら、私は何日も向かわなかったデスクでこれを、少しずつ書いている。からだを大事にしてきたつもりだった。でもあくまで、”つもり” だったらしい。  ちょっとした不調だと思っていた。春先からなんだかずっと、だるかった。頭痛もいつものことだと思っていた。眼精疲労もそうだと。ただ、何か月も不眠が続くのにはさすがに堪えた。  強制ストップ的な目に見える異変が表出したのは7月の下

      • 夜明け前の思考。

         4時を前に目が醒めてしまって、ひとしきりグズグズした後、あまり考えずにこれを書き始めた4:45。ふと自分が過去に書いた詩を思い出して読み返した。この詩を書いたとき、同じように変な時間に目が醒めてしまって、何ともなしに書き留めたのを覚えている。ちょうど一年前だ。自分だけが生きてるんじゃないかと思うような暗闇の中で起き上がって、カーテンを少しだけ開けて外界に目を細める。街灯の灯りではなく、建ち並ぶ家々から放たれる光を探して、見つけると少しだけ、ホッとするのはなぜだろう。私と同じ

        • かき氷と因数分解。

           私は今、喫茶店でホットのミルクコーヒーを飲みながら、これを書いている。隣の二人掛けのテーブルは空いている。正面には70代くらいの女性3人組。そして40代くらいの母親、中学生の息子、小学生の娘と思しき親子3人組。  ちょっと前まで仕事をしていて、1本目の記事を書き終えたところだ。もう何年もお客様でいてくださる、毎月取材をさせていただいている経営者の方。ありがたいことだ。毎回必ず、「最高です!いつもありがとう!」と言ってくださる。こちらの台詞です。面白い記事を毎回書かせていた

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        フラクタル。

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          39本
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          22本
        • for love and colors
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        記事

          あい。

          あなたが死ぬときのことなんて 考えることができません なるべく遠い日であってほしいと それはそれは真剣に 毎日祈っているのです あなたが死ぬときのことなんて 考えたくはないけれど いつか来てしまうその日まで それはそれは真剣に 一緒に過ごそうとするのです あなたが死ぬときのことなんて いつもは忘れているけれど ふとした時に思い出しては それはそれは真剣に 伝えなくちゃと焦るのです 「愛しています」と 「愛」なんてわかりません 「これが愛ですよ」なんて 見せられる代物じ

          キレイなセカイ。

          地上のカラクリが 光る画面から零れ出て 狼狽と焦燥を連れて来ては 「生きる」ってことへの 純然たる希求ごと 落としそうになるこの手を あなたがまだ握っていてくれるなら まだあとちょっとだけ 生きてみようと思える バカみたいに キレイなセカイ どこかしこに点在する暴挙を 光る画面が捏造していて 白い壁に浮かび上がる 「スベテハニセモノ」の文字 なぞった指に写し取って 溜息と一緒に燃やした煙を あなたが一緒に吸い込んでくれるなら まだあとちょっとだけ ここにいようと思える

          キレイなセカイ。

          apple。

          愛することも 愛されることも 尊いってことを 神様が教える前に 氣づいてしまったから レッスンもテストも何も もう要らないんだって 手を取り合って楽園へ 歩いて行く後ろ姿に 嫉妬した誰かさんが 「彼らは罪を犯した」って 嘘をついた 命のはじまりも 星のおわりも 美しいってことを 神様が教える前に 氣づいてしまったから 過去でもなく未来でもなく 「今この瞬間」を 愛していこうよって 語り合う彼らを 理解できない誰かさんが 「彼らは愚かだ」って 悪態をついた ねえどうして 真

          人生に無駄なことなんて起こらない。

           私は比較的、引っ越しが多い人生だと思う。  その中で、今はそこまでしないけれど、内覧に行くときは必ずコンベックス(メジャー)を持参して、不動産屋の担当者さんが印刷してくれた間取り図に大体の寸法をメモし、部屋が決まったらそれをさらに1/10スケールくらいで方眼ノートに落とし込み、手持ちの家具が入るかどうかを毎回検証していた。  コンセントの位置や個数、ドアの開閉の向きまですべてメモし、家具の配置まで考えてから引っ越していた。そのほうがやれ冷蔵庫が通路を通らないだのというトラ

          人生に無駄なことなんて起こらない。

          365日もあれば。

           ちょうど一年前の今日は、ある神社の節分祭にいた。  当初の予定が頓挫して悲しみに暮れていた私を、いつもとても可愛がってくださっている先輩方が誘って連れ立ってくれ、出向いた節分祭だった。  寒い中執り行われた節分祭のすべてを憶えているわけではないのだけれど、あの日、ご一緒していたある人に衝撃的なことを言われたことは、今日までに何度も思い出された。  詳細に記すつもりはないから書かないけれども、要約すると、一年前の私が望んでいた、ないし当たり前に続くと思っていた人間関係や

