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錆びた階段の上

真夜中黙って出て行った
追いかけて探し回っても
不思議なくらい見つからない

一度目は諦めた
二度目も諦めた
三度目も諦めていた

そしたら僕を呼ぶ声
慌てて見回しても分からない
もう一度僕を呼ぶ声

頭の上から聞こえてきた
ぐるりと見渡す
廃屋の脇にある

錆びた階段の上
夜空になるべく近付いて
お前は星ばかりを眺めていた

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール