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【あの日あの時あんなこと】 暮らしのなかにあるモノやコトをなんとなく見ながら、時間や空…

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【あの日あの時あんなこと】 暮らしのなかにあるモノやコトをなんとなく見ながら、時間や空気のことを考えています。

記事一覧

カルビは若いうちに食え

この文章をご覧になっている若い皆さんは、 そんなこと想像だにしないだろうが、 年を取ると(そこまで年を取らないタイミングから)、 カルビが食べられなくなってくる。 …

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8か月前
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ネガティブなときはクリエイティブなとき

いきなり逆の話をすると、 幸せなときは、あまり良いアイデアが浮かんだり、 独創的な面白い作品ができたりしない気がする。 だからといって、無理してつらいことをする必…

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8か月前
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マツケンサンバのメッセージ性のない優しさ

マツケンサンバという歌がある。 俳優の松平健さんがスパンコールの着物を身にまとい、 江戸時代の旦那のお遊びのごとく、踊って歌って終わるというショーが セットでつい…

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10か月前
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博多通りもんで出来た壁

「博多通りもん」というお土産お菓子がある。 お饅頭といっていいのか分からないが、 ねっとりとしたミルキーな餡が入っていて、 緑茶にもコーヒーにも合う、 嫌いな人はき…

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10か月前
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眠気をムダにせず有効活用しよう

眠気っていうものは 覚まさなきゃいけないものだと思われている。 眠気が来たら、気をつけるように言われたりもする。 眠気はずいぶん悪者に思われているけれど、 うたた…

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10か月前
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毛1本の破壊力

毛。 それは細くて頼りない。1本あっても何の役にも立たないように思われる。 タイトルと相反する頼りなさ。 しかし、毛1本のくせに、異様な存在感を放つことがある。 例…

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11か月前

阿佐ヶ谷姉妹の属性のない安心感

阿佐ヶ谷姉妹をよく見かけるようになって どれくらい経つだろう。 最初は、ハモりの上手な、遅いデビューのおばさまユニットという印象で (もしかしたらその印象はずっと…

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アイスコーヒーとホットコーヒーの境界線

日本には四季があるみたいだが、 天気予報を見ていると、 「今日10月2日は5月上旬並みの天気となりそうです」 「9月ですが、7月中旬の気温です」というアナウンスを聞くこ…

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エビの殻はコンディションを統一してほしい

「エビの頭やしっぽも揚げてありますので、そのまま お召し上がりいただけます」と料理屋さんでたまに言われることがある。 そう言われる時はもちろん、特に何も言われず…

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焼きナスはどうして別人になれるのか

調理の仕方によって、全然「別人」になる食材がある。 トマトは生でサラダで食べるあの感じと、 火を入れて、トマトソースみたいにして食べるあの感じでは 全然別人だ。「…

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年齢を重ねて見えなくなったもの

レンガの壁を見つけると、線に沿って あみだくじが頭から離れなかった。 石畳の道で、色が同じ石を見つけては、 ぴょんぴょん、次から次へと跳んで歩いていた。 大人にな…

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クリームパンはカスタードを食べる器である

カスタードクリームは、穏やかな時間そのものだ。 卵と牛乳と砂糖だけでできた優しい世界。 カスタードクリームという名前より、 「ウフマヨ」みたいな名前をつけてあげた…

東京駅発の新幹線に持っていく甘いものを決めておきたい

名古屋発の帰りの新幹線では、赤福を買って、 新幹線でペットボトルのお茶を飲みながら、ゆっくり食べる。 大阪発の帰りの新幹線では、喜八洲総本舗で何か甘いものを買って…

チラシデザインをリスペクトする

「198円!」「激安!」みたいな、スーパーのチラシ。 馬鹿にされがちなあのチラシのデザイン、 すべてのデザイナーさんが作れるわけではないらしい。 むしろ、作れる人は…

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さようならと言いたくない

「おっす」「グッモーニン」などの挨拶はあっても、 たいていの人は「おはよう」「おはようございます」を使う。 「ちわっす」「ハロー」などの挨拶はあっても たいていの…

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おにぎりのくせに生意気だ

おにぎり屋さんがブームらしい。 そう言われる前から、おにぎり屋さんに通っていた。 なぜ、おにぎりなのか。 そんな深いことを考えなくていいから、 おにぎり屋さんに通っ…

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カルビは若いうちに食え

カルビは若いうちに食え

この文章をご覧になっている若い皆さんは、
そんなこと想像だにしないだろうが、
年を取ると(そこまで年を取らないタイミングから)、
カルビが食べられなくなってくる。

