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矛盾なき世界

矛盾なき世界

矛盾というのは「人智の枠で捉えた場合」という条件付きの受け取り方でありましょう。我々には矛盾としか思えないことも、仏様には矛盾でも何でもない。そういうこともあるのでしょう。そして、驚くべきことに、矛盾の世界に住む我々凡夫が、仏様が観ておられる行き詰まりのない世界に呼び覚まされるということがあるのです。例えば「救われない」と「救われる」が、全く同義となり、そこに何の矛盾もない。そういうことが起こるの

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愛と光?

愛と光?

愛と光?

いまだ名も成さぬ
あなたのような人から
そんなこと語られてもね

説得力ないんだよ。

それはそうだ

けど、愛と光に
成功は関係ないんだよ

はじめからそれは
ただ、あるものなんだから

べつに
成功してみせなくても
いいんだよ

強いんだぞ
すごいんだぞ

そんな証明は
いらぬことなんだ

名も成さぬぼくにも分かる

ただ、ここにある。
それが愛なんだ

愛を知れば
それだけで

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クーデター

クーデター

クーデタークーデター

巧妙に張り巡らされた
バイブスに乗せられて
自由の沈殿物を謳歌し
革新と銘打たれた退廃

快楽の吐瀉物にまみれ
血の涙に魅入られては
失われた神性をがなる
聖職者における性倒錯

精神の根源を枯らす薬
脳漿を操作する実験室
貧しい者は死さえ転売
富める者に更なる富を

我々には価値などない
もはや数十億玉砕にて
この地に安息を約束し
我々の尊厳を宣言する

クーデタークーデ

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[すこし詩的なものとして]0094 遠くで聞こえる

[すこし詩的なものとして]0094 遠くで聞こえる

妙に静かで
木の床をコツコツと鳴らしながら
人がひとりひとり吸い込まれていく

吐息と咳払いが響く
季節が到来するように
今年一番の寒気が訪れたらしい
誰もがため息まじるに少しの諦めをもってたたずんでいる

遠くで聞こえる
小気味よい行商の声
甲高い子どもの嘆き
すべては無関心に責任を食いつぶす

恥は忘れられ
恥は君らに追いつけない
そうやってあいまいに
ただ笑って不敵に生き続ける
他者を踏みつ

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「愛は愛する尊さを知るためにある」

「愛は愛する尊さを知るためにある」

wooo

wooo

[Intro]

[Verse1]

愛はあふれて流れ出す
歓びの声を産むために

[Verse2]

君は未来の道しるべ
望まれて種は実をつける

[Pre-Chorus]

新しい風を受ければ
新しい方角はわかる

[Chorus]

Surprise the world!
Hello,world!

愛は愛するためにある

Surprise the world!
He

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「命のバトンをつなぐ」

「命のバトンをつなぐ」

命のバトンをつなぐ
言葉がある
愛がある

誰かと出会いたい
そんな本質が人の奥底にはある

命のバトン
理解のバトン
分かり合えるバトン
分け合うことがうれしいバトン

愛は命を歓ぶ
愛は命を望む
愛は命を求める

命は美を讃える
命は義を欲する
命は心を探す

永遠は真を肯定する
永遠は善を肯定する
永遠は精を肯定する

あなたが定義している愛はなくても
すでに愛の本質はある
あなたが定義して

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【詩】 感謝の歌を捧げよう

【詩】 感謝の歌を捧げよう

感謝の歌を 捧げよう

内なる泉で 見守る あなたに

感謝の歌を 捧げよう

目の前に映る 素晴らしい世界に

感謝の歌を 捧げよう

きらめくまでに 輝く 夜空に

感謝の歌を捧げよう

今まで生きた すべての過去に

感謝の歌を 捧げよう

これから 始まる 素晴らしい未来に

感謝の歌を 捧げよう

魂を乗せた この肉体に

感謝の歌を 捧げよう

全てを照らす たったひとつの 尊い光に

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詩『獣』

詩『獣』

自分たちは知恵を持つ獣だから、と思い込み、
ほかの獣たちとは線引きをしているけれども、
そのあわいにあるのは思いあがりと哀しみだ。

廃棄をするほど殺している。
根絶やしにするほど殺している。
自死をするほど殺している。

繁栄の道を違えてきたわたしたちは、
もはや獣の風上にも置けない存在として、
人間という生きものでいるしかないんだろう。

肥大したり千切れたりするコミュニティで、
歌をうたうよ

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恋慕

花の命は風が吹いた
満月に叢雲かかる頃
紺色の空の下にては
愛する人を呼ばうべき
白月色に照らされ君と桜は
こうも美しく咲くべきや
嗚呼、僕には干渉できない
花と命の円舞曲
愛したいこの心を赦しておくれ
可憐な踊りに胸を打たれて

終末

天使が海に墜ちて来る頃
僕らは空の水に落ちて行く
光に満たされて颯爽と空色
情緒の色、心色
その深さは留まることを知らず
こんなにも清々しく明るいのに
神の昏睡に貶められて
情緒の世界に溶かされていく
そのとき僕らは全てを分かり
論理の檻から解き放たれる

スマイルは続く

スマイルは続く

はじまりの言葉

そいつは意味を持たない

はじまりの音

そいつは旋律を持たない

うみだしては残し

うみだしては消し去る

イメージは映像?

イメージは方向?

久しぶりに君の声を聞きたくなった

わがままだとか知ったことかい

愛に囲まれたことは?

寂しさが効力を持たなくなったことは?

自責の念は消えた

根もとから掘り当てた

客観的なゾーンに入った

だからこそありったけ

3番

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連続する非連続的導入

点が回転する様を見ることはできない

心地のよいかなしみが
日々の底を流れて祈りをなしている
死よりも永く深く
沈黙することができたなら、と

印象は矛盾する対立項を共存させる

結実しない開花には
命をかけられないとでもいうのだろうか

狂気とは真心の所作であり、
人間とは諦めのことである

以上より、ぼくは私を風景に導き入れる
比喩ではない

【詩】 ただただ光り輝いているんだよ

【詩】 ただただ光り輝いているんだよ

今ある 全てが 素晴らしい

何もかもが 素晴らしい

なんて 凄い世界に 生きて いるんだろう

なんて 至福の中で 生かされて いるんだろう

すべての出来事は 歓喜でしか なく

目に映る すべてのもの は

溢れんばかりの 愛を 放ち

きみを 温かく 包み込んで

瞬間 瞬間 祝福 している

ぼくらは みんな 尊い

どこまでも どこまでも つながっている

それは 人間だけでは なく

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錆びた階段の上

錆びた階段の上

真夜中黙って出て行った
追いかけて探し回っても
不思議なくらい見つからない

一度目は諦めた
二度目も諦めた
三度目も諦めていた

そしたら僕を呼ぶ声
慌てて見回しても分からない
もう一度僕を呼ぶ声

頭の上から聞こえてきた
ぐるりと見渡す
廃屋の脇にある

錆びた階段の上
夜空になるべく近付いて
お前は星ばかりを眺めていた