          365日もあれば。

          近況なんかを脈絡なくつらつらと。

           とても遅ればせながら、あけましておめでとうございます。  実は新年早々、40度近い熱を出してダウンしたり、なんだか体調面で大変不安なスタートを切りました。今は元氣にしております。  ちょっと前から、SNS等がとても嫌になった時期があったのと、自分自身、言葉に向き合うことが困難になってしまって、書きたいのに書けなくて悶々としていました。最近は超久しぶりにおはなとはちこのnoteを更新していますので良かったら読んでみてください。相変わらずゆるゆるだけどね。  取材したり書い

          近況なんかを脈絡なくつらつらと。

          輪になって廻って。

          深海に落ちる瞬間 この耳が探すのは 寄せては返す波のように 反芻する人魚の寝息 宇宙の声を聴きながら 遠ざかっていく今日 残る記憶をかき集めて 再生される「夢」 朝が来るまで私たちは 海を飛びまわり空を泳ぎ 草花の囀りを愛でては 沈黙の中で微笑した いつかどこかの惑星で見た 虚空に浮かぶ美しき残像 忘れたくないことだけ 煙のように漂っては消える 輝いて見えた灯りの傍らで 意味を拾い意義をぶちまけて 散り散りになった影と陰が 手を繋いで命を奏でる 輪になって廻って

          輪になって廻って。

          降っても、晴れても。

           解散してしまった好きだったバンドのメンバーが、新しいバンドを結成しているのは知っていた。でも、曲を聴いたことはなかった。  新バンド結成から何年も経っていたけれど、今になって聴いてみようかな、という氣が起こり、朝からアルバムを順に漁っては耳障りにならない程度の音量で流し続けている。サポートメンバーによって元はなかった楽器が入っている効果もあって、旧バンドの好きだった頃のテイストは残しつつも、やはり異なる音楽になっている。  そりゃそうだよね、と思いながら、こちらのバンド

          降っても、晴れても。

          オレンジ。

          美しさとは ただあるがまま ありのまま 生きる命のことで 強さとは 風に吹かれても 雨に打たれても しなやかに生きる命のことで 愛おしさとは まるで生まれる前から 知っていたかのように 私はあなたであなたは私と 何の疑いもなく感じさせる 透明な信頼がもたらす 魂の共鳴のことで 愛とは あなたが好きな花を あなたが好きと言ってくれるような 美しさも強さも愛おしさも 伝わるように写真を撮って 贈りたいと思う心で あなたの好きな色を見つけては あなたを思い出

          あなたがくれた夕暮れに。

          稜線に今日が沈みゆく もう何度目かのこの景色を眺めながら あなたが今どこで何を感じているのか 目を細めて繋がろうとする 小さくても確かに続いていく祈り その祈りで織り上げられた絵が たとえ漆黒の海であっても いつもあなたが光をくれるから 還る場所を忘れることはもう 決してない 「ただいま」と「おかえり」があること 儚い蒼海の一粟はただ奇跡なのに 人はどうして慣れてしまうのだろう 手放してしまうのだろう 忘れてしまうのだろう この空が夜の海のように静謐になったら 人がずっ

          あなたがくれた夕暮れに。

          portfolio。

          真っ白な紙の上 幾重にも重なる線から 歌が聴こえた 二次元に産み落とされた 君の小宇宙 幾年月を重ねようとも あの時の君との対話を 嬉しそうに歌ってた 真っ白な紙の上 幾重にも重ねた線で 光に向き合う君を観た 照らしたいものは 目に見えるものなんかじゃなくて 未来も過去もそして現在も すべて繋げて「愛」と呼ぶような 名も無きたくさんの小宇宙 真っ白な紙の上 幾重にも重ねた線が 愛すべき君をつくった 連綿と続く純粋で透明な 生命が贈る声援 それは君の小宇宙で輝いて 光

          彼の岸から届く愛。

          かつてあなたがいた景色に 今年もあの朱が点って 会いたいよと零す唇を あなたが贈った風が撫でる 過去確かにここにいた 命の痕跡が整列している あなたの名前を見つけるのは いつ来ても容易いのに あなたの体温を思い出すのは どうしてこんなにも難しいのだろう 何も言わずに佇むあなた 問いかける私 会話なき対話 愛してるの代わりに頬を伝う温度 抱きしめる代わりに贈られる風 あたたかい寂寥 また歩いていけるように 彼の岸から届く愛 言葉の海 hana

          彼の岸から届く愛。