愛と光？

愛と光？

いまだ名も成さぬ
あなたのような人から
そんなこと語られてもね

説得力ないんだよ。

それはそうだ

けど、愛と光に
成功は関係ないんだよ

はじめからそれは
ただ、あるものなんだから

べつに
成功してみせなくても
いいんだよ

強いんだぞ
すごいんだぞ

そんな証明は
いらぬことなんだ

名も成さぬぼくにも分かる

ただ、ここにある。
それが愛なんだ

愛を知れば
それだけで
ぼくはしあわせなんだよ

ひとりひとりが
その力を知ったなら

光と闇は
あっという間に中和されて

和やかな愛の国

それくらい
愛って摩訶不思議な力なんだ

決して自己主張はしない

知る喜びは
何にも奪うことはできないからね

だから
ひたすら待っている

あなたがわたしを知る瞬間を
　

⭐︎
　

「愛と光？いまだ名も成さぬあなたのような人から、そんなこと語られてもね。説得力ないんだよ。」

画廊で個展をすれば、たくさんの人が足を運び、大きな絵がいくつも売れていくような画家さんから、そんなことを言われたんだという話を聞きました。

わたしも、「愛とか光」とか言いたい口で、名を成してもいないし成功もしていない身の上だから、画家さんの話がズドンとこの身に響きました。

で、ついつい、自分なりに、その続きを語りたくなってしまった訳です。

昔は、優秀な人間でありたいという欲求だけで生きていたようなわたしが、今ではすっかりそうした欲望は影を潜め、名を成すことにも成功することにも興味がなくなってしまったのは、愛を知ったから。

今の一番の興味は、わたしという「個」を通じて、この愛を体現していくことです。

簡単じゃありませんが、答えはひとつじゃないからとても面白いです。

誰に採点される訳でも、誰に認められる訳でもないけれど、自分が「これだ！」とワクワク感動していると、それでもう十分なんですね。

それを理解することができただけでも、「愛」を知ってよかったと思っています。