え、カルビなんて、あんな脂も乗って、
肉食べてる~って感じで、
白ごはん何杯でもいけちゃうし、
カルビ以外焼肉って何か食べるものありますか?って
聞かれそうなくらい、焼肉=カルビだろう。

でも、食べられなくなってくる。
あの美味しい

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ネガティブなときはクリエイティブなとき

ネガティブなときはクリエイティブなとき

いきなり逆の話をすると、
幸せなときは、あまり良いアイデアが浮かんだり、
独創的な面白い作品ができたりしない気がする。

だからといって、無理してつらいことをする必要もなく、
幸せなときは幸せに過ごしていればいいと思う。
無理は禁物。

何か人生でつらいことがあったり、
頭の中でもやもやすることがあったり、妙に疲れていたりすると、
何か逃げ道を作りたくなっているのか、
思い浮かぶメッセージやアプロ

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マツケンサンバのメッセージ性のない優しさ

マツケンサンバのメッセージ性のない優しさ

マツケンサンバという歌がある。
俳優の松平健さんがスパンコールの着物を身にまとい、
江戸時代の旦那のお遊びのごとく、踊って歌って終わるというショーが
セットでついた歌だ。

正確に言うと、私たちが知っているのは「マツケンサンバⅡ」のようで、
本当は「Ⅰ」も存在するようだ。
それを考え出すとキリが無くなるので、ここではマツケンサンバⅡを
マツケンサンバとさせてほしい。

マツケンサンバの歌詞のことを

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博多通りもんで出来た壁

博多通りもんで出来た壁

「博多通りもん」というお土産お菓子がある。
お饅頭といっていいのか分からないが、
ねっとりとしたミルキーな餡が入っていて、
緑茶にもコーヒーにも合う、
嫌いな人はきっと居ない博多ナンバーワンお菓子だ。

北海道では白い恋人、伊勢では赤福が
我が世の春を送っているように、
博多は博多通りもんが天下を取っているといっても
過言ではない。

「博多通りもん」の箱はオレンジ色と黄色。
この箱が博多駅や福岡

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眠気をムダにせず有効活用しよう

眠気をムダにせず有効活用しよう

眠気っていうものは
覚まさなきゃいけないものだと思われている。
眠気が来たら、気をつけるように言われたりもする。

眠気はずいぶん悪者に思われているけれど、
うたたねが心地よいように、人間にとって大切な睡眠に向かう途中の
とっても人間的な現象だ。

せっかく来た眠気にお帰りいただくのは申し訳ないから、
何とか有効活用したいと思う。

眠気があると、あまりネガティブなことを考えられなくなる。
目の前

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毛1本の破壊力

毛1本の破壊力

毛。
それは細くて頼りない。1本あっても何の役にも立たないように思われる。
タイトルと相反する頼りなさ。

しかし、毛1本のくせに、異様な存在感を放つことがある。
例えば、鼻毛がちょろっと1本。
それはたった1本なのに、目のやり場に困るくらいの強烈な1本。
相手の表情は真面目になったり、笑顔になったりするのに、
表情ひとつ変えない鼻毛1本。

他にもある。
例えば、ひげのそり残しの1本。
たった1

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阿佐ヶ谷姉妹の属性のない安心感

阿佐ヶ谷姉妹の属性のない安心感

阿佐ヶ谷姉妹をよく見かけるようになって
どれくらい経つだろう。
最初は、ハモりの上手な、遅いデビューのおばさまユニットという印象で
(もしかしたらその印象はずっと変わらないかもしれない)
いつの間にか、見かけない日はないくらいになっている。

カギカッコつきの「姉」と「妹」という設定で
お揃いのピンク色のよそいき衣裳を着ながら、
二人でああでもないこうでもない会話を続ける。
設定自体は叶姉妹と同じ

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アイスコーヒーとホットコーヒーの境界線

アイスコーヒーとホットコーヒーの境界線

日本には四季があるみたいだが、
天気予報を見ていると、
「今日10月2日は5月上旬並みの天気となりそうです」
「9月ですが、7月中旬の気温です」というアナウンスを聞くことがあり、
いまが春なのか、夏なのか、秋なのか、冬なのか、
よく分からなくなりつつある。

何を持って、「ああ、夏が始まったなあ」と思えるか、
「秋になってきたなあ」と感じるか、
手がかりが少なくなっている気がする。
都会に生き物も

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エビの殻はコンディションを統一してほしい

エビの殻はコンディションを統一してほしい

「エビの頭やしっぽも揚げてありますので、そのまま
お召し上がりいただけます」と料理屋さんでたまに言われることがある。

そう言われる時はもちろん、特に何も言われずに
エビの天ぷらや揚げ物が出てきた時に緊張が走る。

エビの頭やしっぽの中には、
本当にさくっと口の中でほどけて崩れるような、
スナック感覚で味わえるものがある。
程よく塩味がついていたりすると、幸せな気持ちになる。

でも、そうじゃない

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焼きナスはどうして別人になれるのか

焼きナスはどうして別人になれるのか

調理の仕方によって、全然「別人」になる食材がある。
トマトは生でサラダで食べるあの感じと、
火を入れて、トマトソースみたいにして食べるあの感じでは
全然別人だ。「え、きみトマト?」と聞き直したくなる。

そんな、別人食材っていろいろあるけれど、
ナスも結構そうだと思う。

そもそも、ナスってパンチが弱い。
トマトの赤み、甘味、酸味、みずみずしさ、コクなど
タレント性抜群のスペックが並んでいるのに対

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年齢を重ねて見えなくなったもの

年齢を重ねて見えなくなったもの

レンガの壁を見つけると、線に沿って
あみだくじが頭から離れなかった。

石畳の道で、色が同じ石を見つけては、
ぴょんぴょん、次から次へと跳んで歩いていた。

大人になったら、そういうのが見えなくなった。
恥ずかしくなったのか、気づくこともなくなったのか。
大人の余裕とはいうけれど、代わりに、無くした心の余裕もあるかもしれない。

ガラスのコップのふちの丸みを帯びた境界線の美しさを眺めたり、
ペット

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クリームパンはカスタードを食べる器である

クリームパンはカスタードを食べる器である

カスタードクリームは、穏やかな時間そのものだ。
卵と牛乳と砂糖だけでできた優しい世界。

カスタードクリームという名前より、
「ウフマヨ」みたいな名前をつけてあげたいくらい、
「ウフ」っと微笑んでいる感じがする。
当の「ウフマヨ」も卵とマヨネーズの組み合わせで
「ウフ」っとしているから、名前は譲れないと思うけど。

クリームパンは、当たり前だけど
カスタードクリームがたっぷり入っていた方が良い。

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東京駅発の新幹線に持っていく甘いものを決めておきたい

東京駅発の新幹線に持っていく甘いものを決めておきたい

名古屋発の帰りの新幹線では、赤福を買って、
新幹線でペットボトルのお茶を飲みながら、ゆっくり食べる。
大阪発の帰りの新幹線では、喜八洲総本舗で何か甘いものを買って、
新幹線が京都駅を過ぎたあたりでゆっくり食べる。

名古屋や大阪の帰りの新幹線に持っていく甘いものは
決まっているけれど、
東京駅発の新幹線に持っていく甘いものの定番が決まっていない。

新幹線という超高速列車のスピード感や、
旅行や出

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チラシデザインをリスペクトする

チラシデザインをリスペクトする

「198円!」「激安!」みたいな、スーパーのチラシ。
馬鹿にされがちなあのチラシのデザイン、
すべてのデザイナーさんが作れるわけではないらしい。

むしろ、作れる人は少ないみたい。

一般的にデザイナーさんは、
通常「キレイ」「素敵」「かっこいい」ことがしたくて
仕事を始めている人が多いから、
「あっち側」に行きたくないところがあるそうだ。

「あっち側」や「こっち側」があるのか分からないけど、

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さようならと言いたくない

さようならと言いたくない

「おっす」「グッモーニン」などの挨拶はあっても、
たいていの人は「おはよう」「おはようございます」を使う。

「ちわっす」「ハロー」などの挨拶はあっても
たいていの人は「こんにちは」を使う。

でも、「さようなら」はめったに使わない。
「じゃあね」「バイバーイ」「またね」などはよく使っても、
「さようなら」とは言わない。「さよなら」も言わない。
「あばよ!」と柳沢慎吾は言うかもしれないけど。

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おにぎりのくせに生意気だ

おにぎりのくせに生意気だ

おにぎり屋さんがブームらしい。
そう言われる前から、おにぎり屋さんに通っていた。
なぜ、おにぎりなのか。
そんな深いことを考えなくていいから、
おにぎり屋さんに通っていたのかもしれない。

炊き立てのごはんに、明太子や昆布や味のついた卵の黄身が
乗っていればいいのではないか。
確かにそうかもしれない。
握ってある必要は無さそうだし、炊き立てのごはんだって十分美味しい。

でも、何かおにぎりがいいの

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